第4話 二年生の頃 二日目の夜、自習

 先生。 

 保健室の、頭のおかしい、先生。 

 脚の長い、パンツスーツの似合う、きれいな先生。 

 私にキスをして、スカートの中に指を入れて、気持ちよくしてしまった、先生────。



 先生のこと、考える。 先生、いい匂いした。 睫毛が長かった。 唇は、赤くて。 指が細くて、長くて、きれいだった。



 私は、ため息を吐くふりをする。 

 本当は、どきどきしていて、心臓が早くなっている。



 放課後、された時みたいに。 そっと、そこを触ってみる。

「やだ…」

 思い出してた、だけなのに。 そこは、ちゃんと濡れていた。

 どうしよう、と考える。 これも、ふり。 

 ほんとは、早く、今すぐ、そこを触ってみたい。

「あっ、手」

 放課後教わったように、洗面所で手を洗う。 まぬけな姿…。 今日は、ママが夜勤で良かった。

 家には、私しかいないけど。 ママが急に帰ってきた時に恥ずかしいから、布団を首までしっかり掛ける。



 ごくりと、唾を飲み込む。 こんなところ、ほんとに触っていいのかな。 先生は、何回も何回もそこを擦ってた。 そして、細くて長いきれいな人差し指を、中に。

 思い出すと、またむずむずしちゃう。 きれいになった冷たい指で、パンツの中を触る。

「すご…」

 ぬるぬるだ。 

 私は、はじめに先生がしてくれたみたいに、そこに沿って、指を動かしてみる。

「ん、ん…」

 ぬるぬるが指に付いて、それで触ると気持ちが良くて、また、濡れてしまう。 こんなの、ずっとできちゃうじゃん。 みんな、こんな事、してるのかな…。 

 先生もお家で、してるんだろうか。 あのきれいな、長い指で。

 それから、そこにある、すごく気持ちいいところを、擦る。 こんなものが付いてたなんて、知らなかった。 今日、先生に教わるまで。



「ここ、とっても良くなってしまうところだから。 声、我慢してくださいね」



 って、先生は言って、私の唇をキスで塞いだ。

 今、先生は、いない。 ママは夜勤で、家には私しかいない。 声は、我慢しなくていい。

「んっ、せんせ、先生… きもちいい…」

 恥ずかしい事、言ってしまう。 自分のこんな上擦った声を聞くのは初めてで、変にどきどきしてしまう。

「先生… すき… すき…」

 指が、早くなる。 私はいつの間にか、脚を大きく開いている。

 指を、入れてみる。 たっぷり濡れているから、指はすぐに入ってしまった。



 私は、この指が先生のだったらよかったのに、もっと、気持ち良かったのに、と思いながら、眠くなるまで、何度もそれを繰り返した。

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