四字熟語の勉強をしよう!
「あー、週明けからテストだな、山川」
「そうだな。今回こそちゃんと勉強してるのか、田中?」
「復活の呪文がどうしても覚えられないんだよな。南の町にある井戸が重要ポイントだって、弥富が言ってたんだけど。やっぱり先に賢者の剣を手に入れるべきかなぁ」
「いきなり逃避か。つまり勉強してないんだな? 弥富もお仲間らしいな」
「助けてくれよ山川ぁ! 俺、このままじゃ進級できないかも!」
「お前が一学年下になったら、お前とどう接するべきか困惑するだろう後輩たちが気の毒ではある。そうだな、とりあえず一日目は現国と物理か。お前が物理を頑張ったところでどうにもならないから、付け焼刃ができそうなのは現国だな」
「でも俺、読解能力ないんだよなぁ。そもそも現国ってどう勉強すればいいんだよ」
「出る範囲がはっきりしている部分だけでも完璧にしておけば点は稼げるだろ。今回は、ここからここまでの四字熟語が十問は出るはず」
「おお、なるほど。よし、じゃあ試しに、問題出してみてくれよ!」
「覚えるほうが先だと思うが、まあいいか。今から俺が言う意味の四字熟語を答えろよ? 『思うことを語らなくても、お互いに心が通じ合うこと』」
「『ツーカー』」
「まあ、四字だけどな。答えは『以心伝心』。じゃあ次、『実現が到底不可能な要求。簡単に解決するのが難しい問題』」
「『
「正解は『無理難題』……意味深な回答だったな……。はあ、次に行くぞ? 『仲の悪いもの同士が、同一の場所・境遇に居合わせること』」
「『田中山川』」
「……そういう認識だったのか?」
※最後の問題の解答:「呉越同舟」
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