1日目 下校
私は、勇気を振り絞って隣の席の
私の頭は、
※※※
告白した次の日。私と琉宮くんが付き合って1日記念日。
今日は火曜日。平日なので
「おはよ、琉宮くん!」
「おはよ、
私たちはお互い、
「水谷さん、僕たちって、もう、恋人なんだよね..」
「うん。恋人」
「その、僕が今まで好きだった水谷さんと付き合ってるって事だよね?」
「今まで好きだったかは知らないけど、そうだよ」
「まぁ、これからよろしく!」
琉宮くんは
「今日、一緒に帰らない?家近いんだし!」
琉宮くんに訊く。Noでない事を信じる。
「いいよ。ちょうど話そうと思ってたんだ。一緒に帰ろって」
「私たち、考えることは同じね!」
「気が合うところがいっぱいあるんじゃないかなぁ?」
「犬か猫、どっちが好き?」
「「猫!!」」
「和食か洋食か。どっちが好き?」
「「和食!!」」
「もしデートに行くなら?動物園?水族館?」
「「水族館!!」」
「「無人島にひとつだけ持っていくとしたら?」
「琉宮くん!(水谷さん!)」
「私たち、気が合うことばっかだね!これはキセキ?」
「キセキだね!水族館、行こうな!」
「うん!約束!」
私と琉宮くんはゆびきりげんまんをして約束をした。
そのまま学校での一日が終わり、下校の時間になった。琉宮くんと帰る約束、忘れてないよ!
私は
「
「まぁね。マイペースな性格だからそれに比べて、
他の人と話してるともっと纏めるの遅くなっちゃうじゃん!
ここは茅野くんに言うべきなのか?話しかけたらもっと遅くなるって。いや、言うしかない。
「茅野くん、話しかけたらもっと遅くなるでしょ。実際、琉宮くん、手止まってるし」
言ってなかったが、私こと、
「あ、そうだね。もうみんな教室の外出てるし、俺たちも行こうぜ」
茅野くんは素直に訊いてくれた。
☆☆☆
茅野くんは他の友達と帰るらしく、私たちより早く教室を出ていった。
今、私たちは玄関に向かうべく、誰も居ない廊下を歩いている。
私は周りを
「ねぇ、私の手、
私は
「急に
と言って、琉宮くんは私の手を取り、ぎゅっと握る。琉宮くんの体温が私の手に伝わってくる。
ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は今までにない程、心の中で叫んだ。その叫びは顔にも現れていたらしく、頬がさっきよりも赤くなっていた。体がポカポカしてくる。
私、今日で死ぬのかな。
そう思いながら私はこの
「水谷さん、さっき凄い顔赤かったけど、大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ。あはははは」
「まぁ、水谷さんのその顔、可愛かったけど」
「むぅーっ。いい
私は、タコ
「えぇー…ちょっと恥ずかしいよ…」
「ほら
「ちょっ!“誡くん”って!照れるじゃん…!逆に言えなくなっちゃったじゃん!!」
「気にせずーほらほら〜」
「
「
「あーもう分かったよ!桃葉!ほら、言ったよ!!」
「照れてしまい、
私たちは、気付かないうちに学校の廊下から
「にゃーっ」
「「あっ、猫ちゃん!!」」
息ピッタリ、ハモってしまった。やっぱ私たち、気が合う。
ハチャメチャな下校だった。でも、
「「楽しかったっ!!」」
ひとつの
観察ノート
・誡くんは猫が好き
・誡くんは和食が好き(今度作ってあげよう!)
・デートに行くなら水族館(水族館のタコとして私をみてくれないかな?)
・無人島にひとつ持っていくなら私
・誡くんって言うと照れる
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