第20話 春の連休 二日目と三日目の間の、短い時間
「ん、んっ……」
キス、止まらない。 夜中、真っ暗な部屋。 私たち、何十分も、ずっと舌を絡ませ合っている。
先生の長い舌と、私の、小さい舌が。 二匹の蛇みたいに、絡まり合って、唾液を交換して、味わって。
頭が、ぼうっとする。 酸欠かな。 両手の指も、脚も、ぎゅっと絡め合って、二人、ベッドに横たわって、裸で。
先生の腿が、私のそこを擦る。 キスしながら、ずっと。 先生の腿、ぬるぬるになっている。 汚してしまって、ごめんね。 だって、気持ちいいんだもん。
ちゅ、と音を立てて、唇が、離れる。 先生は間髪入れずに、私の首筋を、やさしく噛む。 お誕生日に、と先生から貰った、ネックレスごと。
「あっ。 首、好き……」
噛んだところに、舌を這わせる。 ずうっとキスしてたから、私も先生も、よだれでべとべと。 唾液をたっぷり付けて、首筋を舐めてくれる。
「先生、くび、きもちい……」
首筋から、鎖骨のへこんだところ。 それから、下の方へ。
まだ触ってないのに、胸、先がかたくなっている。
少し前まで、くすぐったいだけのところだったのに。 先生が舌を長く伸ばして、舐めてくれる。
「あ……あぁ……」
私から、ため息とも、声とも分からない音が、漏れる。
もう片方の胸の先も、舌で濡らしてくれる。 指は、ずっと繋いだままで。 私の息が、荒く、早くなっているのを確かめて、先生は、そこにやさしく、歯を当ててくれる。
「うっ、あ、ちくび、きもちいい……。 せんせい、もっと、痛くして……」
お願いする私の顔を、ちら、と見てから、少しだけ、力を入れて噛んでくれる。 そして、ちゅ、ちゅ、と、吸う。
「い、いいっ。 きもちいよう。 先生、もう、指、ほしいよ……」
涙、出てくる。 もう、あそこが、すごくせつない。 先生の指で、塞いでほしい。
「欲しがりね」
先生は、涙を舐め取ってくれる。 そして、きれいな細い人差し指を、あそこへぐっと挿し込んでくれる。
「ああっ」
「かわいい声。 もっと、先生に聞かせて」
指をそこへ、もう一本。 長い、中指を。
「あん、あっ、あっ」
二本の指を、動かしてくれる。 動かしてくれる度に、溢れてしまう。 何度かそうすると、先生は、指を抜いてしまう。
「あっ……。 もっと、もっとして。 お指、ほしい」
「こっちも、食べて欲しそうだから」
先生は、私のなかから抜いた指を舐めると、そのままかたくなったあれを、唇で、喰んだ。
「あんっ」
腰が、びくんと跳ねる。 いやらしい、私のあそこにくっ付いている、小さなあれ。 どんどん気持ち良く、かたく、大きくなってしまってる気がする。
先生は舌をとがらせて、あれを苛めてくれる。 私とあれは、もう嬉しくて、どんどん涎を垂らしてしまう。
何度も舌で意地悪してくれて、強くして貰える度に、いきそうになる。 高まって、高まって、いいところで、一旦、やめられてしまうの。
「先生、もう、いきたい……。 気持ちいいの、長くして……」
やめないで、いかせてほしい。
「一緒に、する?」
一緒に?
「する……。 先生と、一緒にいきたい」
先生は、私に覆いかぶさって、またキスをする。 そして、唇を離すと、私の脚を大きく開かせ、私のそこと、先生のそこを、ぴったりくっ付ける。
「や、やだ……。 恥ずかしい……」
「嫌なの? やめる?」
やだ、だめ、って言うと、先生はこうやって、意地悪を言う。
「ごめんなさい、やじゃない、すごく、したいの」
ぴったりくっ付いた私たちは、二人とも、ぐしょぐしょになっている。 そこをくっ付けて、お互いのあれが擦れるように、動いてくれる。
「あ、ああ、すごい、すき、すき……」
先生は、私を見下ろして、すき、すきと言う私の口に、指を差し込む。 私のなかに、何度も入った人差し指と、中指を。 私は、先生の全部がうれしくて、貰った指に唾液をいっぱい絡ませて、音を立てて、しゃぶる。
先生が動く度に、擦れて、溶けていく。 私の脳と、心。 先生の指を食べて、女の子どうしのセックスをして、ひとつになって、たくさん、いって。 死んじゃうかも、と言ったら、きっとまた先生を悲しませてしまうから。
「せんせい……。 すき……」
「私もよ。 大好き」
私たちは、いつもと同じ言葉を、言った。
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