第2話 転生の間 そしてスキル授与
きゅぅるるる・・・・ちゅっぽん!
といった感じで行き着いた先、そこには、よくあるイメージ通りの転生の間?
コロッセオの様に後方に行くほど高い位置となる、半円状の白い階段状の席。その席にずらりと並ぶ人影。
視線を向け焦点を合わせて見ようとすると、その人影は霧散していく。ぼーっと全体を見ると確かに人影は見える。あれが神々なんだろうな。
最下段の中央で只一人だけしっかりと像をむすんでいるが転生の神。
『では、転生の説明をするぞい。
まずは転生先の世界の話をさせてもらおうかの。』
転生先の世界は、簡単に言うと中世で貴族社会。いわゆるナーロッパ的な世界。
科学技術は発展していないものの、その世界には魔法や魔道具があり魔物と呼ばれる生き物も存在している。
さらに人類以外の他種族(エルフ・ドワーフ・獣人他)もいるが、生存圏の違いからお互いに濃密な交流は無い(交流・交易はあるが少ない)。
他種族間の戦争については数百年間起きておらず、今後も発生する可能性はかなり低い。よくある魔王率いる魔族との戦い等は、そもそも魔族が存在していない。
争い事のほとんどが人類の国家間によるもので、人類同士の戦争の方が多く発生している。
『次に転生先でのおぬしの役割じゃが、別に何もせんでも良い。
大それた使命とか与えるつもりも無いしの、心の赴くままに生きるがよい。持っている知識をどう使うかも自由じゃ。
生きる上で不便を感じたら、自ら解決する分には咎めもせんしの。
じゃが、転生前の世界と違い命の軽い世界じゃから気を付けるが良い。』
それは気が楽だ。だが放任されっぱなしというのも、ちょっと気が引ける。知識をバラまくのも容認する様だ。
あと最後にしれっと言ってたが、命の軽い世界というのは非常に気になる。平和ボケした今の俺では、すぐに死んじゃうかも。
『あちらの世界的には、実に100年ぶりの転生じゃ。
あっさりと転生先で簡単に死なれたら困るからの、あちらの言語の能力と人族の平均ぐらいの能力に若干の若返りはさせてやろうかの。』
言語は大事。話が通じなかったら即詰んじゃうからね。
平均ねぇ。そもそも平均がわからないし、簡単に無双ヒャッハーはできないという事か。するつもりも無いけどさ。
もう少しで三十路だったから、若返りは素直にうれしいね。
100年ぶり? 今まで何人があちらの世界に渡ったのかな?
『あちらは転生前の世界と時間軸が若干異なるでの、今まで30人程かの。
あちこちにその痕跡があるだろうから、探して旅をしてみるのも良かろう。
最後に、ここにおる24柱の神からおぬしに贈り物があるぞい。』
来たか? チート!!!
ここでようやく、おれはもやもやした不定形の姿から人型に戻った。
『24柱の与える加護と
おぬしに選ばせてやろう。
転生前の世界では、ポピュラーな選び方の様じゃがな。』
加護と
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