第76話 一次試験の日 二日目
お…終わった。
土日、二日間の、一次試験。
同じクラスの子達も、たくさんいる。 みんな、ほっとした顔で、手を取り合ったり、さっきの問題の答え合わせをしたり。
私は筆箱をリュックにしまって、メールする。 終わったよって。
すぐ、返信が来る。
私はその通りに、人の少ない、裏門の方へ歩く。 外は寒くて、暗い。
裏門の駐車場で、先生の水色の車を見つける。
車の中で、水筒から何か飲んでる。
窓を、コンコンする。 私だよ。
先生は私を見て、にこっとして、鍵を開けてくれる。
「お待たせ」
「待ってないわ。 お疲れ様」
助手席に乗り込むと、先生は鍵を閉めて、ほっぺたにキスしてくれる。 唇、あったかい。 飲んでたのは、白湯かな……。
「二日目、風邪も引かず、偉かったわね」
「えへへ。 普通だよ」
先生の左手と、私の右手。 ぎゅっと握ったまま、車が出る。 私は一応、帽子を被る。
「今日、お泊まりしたかった……」
「明日、学校だから。 そうね……、週末、金曜だけ、泊まる?」
「うーん……。 泊まりたいけど、勉強もしないとなぁ」
先生、手に、ぎゅっと力を入れる。
「いい子ね。 さすが、来年は大学生」
「まだ、分かんないし……。 でも、なりたいな。 お泊まりは、二次試験が終わってからかなぁ」
……ほんとは、ほんとは今日、泊まりたい。 手を繋いでるだけで、どきどき、きゅんとしてるし。 だけどつい、受験生ぶって、カッコつけてしまう。
「ふふ。 唇、尖ってるわよ」
「えっ……。 と、とんがってないもん」
懐かしの、我が家!
ではなく……先生のマンション!
エントランスから、もう、うちとは違う。 ハイクラス感……。 つい、クルクル回りたくなる。
「回ってないで。 いらっしゃい」
えへへ。 嬉しくて、回った。
「ただいまー、なんちて」
お泊りじゃないけど、今日は試験がひと段落だから、ママには「カレシの家で自己採点してくる」って宣言して、遅くなるって言ってある。 ママははいはい、明日も学校でしょ、遅刻しないようにね、って、ちょっと呆れてる感じだった。
試験は土日だったから、服装は自由だけど。 私は、いつもの制服で行った。 何となく、気合いが入る気がして。
先生の家、久し振り。 お正月からたった三週間くらいだけど、我慢、我慢の三週間だったから。
玄関からもう、アロマのいい匂い。 先生の、尖ったすてきなパンプスが並んでる。 私はローファーを脱いで、揃える。 後から、先生も。
「夕陽」
後ろから、肩をとんとんされる。
「なあに? 先生」
私は、振り向く。
振り向くと、すぐ、顔を掴まれて、キスされた。 舌を、差し込まれる。
「ん……んん……」
心の準備、できてない。 ん、ふっ、と、喉が鳴る。 先生は私の口の中、舌でたっぷり、撫でる。
久し振りのキス、先生の本気のキス、長すぎるキスで、膝ががくがくしてる。 多分、すごく、濡れている。 むずむずして、触りたい……。
ちゅぱ、と音がして、舌と唇が離れる。
「せ……先生。 えっちだよ……」
「立って」
先生は、その唇から垂れたよだれを拭って、また私を立たせる。 だけど、私はもううまく立てなくて、先生にもたれかかってしまう。
先生の首に腕を回して、しなだれかかる。 ごめんなさい。 重いよね。 そんな事を考えてると、スカートの中、パンツの中に、指が入ってくる。
「あ……ああっ……」
分かってたけど、すごく濡れてる。 先生は私のパンツを下ろして、指を二本に増やす。
「あ、あっ、先生、だめっ」
「あなたがだめでも、するから」
な、なんで。 だめだけど、ほんとはだめじゃない。 でも、だめでもするなんて、言われた事ない。
「夕陽。 あなただけが、我慢してたって思ってた? 私だって、したかったの」
先生……。 そんな意地悪な、怖い顔で、そんな事言われたら、私、とろけちゃうよ。
「悪いけど、お夕食、用意してないわ。 今日は、するだけ。 分かった?」
私は、こくこく頷く。 いっぱいキスして、喉がからからで。 声、出ない。
「返事は?」
指を奥深くまでぐっと挿れられて、ずぶ、ずぶと突かれてから、抜かれる。 私はびくん、と身体を震わせる。
「はい……」
ちっちゃな声しか、出せなかった。 気持ちいいのと、恥ずかしいのと、どきどきで。
先生は、私を背中からぎゅっとする。 荒い、早い息が、聞こえる。 先生、興奮してる。 私も、息が早くなる。 同じ早さに。
また、指を挿れられる。 人差し指がなかに入ってきて、親指は、私の気持ちいいあれを擦る。 すっごく、気持ちいい。
「あ、あ、先生、きもちい、気持ちいいっ」
先生は、くすっと笑う。
「いくらマンションの壁が厚くても、玄関で大騒ぎしたら、廊下に聞こえるわよ」
「ご……ごめんなさい……」
謝ったのに、やめてくれない。
「ね、ね、ベッドに。 ベッドがいいよ。 声、どうしても出ちゃう」
「だめ。 ここで、大きな声出して、いきなさい」
「やだよぉ…… 先生が怒られちゃう……。 同じマンションの人に、怒られちゃうよ……」
「ふふ。 面白いじゃない。 一緒に怒られてくれる? 管理組合の理事会で」
ちっとも面白くない。 先生は、私の耳をかぷっと噛む。
「ひゃ」
「ま。 可愛いこと」
耳の穴、入り口、舌でなぞられる。 これ、好き。 耳って、気持ちいい……。
「ここって、気持ち良いんですってね」
耳の穴のそば、こりっとした出っ張りを、舌でちろちろされる。
「ふふ。 こりこりで、夕陽のあれみたいじゃないの」
「やぁ…… 言わないで……」
先生、わざと意地悪を言う。 意地悪されると、嬉しいから。 私がすっごく、よろこぶから。
「ね、先生、ゆび、早くしてぇ……」
もっと刺激が欲しくて、おねだりする。 私なりに、えっちに、甘えた声で。
「早くしてほしい? いきたい?」
耳の入り口に唇をくっ付けたまま、先生は聞く。
「うん。 いきたい。 いかせてほしい……」
「じゃ、指、食べたまま、移動できる?」
た、食べてなんて……。 わざとえっちな言い方をする。 私は先生に促されて、指をあそこに挿れたまま、廊下を歩く。
「う、うそ、むりだよ」
「私はコート着てるから、寒くないわ」
「違う、そういう事じゃない……!」
「さぁ、風邪を引いたら大変よ。 早くいきましょうね」
ベランダ。 この辺りで一番高いマンションの、最上階の一つ下の階、ベランダで。
私はパンツを足首に引っ掛けて、制服のスカートの中、指を動かされている。
「み、見られちゃう」
「最上階からは、見えないし。 下からも、とても見えないわ。 声だけ、気を付けてね。 ベランダで煙草を吸ってる方、いらっしゃるかもしれないから」
先生は、小さい声で喋る。 ずるい。 余裕があって、ずるい。
「早くいってね」
キスで、塞がれた。 私がおっきな声、出せないように。
腰がへにゃへにゃになって、部屋に戻る。 先生はコートを脱いで、服も脱ぐ。
「脱いで。 全部」
「はい……」
久々に見る先生、黒いスリップに、黒いレースのパンツ、それに、ガーターベルトと黒のストッキング…。
「先生、すごい、すてき……」
えっち過ぎる。 こんな下着で、一日、過ごしてたの? 私と……したいから?
言われた通りに裸になって、先生の胸に飛び込む。 頭をぐりぐり、なすりつける。
「先生、先生、すごい、えっち……。 すてき。 早く、早くくっ付きたい」
先生は舌を出して、私と目を合わせる。 私も、真似をする。 お互いの顔が近づいて、舌と舌、ぴったり触れさせる。
それだけで、私は軽くいってしまう。 腰がぴくん、とする。 先生の腕は私の背中にぎゅっと回されて、逃げられないようになっている。
そのまま、舌を押し付け合う。 私は舌が気持ち良くて、でも、当たり前だけどあそこもずくずく疼いて、腰をもじもじ、擦り付けてしまう。
「お猿さん。 何がしたいのか、言ってみて」
「あ…… あそこ、くっ付けたい……。 女の子のセックス、したい……」
私の声、ほとんど泣きそう。 なんで? 嬉しいのに。
先生は私を抱っこして、ベッドに連れて行く。 仰向けに寝かせると、黒いスリップとパンツだけ、脱ぐ。
「え……えっち。 その格好で、してくれるの?」
黒いガーターベルトと、腿までの黒いストッキング。 先生が身に付けてるのは、それだけ。 裸より、百万倍、いやらしい……。
「あなたも。 ネックレスだけ付けて。 とってもいやらしいわよ」
先生がお誕生日にってくれた、ダイヤのネックレス。 毎日、付けてる。 宝物。
「えへへ……。 私も、えっち? 先生みたい?」
「私みたい。 私たち、おんなじね」
おんなじ? 私と、先生?
なんだか嬉しくて、先生がにじんで見える。 目にぎゅっと力を入れて、涙が出ないようにする。
「まあ。 泣き虫」
「泣いてない……」
「泣いてたら、いやらしい事できなくてよ」
「う……。 していいし……」
先生、困ってる。 困らせたら、できない。 してもらえない…。
絶対、したい。 先生、えっちな下着で、私としたくて待っててくれたんだし。
えいっと、下から抱き付く。 先生の首に腕を回して、引き寄せる。
「泣いてない。 して。 してくれなきゃ……泣いちゃう」
先生は、私の目元にキスをする。 涙を少しだけ、舐めてくれる。
「泣いてないわね。 しましょ」
「うぁ、ああっ、い、いいよう」
脚を大きく開かされて、あそこ、ぴったりくっ付く。 お互いに、お互いの中、入りたいみたいに。
先生、私を見てる。 私が気持ち良くなるの、見てるの?
「先生…… 先生、好き……」
「夕陽」
身体を折って、口、キスしてくれる。 唇を軽くくっ付けたまま、先生が聞く。
「私の事、好き?」
「すき、すきなの」
いい子、と呟いて、動いてくれる。 私たちのあれ、気持ちいいあれが、よだれを垂らして、ちゅくちゅくキスをする。
「先生、先生っ、きもちい、すきっ……」
「セックス、好き?」
「すき、だいすきっ」
とろとろが、止まらない。 私も、腰が動いちゃう。 先生の方に押し付けて、気持ちいいの、一緒になりたい。
「あ、あん、いいよう」
ちくびもぎゅっと、摘まれる。 痛くて、気持ちいい。 すっごく、気持ちいい。
「先生、先生、いく、いくの、いま」
「いって。 夕陽」
ちくびをぎゅ、ぎゅっ、と指でつぶされて、あそこがぎゅん、と締まる感じがして、腰、びくびくっとなる。
いっちゃった……。
「気持ちいい?」
「ん……。 きもちい……」
先生、キスしてくれる。 ちゅ、と音を立てて。 そして、お腹の下の方、細かく圧をかけながら、撫でる。
「あ、あ、先生、もう、いったよ。 そこ、だめだよ」
「いったの、知ってる。 だめなの? 好きでしょ、ここ」
だ……だめだよ。 お腹の下、奥の方、子宮の入り口……。 そこ、外から撫でられても、いいところ……。
「ね、だめ、先生……」
「だめじゃない」
先生の舌が伸びて、口の中に入ってくる。 長い舌、気持ちいい。 キスも感じるし、お腹も、気持ちいい……。
ちゅ、ちゅ、と、頭の中でキスの音が響く。 脳にもやがかかって、気持ちいいしか考えられなくなってくる。 気持ちいい、先生、好き……。
それは、突然だった。 気持ちいいのに浸っていたら、急に、すごい、桁違いの気持ちよさがやってきて。
お腹の下の方を押されて、揺らされて、撫でられてただけなのに。 くち、キスしてた、だけなのに。 あそこは触られてないし、触ってもいないのに。
腰から下、全部があれになっちゃったみたいに。
全部が、気持ちいいだけの、小さなあれになったみたいに……。
「あ、あ、や、やだ、やだ、ああっ」
「いっぱい、出して。 えっちな夕陽……」
気持ちいいだけのパーツになった、私の下半身。 全然したくないのに、おしっこ、止まらない……。
「やだ、やだっ、とまんないよっ」
「ううん、とっても上手よ、お利口よ……」
おしっこ、すっごい出た……。
涙、出てきた。
「ごめんなさい……。 先生、ごめんなさい」
こんなに、汚して……。
「マットレス、ほんとうに、ほんとうに、ごめんなさい……」
「ふふ。 大丈夫よ。 防水シーツ敷いておく事、教えてくれたでしょ。 夕陽が」
「ふぇ……」
先生は、びしょびしょになったシーツをめくる。 下に、違うの、敷いてある……。
「それにね、まぁ、多分、おしっこじゃないから、あんまり気にする事、ないわよ」
「そ……そうなの? あんなに、出たのに」
うーん、と先生は困った笑い顔になる。
「気にしないで。 私は、嬉しかったわよ。 これで本当に、おそろいよ」
「う……。 そ、そうだけど」
先生は、私の涙を舐める。
「ね、今度はリビングで、しましょ。 あそこ、いっぱい舐めてあげる。 可愛い声、聴かせて」
「やだぁ……。 お風呂にしよ。 今度は、先生がおしっこしてるとこ、見せて」
明日、学校行けるかな……。
私たちは指を絡めて、また、えっちなキスをした。
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