学校の不思議を探ってみよう!~その1~
「なぁなぁ、山川!」
「どうした、田中」
「部活の先輩に聞いたんだけど、この高校にも七不思議があったんだな!」
「ああ、それなら俺も聞いたことあるな。こうも全国津々浦々の学校に七不思議が存在してると、もはや学校存続の必須条件なんじゃないかと勘繰りたくなる」
「いいよなぁ、学校の七不思議! 忍び込んだ真夜中の学校で、次々と巻き起こる怪奇現象に、一人また一人といなくなる生徒たち……そして吊り橋効果によって生まれる青春ラブロマンス! ヒューウ!」
「何が青春ラブロマンスだ。吊り橋から足踏み外して激流に呑まれろ」
「それで、山川は全部の不思議を知ってるのか?」
「いや、俺が聞いたのは七不思議があるってことくらいで、話の内容はほとんど知らない」
「そうかそうか、ならば聞かせてしんぜよう。我が校に古くから伝わる、七.四不思議の全てを……!」
「どうぞご自由に……ん?」
「どうした?」
「ななてんよん?」
「あ、そうそう。『学校の七.四不思議』の端数を四捨五入して、『学校の七不思議』」
「〇.四ってなんだよ」
「それでは早速、一つ目の不思議、音楽室で起こる怪奇について――」
「〇.四ってなんだよ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます