第3話 明日へと…

『神の使者がもたらした栄光と破滅』《魔法少女》


その存在は物体を介す事によって世界へとその名を知らしめていった。


その魔法少女が使用したと思われる17機。それから意図的に外されたHADESの機体。ウィザードを強盗した少年は追手の帝国騎士を返り討ちにし、その砂場に鎮座した。


初めての外の世界。それに溺れた末路を示すように…



***



しかし少女は違った。


未完成だった社内環境による紛争の勃発に巻き込まれて学生生活すらままならず。よりにもよってどこかわからない地へと飛ばされたのだ。ストレスとゆう名前では表せない何かが心から産まれた彼女は先の戦闘を目撃してからやけに胸の疼きが止まらなかった。


唯一わかる事は主犯を半殺しにして焼き土下座させてから全裸で街中を歩かせて逆さ吊りで丸一日外に干してシュールストレミングスを食べきらせたら胸の疼きが収まるとゆう事だけだった。


まだ、二人は出会わない。


出会うとしたら明日だろう…



***



夜の砂漠は昼間と違ってクソ寒い極寒の地に早変わりする。


生物すら生存を諦めるほどの寒さを耐えながら少女は消しゴムのカスを寄せ集めた魔力で体温を保持していた。


衣装は謎の力で綺麗なままだが肌はそうもいかなかった。


突然吹き荒れる砂煙に巻き込まれては血を流し、髪の毛には砂がこびり付く。


しかし彼女はシャワーよりも食い意地が張っており、水と肉しか頭に無かった。


もう帰りたいとは思わず、生物を丸呑みしてやらんとばかりに血に飢えた獣の目をしており少女とゆう名にそぐわない思考をしていた。


普通の男性ならセーフなのだが少女とゆう事を鑑みるにこれは完全にNGワードのみで構成されている。


よって書けない。


これは決してサボってどういった小説か忘れた訳ではなくただ単にNGワードのみで構成されているから書けないのであって決して。決して面倒くさいとかゆう訳ではない。


そうこう私が書いていたら少女は街明かりを見つけた。


遠いが、目に見える距離。


それは彼女を奮い立たせるのに十分な要素だった。


その距離。目測にして10km以上。


砂山の上だからこそ見える町明かりに少女は歩を進めた。



***


一方その頃少年は目を覚まし機械神の修理をしていた。


修理と言ってもボタンをポチポチ押して自動修復を開始させるだけだ。


機械神は自動修復行動を開始し、腰から翼を広げて周囲から酸素を集め始めた。


構成素材の74%が魔力の機械神だが、腕を丸ごと一本となると難しい。可能ではあるが実戦に耐えきれる物となると話は変わる。


しかし無いよりはマシなのは確かだ。


なので一応スケジュールに組み込んでおく。


そんな事を考えている機械神をよそ目に少年は壊れた帝国騎士戦士の成れの果てをずっと見る。


人を殺した事がまだ良くわからない少年は壊れた残骸の中から一粒の宝石を見つけ出した。


婚約指輪から外れた宝石だ。


それを手にした少年はそんな事はも知らずポケットに入れた。


思いの籠もった物だとも知らずに…

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美少女になったのでナンパされに行ったら悪の組織とやらにスカウトされて幹部にされましたブラック企業所属の超絶絶世美少女です デルタイオン @min-0042

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