第2話 序鈴
作者「レビューありがとー!とりあえず吐血ニキは病院行って…」
悪の組織であるハデス。その日本支部のフェンリルに所属している私なのだが、この世界が思ったよりヤバい事になるのに気がついた常識人は私だけだろう。
まず、世界には我々ハデス対策としてアトラスと呼ばれる連合組織が居る。
そして、その連合組織は宇宙船や人型ロボットだとかのヤバい物を所持しているらしい。
で、そんな物よりもヤバいのがこの世界にはあった。
魔法少女。
突然変異、人体改造に変身武器。
それになる方法は多岐に渡るが、そんな事よりもヤバいのが魔法少女の強さ。
能力は魔法少女それぞれなのだが、共通して持っているのは
運命力は決められた
で、自分の場合。その運命力が強いらしい。しかも他の能力も強く。脳筋で戦ってもまず負けないくらいには強いらしい。
しかし、能力が1つだけで使用するので汎用性の高い能力や特殊な能力には弱いらしい。
まあ、その能力が[
予想では[空間改変][物質変化][災害発生]とまあ魔法少女が使って良い物ではないものばかり。
普通、魔法少女って愛とかなんか…情的な物で強くなって敵を倒すんじゃないの?
いや、まあ良いけどさ。
で、今日。フェンリルはスクランブル交差点でアトラス日本支部に[私が]宣戦布告する。
アトラスもそれに応えるよう…全ての戦力を投入した。
マジで?
ちなみにこちらは私一人だけ。
つまり、特攻。
「大丈夫です。貴方ならできます」
「………」
どこからそんな自信が沸き上がるんだ?いや、自分が行きたくないからなのか?
てゆうか律儀に宣戦布告するんだな!?
別にバックレても良いんじゃ…
「これは協力者を増やすパレード。賑やかすだけで良いのですよ」
「わかっている。ただ、昂っていただけだ」
「おお!!そんな貴方を見ると私も戦いたくなりますね、ええ」
冗談なのに…
まあ、死なないように立ち回って暴れたら帰る。それだけだ。うん、できる。
「制限時間は10分です。台本を読みながらでも大丈夫なのですが、高らかに、尊厳を示すようにお願い致します。では行ってらっしゃいませ」
そう言われ、テレポートした。
テレビ局のヘリコプターがパラパラと羽音を鳴らしながら飛んでいる。
「………」
大丈夫。台詞は全部覚えている。
よし、行くぞ…
「皆様。どうもこんにちは。挨拶は済みましたので早速本題を話しましょう。我々フェンリルは、アトラス日本支部へ宣戦布キュ……」
舌を噛んだ。めっちゃ痛い。
「「「………」」」
やめろ、そんな目で見るな。こっちも緊張してんだよバカ野郎。気付け。
「……コホン。我々フェンリルは、アトラス日本支部へ宣戦布告致します。その証拠として、一戦。交えましょうか…」
よし、言い切った!偉いぞ俺!
「では、こちらもそれに応えよう。証拠として…」
突然厳ついおっさんがメガホンで喋ってきたと思ったら言い淀みやがった。
なんだ?台詞を忘れ…ッ!なんだ?突然首に痛みが…
「お前を捕らえよう。捕獲しろ!!」
「力が…抜け…」
真正面から来ると思ったのに…ヤバい、地面に落ちる…
「よし、慎重に近付け…」
ジリジリと足音が聞こえる。
そう、聞こえる。
そして、すぐ近くに来たその時。
空間が崩れ落ちた。
「なっ!?下がれ!下がれ~!!」
「なるほど。面白い答え方で良いですわね。さあ、始めましょう?卑怯物さん達?」
さあ、本気で行くぞ。
ナイフを抜いて一人倒した。
血が降り注ぐ。
クルリと回転して後ろの人を倒した。
手に温かい血がベットリとこびりついた。
そして、メガホンおじさんを今倒した人を土台に一瞬で近づいた。
倒した。
「あ……が…お前ぇ…」
「死にたくない。だから、私は本気でするのです」
地面に倒れたのを見送った。
一度話した相手なのだ。それくらいの見送りはする。
「さ、来なさい魔法少女達。現実を教えてあげる」
そう言い、微笑んでしまった。
※注意:残酷な描写ですが設定で死んでません。死んでません(迫真)
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