第390話 地竜と、戦いと、虫駆除

 地竜が見えた。

 見た目は完全にトリケラトプスだな。


 まずは慌てずに、神秘魔法名を探る。

 神秘魔法名は『カラセト』だな。


 伝言魔法で話し掛ける。


『はじめまして、地竜さん』

「ガアアア!!」


 地竜が吠える。


『人間の言葉は喋れないのか? アルゴ、いや火竜は喋れたぞ』

「馬鹿にするなぁ。俺だって喋れるぅ」


『交渉をしたい』

「駄目だぁ。お前達人間はぁ、俺の餌を奪うばかりぃ」

『草や樹を採らなければ良いのか?』

「ルールを破るのはいつも人間っ」

『人間がいれば良いことがある。草や樹の虫を退治してくれる。草食モンスターもね』

「知っているぞぅ。人間はいつも甘い言葉を言うぅ」


 どうすれば良いのかな。

 やはり戦いか。


『俺は戦いを挑む』

「掛かって来いぃ」


 俺は直径1キロにもなる炎の玉を宙に浮かべた。

 地竜は炎の玉に向かって炎のブレスを吐いた。

 炎同士をぶつけても酸素を奪ったりしない限り消えない。

 魔力同士は反発するので魔力は削られてはいくけど。


 地竜のブレスが途切れた。


『降参するか』

「降参するぅ」


 俺は地竜に近寄った。


『困っていることはないか』

「痒いぃ」


 体をかいて欲しいのか。

 痒い場所を聞いて、その場所を見ると、30センチはある虫がたかってた。

 クリアと二人で虫を退治する。


「すっきりぃ」

『どうだ。人間も捨てたもんじゃないだろ』

「痒い所を治す手腕は認めるぅ」


『名前がないと不便だ。お前はトリケラトプスから取ったトプスだな』

「トプス気に入ったぁ」


 人間は植物を採らないこと、地竜の食事跡に植林すること、虫の駆除をすることで合意に至った。

 ここに作る村は主にモンスターを狩って、肉を燻製にして他の村と交易するようになるだろう。


 獣人の村へ行く。


「地竜のトプスと契約がなされた。移住する者はいるか?」


 移住する者はほとんどが怪我を負ってどこかに障害がある者たちだった。

 トプスと会話できる魔道具を作る。


with open('カラセト', 'w') as f: # ファイルを開く

  print(input(), file=f) # 入力した文字を書き込み


 頻繁に話掛けるとトプスがイライラするかも知れないので、必要な時だけにしておけとアドバイスした。


 しかし、ドラゴンは人間の声が小さくて聞こえないのによく言葉を覚えられたな。

 きっと耳元で喋って言葉を教えた者がいるのだろう。

 それでなければ大声で話したに違いない。


 地竜の領域の村は瞬く間にでき上がった。

 まあ、テントみたいな物だからな。

 村の代表がさっそく地竜に挨拶したみたいだ。

 お土産にもらってきたのはあの寄生虫の虫。


「それどうするの?」

「焼いて食べます。生き物の血がたっぷり詰まっていて美味しいのですよ」


 ブラッドソーセージみたいな物か。

 俺は遠慮しておこう。

 ドラゴンの血だと精力が付きそうだが、虫でも嫌なのに血だよ。

 ダブルで嫌だ。


 殺虫の魔道具を作らないといけない。

 こんな時に使えるのが自動迎撃魔法。

 味方以外を攻撃できる。

 出力を絞れば、もし間違って攻撃しても、ビリっとくるだけだ。


 味方リストの更新は必要なので、この考えをエルフに説明しよう。

 同じ物が作れるはずだ。


import subprocess

import magic


def friend_check(str):

  name = ["味方の神秘魔法名1","味方の神秘魔法名2","味方の神秘魔法名3","味方の神秘魔法名4"] # 味方の名簿

  for w in words: # 名簿の数だけ繰り返す

    if str==w : # 名簿と比較

      return 1 # 一致したので味方

  return 0 # 一致しないので敵


while 1 : # 無限ループ

  subprocess.call('dir > temp') # 情報をtempに送る*/

  with open('temp','r') as f: # tempファイルを開く

    s = f.read() # 一行読み込み

    if friend_check(s)==0: # 敵味方判別

      thunder_attack(s) # 電撃で攻撃

  subprocess.call('del temp') # 仮データを消す*/

  time_wait(60*1000) # 1分待つ*/


 こんな魔法になった。

 獣人は電撃が苦手みたいだ。

 試しにビリっとを味合わせたら、魔道具には近寄らなくなった。

 まあ、電気の刺激は俺も嫌だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る