トモダチ

ゆうちゃん

第1話

私の名前は陽菜。


高校2年生のごく普通の女の子。


今日も私は、仲良しの流星くんと登校中。


流「宿題やってきた?」


陽「もちろん、してきたよー」


流「まじ?ホームルーム始まる前に見せてよ」


陽「え、また忘れたの?」


流「ん、忘れてないよ?陽菜に見せてもらおうと 思って、やってきてないのー」


陽「………なにそれー」


私は笑いながら軽く流した。


わざと……やってこなかったんだ…


少し……頬が赤らむ。


流「見せてくれるでしょー?」


そう言いながら私の顔を覗き込んでくる。


…あざといなぁー


陽「別にいいよー」


流「よっしゃ!!」


小さくガッツポーズをする流星くん。


陽「ふふふ」


思わず笑ってしまう。


こんな毎日が続くといいなぁ……


なんて思ってると学校に到着して、急いで宿題を見せてあげる。


必死にノートを写してる流星くんの後ろ姿を、私は嬉しそうに眺める。


するとそこへ、同じクラスの美桜がやってきた。


美「流星くぅーん。また宿題してきてないのー?美桜が見せてあげるのにー」


流星くんの机の前にしゃがみこみ、上目遣いで見つめる美桜。


流「あーー、いーのいーの。いつも見せてもらってるからー」


必死に書きながら美桜の質問に答える。


私は…美桜の視線から逃れるように、流星くんの背中に隠れる。


美「陽菜のこと…………好きなの?」


え……………………


心臓がドクドク動き出したのが分かる


流星くんは…手を止め美桜を見つめると…口を開く……





つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

トモダチ ゆうちゃん @yu_chan0225

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ