第112話 荒れ地と、ゴーレムと、踏破
魔の森のかなり奥に入ったと思う。
そこは荒れ地だった。
見晴らしが良くて、索敵がやり易くていい。
モンスターは人型の岩みたいなのが見える。
ありゃ何だ。
「ゴーレムですね。強敵だと思います。単体でAランク。集団でSランクでしょうか」
レクティが俺の疑問に答えてくれた。
あれがゴーレムか。
魔導文明の遺産とかいう話だが、どうなんだろう。
「どういうモンスターなんだ?」
「石とか金属の塊ですね。弱点はありません。火も電撃も水も風も効果がないようですね」
電撃も駄目なのか。
どういう神経しているのか。
普通、神経は電気信号だから、電撃を食らうと体の動きに色々と支障が出る。
最悪、心臓が止まる。
身体が金属の塊だと、身体が電気を通してしまうので、電気信号は使えない。
つまり別の方法で神経が作動しているというわけだ。
「マイラ、ゴーレムを一体呼び込んでくれ」
「うん」
マイラが駆け出していく。
ゴーレムに近づくと、石を投げた
そして、マイラは逃げ出した。
ゴーレムが後を追いかけてくる。
どんなゴーレムなのか近づいてきたので、種類が分かった。
ストーンゴーレムだ。
こんな、ゴーレムにうってつけの魔法がある。
extern MAGIC *stone_make(float mana);
extern void magic_straight(MAGIC *mp,char *orbit,int orbit_size);
extern void magic_move(MAGIC *mp,char *orbit,int orbit_size);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
char orbit[2000]; /*軌道データ*/
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=stone_make(0.006); /*1メートルの石を作る*/
magic_straight(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*真っ直ぐの軌道データを入れる*/
magic_move(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*石を動かす*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
ストーンキャノンの魔法だ。
1メートルもあるとバレットとは言い難いからな。
キャノンも少し違うような気もするが。
メテオも違うな。
まあいいや。
ストーンキャノンをゴーレムに撃ちまくる。
石の砲弾を食らってゴーレムは削られていった。
そして、沈黙した。
アイアンゴーレムとか出てくるとこんなに簡単には行かないだろう。
ゴーレムの壊れた体を観察する。
血管らしき物はないな。
どういう生物なんだ。
電撃を当ててみる。
ぴくりとも動かない。
死んでいても神経があれば動くはずなんだがな。
ゴーレムの体の損傷部分に水を掛ける。
少し動いたぞ。
水で動くと言う事は、水圧で動いているわけではないだろう。
たぶん、化学変化だ。
化学変化で神経信号のやり取りをしている。
酸性の物を掛けてみた。
激しく動くゴーレムの体。
アイアンゴーレムを倒すのなら穴を開けて、肉体の中に酸をぶち込めば、機能不全になる可能性がある。
マイラにアイアンゴーレムを釣りだしてもらった。
extern MAGIC *drill_make(float mana);
extern void magic_straight(MAGIC *mp,char *orbit,int orbit_size);
extern void magic_roll_move(MAGIC *mp,char *orbit,int orbit_size);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
char orbit[2000]; /*軌道データ*/
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=drill_make(0.000005); /*10センチのドリルを作る*/
magic_straight(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*真っ直ぐの軌道データを入れる*/
magic_roll_move(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*ドリルを回転しながら、動かす*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
これが穴を開ける魔法。
extern MAGIC *acid_make(float mana);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=acid_make(0.000005); /*10センチの酸を作る*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
これが酸を作る魔法。
ドリルの魔法で穴を開けて、酸をぶち込む。
体が痙攣するゴーレム。
急所は頭かな。
頭に穴を開けて酸をぶち込む。
ゴーレムが沈黙する。
たぶんだが、ゴーレムは金属生命体だな。
それも群体みたいな奴だ。
魔石を持っているのは不思議だが、金属だと筋肉の動きを再現するのが難しかったのかも知れない。
魔力がないと動かないのだろう。
ゴーレムの対処法は分かったので瞬殺しながら進んだ。
何時間か飛んで、荒れ地を出て森に入ったら、道と小屋があった。
やったぞ、魔の森を抜けたぞ。
これでバリアブルに抜ける進入路は確保できた事になる。
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