毒舌全開プリンス
念には念をとは言うが、
最初から思い出していれば良かったかもしれないが、毎日会うと窶れそうだからいやだ。
目が痛い。なんか疲れる。うるさい。
だがナルシストゲイ(失礼)とはいえ、頭は切れるし、フットワークも軽い。
腐っても鯛ならぬ、腐っても王子なのだ。
「公爵」
「はい、何でしょう? 」
「
「!? ……よ、よくお気づきで」
「俺が出ていない社交場に出さないほどの籠の鳥と聞いていたが、納得した。女性というものは笑っていてこそ、花が咲く。他人の家庭方針には口を出したくないが、ほかの貴族たちがそんな話をしていたのを耳にした。俺の妻にしたければ───周りの印象や心象をよくしろ。叔母君が奥方でもそれだけは公爵が誠意を見せなければならないところだ」
一瞬公爵の顔が崩れたが、すぐに笑顔に切り替えた。
まぁ、ぐうの音も出ないよな。
「そこまで心砕いて頂けるとは感涙でございます。これからでも娘の見聞のために尽力し、干渉を減らせるよう尽力致します。娘可愛さに礼を欠いていたことを諭して下さり、恐縮です」
こちらも馬鹿ではないが、尽力2回言うくらいイラついてるようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます