第52話 1回戦負けと、セレンと、不正
俺の剣技大会は1回戦負け。
魔法と魔道具が禁止じゃあ、こんなもんだよな。
セレンが勝ち残っている以外はおも研のメンバーはみんな負けた。
マイラは生徒ではないので出場資格はない。
セレンの2回戦をみんなで応援する事にした。
「セレン頑張れ!」
「どじ踏んで転がったりして」
「勝者には石英の薔薇を進呈しよう」
「【小爆発】【小爆発】【小爆発】。頑張るのだ」
セレンの2回戦が始まる。
布の剣を構えて二人が対峙する。
審判役が手を振り下ろして、始めの掛け声を掛けて、試合は始まった。
セレンの相手は大柄な青年だ。
こりゃ分が悪いかな。
青年は物凄いスピードで動くとセレンに剣を打ち込んだ。
「それまで」
セレンは負けてしまった。
「いかさまだ。人間があんなに早く動けるはずはない。魔法を使ってる」
セレンが判定に異議を唱えた。
「証拠は? 推測で物を言ってもらっては困る」
相手の青年がそう言ってしらを切った。
「ない、ないが。どう見てもおかしいだろう」
「セレン、やめなよ。私でもあのくらいは動ける」
マイラがそう言ってセレンを
「みっともなかったな。君の勝ちだ」
「そうだろう」
俺が見ていても青年の動きは、いかさま臭かった。
マイラが試合の終わった青年の後をつけ始める。
マイラも何か不審な点があったのだな。
しばらくしてマイラが帰ってきた。
「どうだった?」
「当たり。魔導師とつるんでた」
身体強化の魔法を掛けたのだな。
「許せない」
「どうどう。魔導師は手強い。セレンでは返り討ちだよ」
証拠を見つければ良いんだ。
魔法を作る。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
int illegal_chk(chr *name)
{
FILE *fp1; /*体の定義*/
char name1[200+5],name2[200+5];
int i,j;
strcpy(name, name1)
strcat(name1, ".body");
strcpy(name, name2)
strcat(name2, ".bbak");
fp1=fopen(name1,"r"); /*体を読み込みモードで開く*/
fp2=fopen(name2,"r"); /*体のバックアップを読み込みモードで開く*/
if(fp2==NULL){ /*体のバックアップなし*/
fclose(fp1); /*閉じる*/
fclose(fp2); /*閉じる*/
return(0); /*不正なし*/
}
i=getc(fp1); /*体のデータを入力*/
j=getc(fp2); /*体のバックアップのデータを入力*/
while(i != EOF){ /*体のデータが終わるまでループ*/
if(i & MUSCLE_FLAG !=0){ /*筋肉か判定*/
if(i!=j){
fclose(fp1); /*閉じる*/
fclose(fp2); /*閉じる*/
return(-1); /*不正がある*/
}
}
i=getc(fp1); /*体のデータを入力*/
j=getc(fp2); /*体のバックアップのデータを入力*/
}
fclose(fp1); /*閉じる*/
fclose(fp2); /*閉じる*/
return(0); /*不正なし*/
}
int main(void)
{
FILE *fp; /*ファイルポインタ ファイルを読み込む時の情報が入る*/
char str[200]; /*読み込むバッファ 要するに読み込んだデータを置いておく所*/
system("dir > temp"); /*情報をtempに送る*/
fp=fopen("temp","r"); /*tempファイルを開く*/
i=0;
while(fgets(str,200,fp)!= NULL){ /*ループと読み込み 終わりかどうか判別する*/
if(illegal_chk(str)==-1){ /*strに読み込んだ名前を元に不正判定*/
fclose(fp); /*ファイルを閉じる*/
system("del temp"); /*仮データを消す*/
return(-1); /*この場にいる誰かが不正してる*/
}
} /*ループの終わり*/
fclose(fp); /*ファイルを閉じる*/
system("del temp"); /*仮データを消す*/
return(0); /*不正なし*/
}
この場に居る全員の神秘魔法名を自動取得して動作するように作った。
欠点は体のバックアップを取ってない奴には反応しない事だ。
だが、魔導師が不正に協力している仲なら、バックアップは取っているだろう。
不正を見つけるこの魔法の魔道具を作って、審判席にいるアノードの所に行く。
「不正を見つける魔道具を作った。使ってみてくれ」
「毎年変な動きをする選手がいて困ってたところなんだ。すまないな。ありがたく使わせてもらうよ」
さっきのセレンの相手の所へアノードと一緒に行く。
「不正チェックを受けてもらう」
アノードがそう言って魔道具を使う。
「どうぞ」
「不正の判定が出た」
「そんな道具があてになるものか」
「大会では運営は神様だ。文句を言うのかね」
「くそう」
アノードに殴り掛かってきたのを余裕で止める。
この展開は予想してたからな。
とうぜん俺も身体強化の魔法を使っている。
だいぶ身体強化の魔法にも慣れたから力は10倍ぐらい出ているはずだ。
「どうだ。びくともしないだろう」
と俺。
「こうなったら、【火球よ飛べ】」
俺は腰のバリアの魔道具を片手で起動した。
火球が俺の目前で消える。
「痛い目に遭いたいようだな」
俺は足払いを掛けて、ストンピングを繰り返した。
「降参だ。止めてくれ。くそう。ばれないはずじゃなかったのかよ」
「認めるんだな?」
確認の為に念押しするアノード。
「ああ、認める。それにしても凄い魔道具だ。魔王じゃなきゃ分からないはずだったのに」
「魔王が作ったものかも知れないな」
相手は失格となり、セレンは無事3回戦に進む事が出来た。
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