「魔法のことば ありがとう」によせて

あなたは、「ありがとう」をちゃんと伝えられていますか。ありがとうって、たった5文字なのに、なかなか素直に言えなかったりしますよね。

今伝えなきゃって思うのに、なぜか口から出るのは「ごめんなさい」。相手が目上なら「申し訳ありません」です。


社会人になりたての頃の私は、誰かに助けてもらうことに申し訳なさばっかり感じていました。自分でやるべきなのに、また助けてもらっちゃったとか、また道に迷っちゃって助けてもらっちゃった。きっと忙しかっただろうにとか。

そんなとき母に言われたんです。「素直にありがとうございますでいいの。申し訳ないって思うのはあなたの悪い癖だよ」って。


はっとしました。本当にそのとおりなんですよね。人は一人では生きていけません。

ハンディがあってもなくてもです。歳を取ってできないことが増えてきても、若い人でも……。


そして、そこからさらに数年。「ありがとうには反対語がある」ということを知りました。熊本地震が起こった頃でした。

これも母から「調べてみな」って言われて調べて分かったことなんです。なんと……。

「当たり前」だったんです。ちゃんとエピソードもあるんですよ。気になった方はぜひ調べてみてください。とってもジンときますから。


この二つの経験から、「ありがとう」をもっと素直に言えるようになろうと思うようになりました。そして、言うタイミングにも気を配るようにもなりました。

この瞬間に言おうっていつも考えながら、仕事仲間に、家族に、友人に言っています。「ごめんね」も大切だけど、それよりも「ありがとう」のほうがうれしいし、心もふんわりしますよね。

あなたもちょっぴり勇気を出して、「ありがとう」伝えてみませんか。


さて、これが本当に最後です。最後までお読みいただき、本当に本当にありがとうございました。

あとがきにするには少々味気ないですが、これをあとがきに代えさせていただきます。

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ありのまま、今 海原由 @yu-mihara0301

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