寒い日は体の中から暖まる作戦をとろう!
「ぅひゃっほぉっう、寒~っい! あー寒い寒い、寒くてマジ楽し~い☆ 息白~い、風冷た~い、今にも雪降りそ~うっ!」
「……」
「『うるさい』とか『黙れ』の一言も面倒なほど寒いのか、山川?」
「……」
「口がお留守な分、眼力が五割増しだな。もう、仕方ねぇなぁ、山川ったら寒がりなんだからぁ。そうだ、購買にあったか~い飲み物でも買いに行くか?」
「行く」
「即答!? 山川、どれだけ寒いんだよ?」
「田中にしては悪くない提案だな。そうと決まれば、さっさと行くぞ」
「お、おお、りょーかい。ちなみに言い出しておいてなんだけど、ホットドリンクって何があったっけ?」
「ミルクココア」
「あれ? ほうじ茶とかコーヒーとかコーンスープも置いてなかったっけ? 山川、今、ミルクココアのことしか考えてないだろ?」
「今俺が欲しているのはミルクココアのみだ。売り切れてたら多分、理不尽にお前をぶん殴るから覚悟しとけ」
「予告がある分、余計に理不尽! やだもう、寒いと山川がいつもと違うタチの悪さの山川になるから本当やだ!」
「お、残ってた、残ってた。おばさん、ミルクココア一つ。田中、お前は?」
「うう、ありがとうミルクココアさん、山川が買いにくるまでそこで待っててくれて、心からありがとう! おばちゃん、俺メンチカツパン! 食ってあったまる!」
「ああ、食うのも一手か。でも暖かい商品は扱ってないんだよな」
「コンビニみたいに、あったかいものも置いてあったらいいよな。肉まんとかあんまんとか、中華まんとかピザまんとか、ままんがまんとか」
「随分と偏ってるが同感……ままんがまん? おでんはいくらなんでも無理だろうしな。せめて熱湯が常備されていれば、カップ麺とかも食べられるけど」
「寄せ鍋とかちゃんこ鍋とか、キムチ鍋とかカレー鍋とか」
「お前、机上に土鍋置いて授業受けるつもり?」
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