異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った前世の知識は魔王級。家族には捨てられたけど、世界法則には気に入られた気がする。帰って来てくれと言われても、もう遅い。プログラム的呪文で最強無双~
第234話 事態の収拾と、スパイの判別と、終わりのメテオ
第234話 事態の収拾と、スパイの判別と、終わりのメテオ
「おう、タイトであるか。事態を収拾できるであるか」
王宮に入るやいなや影に連れて来られて、ランシェの前に出された。
「出来ると思うよ」
「大儀である。よきに計らえ」
魔道具停止を掛けまくる事にした。
どうせ透明腕は魔力アップの魔道具を使っているだろうから、魔道具が停止して魔力が減れば、再起動するだろう。
そうすると破滅へのカウントダウンが早まる。
魔導師が死ぬ原因が、魔道具にあると判る危険性もあるけど、たぶんそうならない。
死ぬまでのカウントはランダムだから、特定されないはず。
「行って来る」
「ひと暴れしてくるわ」
「敵味方問わず、騎士は殺すなよ」
「分かってる」
「めんどくさいけど、やってみるよ」
マイラとリニアが敵を探して走り出した。
俺は消火活動しますかね。
「何でだ。魔力が。起動しろよ……」
透明腕の魔導師が慌てて、魔力アップの魔道具を何回も起動している。
そして、死んだ。
「メテオ魔法で一掃しちゃ駄目?」
「セレンさん、王宮を破壊したら、怒られますわよ」
メテオで一掃できたら俺もその方が良い。
死のカウントダウンで殺すのは迂遠だけど、フレンドリーファイヤがない。
内通者が見分けられないからね。
マイラとリニアは向かって来る奴を、もれなく叩きのめしているだろう。
殺さなければ敵味方関係なくやっても問題ない。
責任はランシェがとってくれるはずだ。
消化も一通り終えたので、ランシェの所に戻る。
ランシェは魔導師あぶり出しの魔道具を尋問する人間に使わせてた。
この魔道具も万能じゃないけど、魔導師かどうかは判る。
「敵のスパイが多くてのう。難儀しておる」
「それなら」
この魔道具を作った。
extern char liar_checks(char *q,char *str);
extern void mystery_magic_name_get(char *str);
extern int mclose(MAGIC *mp);
extern MAGIC *uv_light_make(float mana);
void main(void)
{
MAGIC *mp;
char str[256+5]; /*神秘魔法名の格納場所*/
mystery_magic_name_get(str); /*神秘魔法名ゲット*/
strcat(str,".soul "); /*神秘魔法名に『.soul 』を連結*/
if(liar_checks("魔導師のスパイか?",str)=='Y'){ /*スパイか判別*/
mp=uv_light_make(0.000001); /*紫外線生成*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
}
スパイだと紫外線を発する。
紫外線にしたのは、スパイがばれたか、スパイに悟らせないためだ。
泳がせておく人物とかは釈放出来る。
徐々に王宮の秩序は回復していった。
そして、事態は収束に向かうかと思われた時に、王宮の一角から破壊音が聞こえた。
「敵の一団が集結しておる」
「じゃあ、メテオ魔法で叩き潰そう。セレン、やっていいぞ」
「ほんと? あとで怒ったりしないよね」
「仕方あるまい。戦いの犠牲はつきものである」
「ランシェもこう言っているし」
中庭に出て集結している箇所を外から確認する。
「行くよー! 【メテオ魔法】」
しばらく経って、着弾。
建物が吹っ飛んだ。
俺達は現場を見に行った。
巻き込まれた人がいると大変だからね。
もっともそれで死んでも敵にやられた事になっちゃうんだろうけど。
瓦礫を除けて、血だらけの男が立ち上がった。
「さっきの魔法は何なんだぁ?」
「石を落としただけだけど」
「馬鹿なそんな事が出来るはずない。くそっ、こうなればお前達だけでも殺してくれらぁ」
はい、敵認定。
「【電撃】」
俺はスペルブックを開いて電撃の魔法を放った。
「当主様、すみま……」
男は死んだ。
他に生き残りはいないようだ。
メテオ魔法は強力だな。
着弾まで時間が掛かるのが難点だけど。
「あっぱれである」
「お褒めにあずかり光栄です」
セレンが恐縮する。
メテオ魔法は凄いんだから、もっと誇ってもいいのに。
「ねぇ、王宮にタイト・マイラの間を作りましょ」
マイラが現れて言った。
「寄付はありがたい事であるが。名づけの権利はそちにはない」
「ちぇ」
「であるが、そこは魚心あればなんちゃらである」
ランシェはマイラから金をむしり取るつもりだな。
まあいいか。
使わないと経済も回らない。
マイラは相当、貯めこんでいるからな。
「金に糸目はつけないわ」
「であるか。あとで請求書を回そう」
魔導師の質が落ちてきていると考えるのはおかしいだろうか。
星崇拝教団の手管も淡白だし、透明腕の攻撃も大した事はなかった。
今までは色々と嫌らしい手を使ってたのに。
打ち止めが近いのかな。
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