一夜同じ屋根のしたで
海から帰ってきて早くも1週間が経った。龍は1週間の間ひたすらと勉強をしていた。何故なら夏休みとはいえ3月には大学受験を受けるからだ。龍は決して頭が良いわけではない。だから勉強をしていた。そんなある日、美月から
「泊まりに行ってもいい?」
という電話が掛かってきた。龍は特に用事や今絶対にやらなくてはいけない事もなかったので
「いいよ」
と答えた。
3日後美月は龍の家に泊まりに来た。美月を部屋に案内して部屋で美月と一緒に勉強をしていると『ガチャ』ノックもなしに部屋のドアが開いた。
「お兄ちゃんアイス買ってきて」
妹の奏だった。奏は部屋に入るとポカンという表情になった。すると
「奏ちゃんだよね。会うのは、初めてましてだね。お兄さんとお付き合いさせてもらっている美月といいます。奏ちゃんの事はお兄さんから聞いてるよ」
「あ、妹の奏です。初めまして。少し兄と2人で話してもいいですか?」
『こんなに礼儀正しい奏を初めてみた』と思ったが顔が笑っていない。龍は少し動揺したが美月は全く驚かずに「どうぞ」と答えた。そして龍は奏に連れられで外にでた。
「なんだよ?急に」
「いやお兄ちゃんにはもったいないぐらいの美人だなって思って」
「そんな事かよ。確かに俺も最初は美月みたいな美人が彼女になるとは思ってなかったよ…」
「まあでも彼女になってくれたんだから最高に幸せにしてあげないとね。だから頑張って!」
「俺に出来るぐらいでな」
というと奏は満足したのか家に戻って行った。後を追いかけるように龍も家に戻って行った。その後、夜ご飯を食べて美月と奏が風呂に入った後龍は風呂に入った
風呂から上がり部屋に戻ると美月は、スヤスヤと眠っていた
「ちょっと長く話しちゃったかな。こう見るとやっぱり美月って可愛いよな。なんでこんな可愛い子が俺みたいなやつと付き合ってくれてるんだろ?」
「それはね」
「うわああああ!」
「龍うるさい!」
龍は母親に怒られた
「美月起きてたの?」
龍が小さな声で聞くと
「うん。龍のこと驚かそうと思って」
龍はさっき言ったことを思い出してとても恥ずかしいくなり顏を赤らめた。『絶対気持ち悪いと思われた』と思っていると
「え~と、そろそろなんで龍と付き合おうと思ったか話していい?」
「え?あ、ごめんいいよ。俺その話めっちゃ聞きたいし」
「私もなぜ美月さんがお兄ちゃんと付き合おうと思ったか聞きたいです~」
「なんで奏が俺の部屋にいるんだよ!」
いつの間にか妹の奏が龍の部屋の中で座っていた。
「なんでって美月さんとお話したかったんだもん。美月さん私も聞いてていいですか?」
「私は別に聞かれて困る話しでも無いから良わよ」
「じゃあ決まりね。美月さんがいいって言ってくれてるしいいよね。お兄ちゃん」
「美月が許可してるしお好きにどうぞ」
美月が許可したので龍は仕方なく奏が話を聞くことを許した。
「私が龍と付き合おうと思った理由はね。最初のきっかけは入学式の日、私が自分の教室の場所が分かっていなかった時にたまたま同じクラスだった事もあってクラスまで連れていってくれた事、あとはクラスの人全員に等しく優しい事から誰にでも親切だというところに引かれていったの。それで高二の時に私から告白したの。それで龍も私のことが好きだったって知ったとき私、とっても嬉しかった、私の片思いじゃななかってわかったから。まあこんな感じよ。」
龍は美月の話しを聞いて今まで人にやさしく接してきて心から良かったと思った
「お兄ちゃんをここまで考えて好きになってくれる人がいるなんて」
奏は美月の話しを聞いて泣いていた。美月は泣いた奏を泣き止ませた。その後、飲み物やお菓子が無くなってしまったこともあり三人で近くのコンビニに向かった。コンビニに着き商品を選んでいると美月が話かけてきた
「龍、私の話し聞いてどう思った?」
「正直言って凄く嬉しかったよ。美月が俺のことそう思ってくれていたなんて思っていなかったから」
「ちょっとお二人さん。コンビニでそんな話ししないでよ」
「奏、いいだろ別に」
「ダメだよ!だって周りの人がこっち凄い見てくるもん」
「分かったよ」
奏が話しかけてきたことによって話しは、終わったその後、家に帰ってきて夜の二時まで三人でいろいろなことを話した。奏は自分の部屋に戻り龍は床に布団を敷いて寝て美月がベットで寝る予定だったが
「床で寝ないで一緒にベットで向かい合って寝ない?」
と美月が言ってきた
「いやいや流石にそれはだめでしょ」
「なんで?」
「だって年頃の女と男が一緒に寝るのはいろいろとだめでしょ」
「私は気にしないから別に良いよ」
「俺は気にするの!」
「じゃあ向かい合わなければいい?」
「まあ、それなら別に良いよ」
そうして美月と一緒に寝ることになった。龍と美月は凄く緊張していた。なぜなら一年間付き合っているのに一緒に寝るのは今日が初めてだからだ。『とりあえず寝よう』と龍は決めたが、しばらく目を瞑っていてもなかなか眠りにつけない。すると美月がまだ起きていたのか
「龍~」
龍は美月の方を見ると美月は寝ていて寝言を呟いていた。『やっぱ可愛いな』と思っているうちに眠りについた。
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