第67話 クリスマスイブ ケーキのおなか

「先生、先生。 寝ちゃダメ。 まだ早いよぅ」

「ううん……。 眠い。 夕陽、一緒に、寝ましょ」

 ぎゅっとして甘えても、だめ! まだ、したいこと、全然してないよ。 せっかくのクリスマスなのに……。

「えっち、し足りないよ。 ねえ。 起きてよぅ」

 ゆさゆさしても、もう、寝そう。 揺さぶっても、先生はうふふ、と笑うばかり。

「ねえ、お風呂で、おもちゃで遊ぼうよ」

「いやよ……。 おしっこ出ちゃうもの。 あんなの見たがるなんて、夕陽は、ヘンタイね……」

「変態だよ。 先生が、変態にしたんでしょ。 ねえ、起きて」

 せっかく、クリスマスなのに! 私の願いもむなしく、先生はそのまま夢の世界へと行ってしまった。

 しばらく、きれいな寝顔を眺めてたけど。 私だってお腹いっぱいで、だんだん、とろとろ眠くなる。 先生の胸に顔を擦り付けて、猫の親子みたいに、丸くなる……。



 気持ちいい。 

 知ってるよ、これは夢……。

 だって、見て。 夕陽が先生の身体になって、先生が夕陽の身体になって、お互いのそこ、舐め合ってるの。

 えっちね。 大好きよ。 あふれて、たまらないわって。 私の口から、先生のことば、出てきてる。 私は先生の姿になったのが嬉しくて、長い舌で、私のあそこをたっぷり、湿らせてあげている……。



「あ……おはよ」

 下着のまま、でも上半身にはお布団がかけられてる。 下半身はお布団がまくられていて、そこには先生の頭があった。

 時計を見ると、夜中の二時。 先生、すぐ寝て、すぐ起きちゃったのかな。 私も、寝てしまった。

「おはよう。 お風呂、入らないで寝ちゃったから。 きれいにしてたところ」

「ベロで……? ばっちいよ」

「大丈夫、腿の付け根しか舐めてないから」

 ほんとだ。 太腿ギリギリの内側に、キスマークと、よだれ。 何が大丈夫なのかよく分かんないけど、まあ、先生が言うんなら。

 私は、唇をとがらかす。

「先生、寝ちゃうんだもん。 せっかく、今日はいっぱいセックスしていい日なのに」

 先生は、私の頭の方に座り直す。 とんがった私の唇に、ちゅっとする。

「それは、ごめんなさい。 悪かったわ。 また、しましょ」

「えへ…… ゆるす。 あのね、したかった事、あるの」

「まあ。 何かしら。 楽しみね」



「じゃーん。 これこれ。 先生、なめて!」

 二人ともシャワーして、お風呂場でちょっと触りっこ。 いい感じにあったまったから、部屋に戻って、またしよう!

「おばかさんね! したかった事って、それ?」

 えへへ。 先にベッドで待っていた先生に、見てもらう。 ちくびにホイップクリームをくっ付けた、ケーキの私を。 先生、めちゃめちゃ笑ってる。

「何でよう。 これ、セクシーでしょ」

「ちっともセクシーじゃないわよ。 ふふ、でも、可愛いから舐めてあげる」

 れろん、と長い舌で、まずは左のおっぱいを。 そのまま、ちゅ、ちゅ、と強く吸ってくれる。

「あ……。 きもちい」

 最近、先生のおっぱい、なめてばっかりだったから。 忘れてた。 私にも、気持ちいいちくび、付いてるんだった……。

「あん…… いいよぅ」

 先生の髪の毛を、触る。 ふわっと柔らかくて、茶色っぽくて、いい匂いの髪。 髪に触れる私の指も、なんだか気持ちいい。

「あ……あ、あわわ、先生、逆、逆も」

「えっ」

 まだ舐められてない方、右のおっぱいに乗せたクリームが、溶けてどろどろに垂れてる!

「ぎゃー! クリーム、シーツに着いちゃった」

「体温で、溶けちゃったのね。 早く乗せすぎたんだわ。 朝になったら、洗いましょう。 とりあえず、身体をきれいにしましょうか」

 そう言って、先生はクリームが溶けたところをぺろぺろ舐める。

 胸。 お腹。 さらに、その下のほう。

「あ…… くすぐったいよ」

 お腹、おへその下のあたりを舐められる。 ほんとは、くすぐったいだけじゃない。 おへその下の、皮膚の向こう、私のなかがよろこんでいる。

「おりえちゃん。 くすぐったい、ったら」

「くすぐったいだけ? このあたり、変な感じかしら」

 おへその下のあたりを、やさしく撫でられる。 そこ、すごく、変。

「あ、あ、そうなの…… なんで? お腹の下の方、気持ちいい……」

 先生は、ちょっと圧をかけながらさわさわ撫でるのを、繰り返す。

「大丈夫。 変じゃないわ。 ここ、外から触ってあげると、気持ち良くなれるの」

「そうなの……? えへへ……」

「夕陽みたいに上手にいける子は、ここも、気持ちよくなれるはずよ」

 やさしい時の先生、ほんと、きれいで、聖母。

 そして、すごくえっち。

「お利口、お利口、気持ちいいわね」

 やばい。 耳から、やらしい毒が入ってくるみたい。 触ってない、なかの方まで、気持ちいい。

「せ、先生、なか、指いれて。 いきたい。 早く、いかせてよ」

「だめよ。 お腹の外から、いくの。 ちゃんといけるまで、ずーっとなでなでしてあげますからね……」

「え、あ、ああっ、だめ、だめぇ……」

 気持ちいいのが、広がる。 おへその下のあたり、たぶん、子宮とか、そういうところなのかな……。 そこがじくじく、疼くように気持ちいい。 こんなの、おもちゃでいくより、ずっと変態っぽいよ……。



 信じられない。 私はおへその下、皮膚の上からすりすり、なでなでされただけで、とうとういってしまった。 それはとっても気持ちがよくて、気持ちいいのが長くて、やらしい事って、ほんとに奥が深いし、先生は物知りだなぁ……って、満足げな長い睫毛の横顔を見ながら、思った。 

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