異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った前世の知識は魔王級。家族には捨てられたけど、世界法則には気に入られた気がする。帰って来てくれと言われても、もう遅い。プログラム的呪文で最強無双~
第352話 集団魔闘術と、強烈な一撃と、リッツのホラ
第352話 集団魔闘術と、強烈な一撃と、リッツのホラ
集団魔闘術作戦の開始だ。
望遠鏡の魔法を使って遠くから観察した。
魔闘術で一撃を与えようとすると魔闘術破りの魔道具が発動したようだ。
だが、魔闘術破りされて散った魔力が次の者へと受け継がれる。
次第に強力になっていく魔闘術。
そして、太陽ほどの光を発したアマゾネスの一員が魔闘術破りを打ち破った。
土埃が舞い上がるように吹っ飛んで行くロータリ兵。
一撃で何百人と戦闘不能になったようだ。
うーん、成功なんだが。
耐えて耐えて、大技を一撃。
まるでプロレスの展開だ。
格ゲーでもこんな展開があるゲームがあったな。
一度全力を出すと、どうやら溜め直ししないといけないらしい。
溜めるまでの被害も相当ある。
効果はあるが痛み分けだな。
もっとも、アマゾネスには完全回復の魔道具を渡しているから、即死でなければ戦線に復帰できる。
徐々にアマゾネスが押し始めた。
ロータリ兵は潰走した。
「集団魔闘術の魔道具は役に立ったぞ」
帰って来たトレンにそう言われた。
「溜め直しという所がつらいな。最後の大技の時に、魔力をあまり散らせないようにできないか」
「集団魔闘術の効果範囲が狭いのがいけない」
ああ、最後の一発は遠くまで魔力が散ってしまうから、回収できないのか。
近場だけに限定されると、広範囲の敵にダメージは与えられない。
「どうやら、この魔道具の欠点らしい」
「だが、最後の一発を決めるのは爽快だぞ。敵が草のように千切れて飛んで行く、この魔道具にチシシといういう名前を付けた」
「ミカカ語でどんな名前を付けても構わないさ」
ロータリはまた攻めてくるのだろうな。
一週間後、さらに数を増したロータリ兵が攻めてきた。
これは負けたな。
集団魔闘術は、集団だけど個の力。
全員が強くなるわけじゃない。
大砲が一門あったところで、勝てないのと同じ理屈だ。
トレン達が出撃した。
いつも通り攻撃を仕掛けた。
徐々に溜まる魔闘術の力。
光り輝き一発を放つ。
そして大軍に囲まれ揉みくちゃになった。
遠くからでは乱戦になって、どうなったか分からない。
光が出ないところをみると、二発目は封じられたな。
案の定、トレン達はボロボロになって逃げ帰ってきた。
死傷者がいないのは流石だが。
ステータスアップの魔道具が効いたのだろう。
あれが無かったら死人が出ていたと思う。
「分断されて、チシシの効果範囲外出された」
「効果範囲内に仲間がいないと効果を発揮しないものな」
「トクニカ、数ばかり多い奴らが。正々堂々と一騎打ちすれば」
魔力を集める効果範囲を広げることはできないだろうか。
そもそも、魔力は息を吸い込んで補充していると考えられる。
息が届かない範囲外だと難しい。
ディッブ人に合った戦術はゲリラ戦なのかな。
集団魔闘術は忘れた方が良いのかな。
難しい所だ。
「トレン、集団魔闘術は忘れた方が良いかもな」
「嫌だ。ちまちま補給を襲ったり、罠を掛けるのは我慢ならん。気持ちよくぶっ飛ばしたい」
強烈な一撃というものにとり憑かれたな。
集団魔闘術の魔道具の改造は出来る。
肺活量を増やせばある程度は強化できるが、ある程度までだな。
extern MAGIC *magic_select_residue_mana(void);
extern void magic_convert(MAGIC *mp);
extern void magic_circulation_add(MAGIC *mp);
extern void mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
while(1){
mp=magic_select_residue_mana(); /*残滓を魔法として登録*/
magic_convert(mp); /*魔力を自分の物にする*/
magic_circulation_add(mp); /*循環に加える*/
mclose(mp); /*魔法を終わる*/
}
}
こんな感じかな。
ループさせたから、イメージとしては大きく断続的に息を吸い込むだ。
でもこれじゃ駄目なんだよな。
「改良した魔道具を渡すけど、他に何か出来ないか考えてみる」
考えていたら、リッツがそばに来た。
「俺、なんか大軍を蹴散らせそうな気がする」
「どんな方法で?」
「ハーレム力が満ちてくるのを感じるんだ」
こいつ、エロのあまりおかしくなったか。
やらせてみるか。
なんとなく生き残りそうな気がするんだよな。
「やってみろ。死にそうになったら助けてやる」
「死にそうになんかならないよ。彼女達が俺を守ってくれるんだ」
どうやら本当におかしくなったらしい。
リッツには幻の彼女達が見えているようだ。
リッツがディッブ人の礼服に着替える。
鎧を着なくていいのか。
どうなっても、知らないぞ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます