未来へ(前編)
夏休み最終日、龍は美月に夏祭りに誘われていた。龍は電車に乗って夏祭りの会場である神社に向かっていた。電車の中でも龍は遊園地で美月に言われた事について考えていた。しかしなかなか答えが出ないまま夏祭りの会場である神社に着いていた。美月とは現地集合する予定だったがなかなか美月と合流することが出来なっかったので美月に電話することにした。
「もしもし美月いま何処にいる?」
「あ、龍ごめん。今電車、私が乗る予定だった電車が一時間遅れてて今向かってる。あと二十分ぐらいで着くから先に屋台回ってて。あ、電車降りるから切るね」
「どうしよう。まあ一人で回るのも嫌だから美月を待つか」
二十分くらいたったころ
「龍~おまたせ~待たせてごめんね。一人で回っててって言ったのに」
美月が待ち合わせの場所に到着した
「いやいいよ。美月と一緒に回りたかったし・・・?!」
「どうしたの?龍。顔真っ赤だけど?」
「美月、その~着物崩れてるよ」
「あ、ホントだ」
着物を着ていたが走ってきていたからか着物が崩れていて周りから視線が集まっていた
「美月ちょっと」
というと龍は美月を連れて、人が少ないところに連れて行った
「ここまでくれば大丈夫だろ。美月、着物を着直して」
そういうと龍は美月を見ないように後ろを向いた。すると美月が龍に
「龍、着付け手伝って」
「自分でやりなよ」
「私、お母さんに着付け手伝ってもらったから一人じゃ無理。だからお願い手伝って」
「いやでも俺、男だよ。良いの?」
「龍なら別に気にしないよ。だから手伝って」
「分かったよ」
「ありがとう」
「それで俺は何すれば良いの?」
「ここの部分持ってて」
「分かった」
龍は美月に言われた部分を持つと美月は十分ぐらいで着付けをやり直した
「終わったか?」
「うん終わったよ。手伝ってくれてありがとう」
「いやいや大したことしてないよ。美月に言われたところ持ってただけだし」
「まあいいっか。龍、早く回ろ」
「そうだな。とりあえず行こっか」
そういうと二人は屋台のある方へ戻っていった
「龍あれ欲しい。焼きそば買って食べよ。りんご飴もあるよ。射撃もしよ」
美月はとてもテンションが高くなっていた。お祭りだからだろうか?いつもより笑顔が多かった
「龍かき氷食べよ」
「分かった。買ってくるよ。ちょっと待ってて」
そういうと龍はかき氷を買おうと列に並んだ
「龍、他にどんな屋台があるか見てくるね。買ったら電話して」
「分かった。すぐに買えると思うから回ってて」
数分後
「結構時間かかっちゃったな。美月に電話かけないと」
龍はすぐに買えると思っていたが、なかなか買えなかった。前に並んでいた人たちがたくさん買っていたので時間がかかってしまった。
『美月のこと結構待たせちゃったな。美月怒ってなければいいけど』
『・・・全然繋がらないな。誰かと電話してるのかな?』
そう考えていると 一樹に声を掛けられた。一樹は美鈴と一緒に回っていたようだ
「龍、来てたんだ。美月さんと何かあった?」
「なんで?何もなかったけど。もしかして美月を見かけた?」
「見たけど・・・」
「どうしたんだよ一樹。美月はどこに居たの」
「ああ、あっちに居たよ」
「ありがとう。じゃあ俺、美月のとこ行かないといけないから。二人楽しんで」
そういうと龍は一樹に教えてもらった方に向かって走りだした
「一樹君、何も教えずに龍さんを美月の所に行かせて良かったんですか?龍さんがあれを見たらどうなるか分かんないですよ?」
「大丈夫だよ。龍なら」
「だといいんですけど」
一樹は多少の不安を持ちながら龍を送り出した。
龍は美月がいると教えてもらったところに着いていた。
『美月どこだろう?』
そう考えていると隼に声をかけられた
「おい龍、なんでお前美月ちゃんと一緒に来てないんだよ」
「なんでお前がそれ気にするんだよ。まあいいけど、もともと一緒に来てたんだけどはぐれちゃってさ。それでさっき一樹に聞いたらこっちにいるって聞いて来たんだよ」
「そうなのかじゃあ俺も美月さん探すの手伝うよ」
「本当か助かるよ」
そうして隼と探し始めて少し経った頃隼が
「龍あれ美月ちゃんじゃない?」
「あ、ホントだ!?」
龍が驚いているのにも関わらず隼は
「美月ちゃ~ん!」
美月が隼の方に寄って来る
「龍、美月ちゃんと合流できて良かったな。あれ龍?」
気ずくさっきまで横にいた龍がいなくなっていた
「隼君も来てたんだ」
そう言葉をはっした美月の横には男の人が手を繋いで立っていた
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