第364話 大当たりと、保険と、アンラッキー7

「何か賭場の遊びがないのか?」


 お世話になっている元スリの元締めの所行った時、そう言われた。

 元締めはと俺の婚約者のマイラは王都を牛耳るスリ組織をやっていたんだ。


 俺は魔法分野では、魔王と呼ばれるぐらい凄かった。

 そして、その実力は魔道具作りにも活かされたのだ。

 元締めとスリ組織は魔道具作りを生業なりわいとする堅気になったというわけ。


「一撃必殺みたいなギャンブルが良い」


 と婚約者のマイラ。

 一撃必殺というとスロットかな。


#include <stdio.h>

#include <stdlib.h>


extern int silver_coin_collect(void);

extern MAGIC *obj_make(long obj_size_mm,int image,int attri);

extern void slot_move(MAGIC *mp1,MAGIC *mp2,MAGIC *mp3,int number);

extern void silver_coin_refund(void);


extern void time_wait(long time_ms);

extern int mclose(MAGIC *mp);


void main(void)

{

 MAGIC *mp1,*mp2,*mp3; /*魔法の定義*/

 int i,slot_number;


 if(silver_coin_collect()==1){ /*銀貨1枚を徴収*/


  mp1=obj_make(30,IMAGEDRUM0,HOLOGRAPHY); /*ドラムをホログラフィで生成*/

  mp2=obj_make(30,IMAGEDRUM0,HOLOGRAPHY); /*ドラムをホログラフィで生成*/

  mp3=obj_make(30,IMAGEDRUM0,HOLOGRAPHY); /*ドラムをホログラフィで生成*/


  slot_number=rand()%1000; /*スロット番号を決定*/

  if(slot_number==777){ /*大当たりの時*/

   i=rand()%100; /*100分の一*/

   if(i!=7){ /*7なら大当たり、違うならハズレ*/

    if(i%1==0) slot_number=776; /*ハズレ776*/

    else slot_number=778; /*ハズレ778*/

   }

  }


  slot_move(mp1,mp2,mp3,slot_number); /*ドラムを動かす*/


  if(solt_number==0 || solt_number==111 || solt_number==222 || solt_number==333 || solt_number==444 || solt_number==555 || solt_number==666 || solt_number==888 || solt_number==999){ /*当たりの処理*/

   printf("当たり");

   silver_coin_refund(); /*銀貨の払い戻し*/

  }

  if(solt_number==777){ /*大当たり*/

   printf("大当たり\n係員をお呼び下さい");

   while(1); /*払い戻し金額はチャージされている金額で違う*/

  }

  time_wait(100); /*1秒待つ*/

  mclose(mp1); /*魔法終わり処理*/

  mclose(mp2); /*魔法終わり処理*/

  mclose(mp3); /*魔法終わり処理*/

 }

}


 こんな感じかな。

 あとは表示とか音とか付け加えたり、連続して遊べるようにする事かな。


「元締め、スロットの調子はどう?」


 賭場に視察に言った俺は元締めに話し掛けた。


「おう、ばっちりだ」


 そして、大音響でジリジリという警報音がした。

 ファンファーレも鳴った。

 大当たりだ。


 元締めと駆け付けると、満面の笑みの男性がそこにいた。


「おめでとさん」


 元締めがそう言って男性を事務所に連れて行く。

 まさか殺したりしないよな。


「保険に入るかい? 儲かった金の半金で良い」

「結構です」


「まあ無理には薦めない」


 そして男性が荷車に銀貨の袋を満載にして帰っていった。

 面白い物が見られるというので元締めと男性のあとをついて行く。


「金を出せ」


 男性は強盗に遭っていた。


「元締めの仕込み?」

「いいや。だがこの展開は読めていた。だから保険を薦めたんだがな」

「どうするの?」


「おい、今なら間に合う。保険に入れ。ただし6割の金を貰うがな」

「ええと」


 男性は迷っている。

 強盗は殺すという手段をとったようだ。

 剣を抜いて、男を刺し殺そうとした。


「ひっ」


 元締めが短刀を抜いて、強盗の剣を受けた。


「入ります。保険に入ります」

「7割な」

「もってけドロボー」

「まいど」


 元締めは強盗の腹に短剣を突き立てた。


「もう金輪際7という数字は使わない」


 男が愚痴る。

 ラッキー7がアンラッキー7になったようだ。

 どんまい。

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