「あー、終わった、終わった！　楽しかった～！」

「総合順位が学校九位、学年で二位。上々の結果だったんじゃないか？」

「学校祭が終わるまでは忙しいし大変だけど、終わっちゃうと寂しいよな。また、授業授業の毎日かぁ」

「当たり前だろ、それが学生の本分だ。でもまぁ、切り替えるのは明日からにして、今日くらいは祭り気分でいてもいいんじゃないか。このあとはクラスで打ち上げだしな」

「そうだった、焼き肉、焼き肉！　よぉし、今夜は食うぞ！　使った分のエネルギーを取り戻すぞ～！」

「いくら食い放題だからって、がっつき過ぎるなよ」

「分かってる、分かってる！　今夜は飲むぞ～！」

「何をだ、未成年」

「コーラを」

「ならば良し」

「大いに食べて大いに飲んで、みんなで学校祭の成功を大いに称え合おうぜ！　俺の活躍話で大いに盛り上がろうぜぇ！」

「そうだな。みんなのスマホに記録されまくった『田中珍プレー画像＆動画集』を肴に、大いに盛り上がるとするか」

「……」

「俺は今から、俺の画像を収めたスマホを片っ端からぶち壊す旅に出る。探さないでくれ」

「全校生徒のスマホを破壊しに行く気か？」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい