第3話 二年生の頃 二日目
頭が、ぼーっとする。
よく、考えられない。
新しい、保健室の先生。 背の高い、きれいな先生。
お話がしてみたくて、保健室に行った。 そしたら、お茶を飲む事になって。 そして、キスされた。
生まれて初めての、キス。
「夢?」
夢じゃない。 最初のキスは、一瞬。 でも、二回目のキスは長かった。 大人の、舌を入れるキスだった。
思い出して、唇に触れる。 先生が撫でた手の甲を、なぞる。
「おはよ」
「おはよう」
駅から学校への道。 十五分くらい、私は一人で歩く。 朝は、苦手。 皆、朝から元気だな。 私みたいな変な悩み、誰にもないだろう。
校門が見えてきた。
げっ。 保健室の先生、立ってる…。 他の先生と一緒に。 当番かな。
い、いやだ…。
昨日は、お話してみたかったけど。 あんな事があったから、訳わからないもん。
私は俯いて、小さい声で「おはよございます」って、通り過ぎようとした。
「おはようございます。 元気、ありませんね」
って、先生が。 私はつい、そちらを見てしまう。 きっと、変な顔で。
「元気がない子は、お話聞きますから。 保健室で」
「あっ…はい…」
やっと言って、早足で、昇降口へ向かった。
授業なんて、全然、頭に入って来なかった。 まじで、ひとつも。 新しい教科ごとの先生、全員覚えてない。 それどころじゃないから。
一日、悶々と過ごした。 頭には霧が掛かったまま。 ぼーっとしたまま、一日が終わる。
帰宅部の私は、もう、帰る事にした。
はずなのに。 足が勝手に、保健室へ。
気付いたら、扉の前にいる。
何なんだ。 でも、分かってる。
先生。
会って、昨日のあれ、何ですか。 先生が、あんな事していいんですかって、聞かなきゃいけない。
でも…聞けない。 怖くて、聞けない。
先生、めちゃめちゃきれいだし。 他の子や、他の先生とも、もしかして。
ああー。 気持ち悪いよう。 頭をかきむしる。
その時、中から扉が開く。
「ねえ、入らないのですか。 すりガラスから、見えてますよ」
「ひえっ」
先生は、私の手を引いて、中に招き入れてしまった。
「き、きのうは、どうも。 あの、紅茶、ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
こちらへどうぞ、と促されて、ベッドに腰掛ける。 先生も、私の左側に座る。
「耳、真っ赤」
先生は、私の髪を耳に掛けて、耳たぶを触る。
変な先生。 距離感、おかしいよ。
「きのうは、あの。 びっくりしちゃって」
心臓が、すごく早くなる。 多分、寿命が縮んでる。
「びっくりしたんですか? どうして」
「ど、どうしてって。 あの。 いきなり、キ、キスを」
「まあ、キスを。 キスが、どうしたの」
からかってる。 なんて先生だ。 にこにこして、どうしたの、なんて聞いてくる。
「あの、急にキスされて、こ、困ります」
先生はそこまで聞くと、耳を触るのをやめて、わたしの頬っぺたに両手をやった。
「こうやって」
こうやって。
「キスしてもいいですか? って聞いた方が、良かったですね。 しても、いい?」
唾を飲みこむ。 扉の方を、見る。 誰か来たら、どうするんですか。
「鍵、かけましたから」
計画的犯行。
「し、しても、いいです」
いいわけない。 私はまた、キスされる。
「ん、ん…」
喉の奥から、変な声が出てしまう。 もう何分も、ずうっとキスしてる。
先生の唇は、私の唇とくっ付いて、時々、離れそうになるけど、その度にまたくっ付くの。
先生の手は、片方は私の腰に回して、もう片方の手は、スカートの中、私の太腿をさすっている。
私は、長いキスで頭がしびれて。 さすられてる太腿は、すっごく変な感じがして、両方の腿をくっ付けて、もじもじしてしまう。
先生の手はそれに気付いて、ぴったりくっ付けてもじもじしている太腿の間に、割って入ってくる。
そして、私のパンツの上から、変なところを指で触る。
「!」
さすがに、だめ! 私は、唇を離す。
「な、なにを…」
「何を、って。 腿、擦り合わせて。 気持ちが良さそうだから、こちらもかしら、と思って」
先生は、すごいことを、真顔で言う。
私の手首を掴んで、ベッドに押し倒す。 力が強くて、起き上がれない。 そのまま先生は、耳元で、私に尋ねる。
「一人で、する事ありますか」
「な、何をです」
「いやらしいこと。 一人で、お家でしたりする?」
「そ、そんなこと、したことない」
先生はまた、私のパンツの上から、ゆっくり、そこを触る。
「いや…」
「ここ、嫌じゃないみたい。 わかりますか」
先生はそう言って、私から離れた。 わかりますか、って。 わかりません。 私は、なぜか起き上がれない。
先生は、流しで手を洗う。 石鹸を付けて、丁寧に、きれいに。 そして、ベッドに戻ってくる。
「触る前は、手をきれいにね。 ばい菌が入ると、いけないから」
「せ、先生。 さわるの?」
ベッドに座って、私も座らせて。
先生は、後ろから私を抱く。 スカートを捲って、パンツの中に、冷たい指がやって来る。
「あっ…何これっ」
「キス、気持ち良かったみたいですね。 すごく濡れてる」
こんなの、知らない。
私のあそこが、ぬるぬるになっている。 先生の指が、ぬるぬるのそこを、往復する。
「先生、これ、私、どうしちゃったの?」
「気持ちがいいと、こうなるの。 こうならないと、セックスする時、ペニスが入ってこられないでしょう、痛くて」
せ、せっくすって。 ぺにすって。 やだ。 恥ずかしい。
でもそれ以上に、今、恥ずかしいことをされている。
先生の指は、私のあそこをゆっくり往復して、私は、変な感じが、止まらない。 脚に、力が入らない。 脚だけじゃない。 全身の、どこにも力が入らない。
そして、先生の指はゆっくりと、私の中に入り込んでしまった。
「せ、先生。 入っ…てます。 指が」
「そうですね。 指、挿れましたから。 痛い?」
「い、いたくはない」
「素晴らしい。 頑張り屋さん。 いい子です」
よく分からないけど、褒められた。
「せ、先生。 指、抜いてください。 だめです」
「痛いの?」
「いたくは…ないですけど、変、変な感じ、するから」
先生は、後ろから、私の耳をかぷっと噛む。 そして、耳元で、
「それはね。 気持ちいいんです。 変な感じじゃないでしょ。 ねえ、言ってみて、きもちいい って」
私は、先生の言うなりになって、その言葉を言う。 先生は、良くできましたね、って褒めてくれて、その後、私を何回も、とっても気持ち良くしてくれた。
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