「迷子」によせて

「迷子」と聞くと、子どもが道に迷うというイメージが強いかもしれませんが、この詩の中で迷子になっているのは大人です。

たくさん迷って勇気を出して決断したことでも、ふとした瞬間に不安に襲われることってありませんか。


不安は突然、音もたてずにやってきます。一度やってくると、なかなか遠のいてくれません。

不安材料はなんてことないことが原因なのもあれば、よく分からないこともあります。特に進路関係や就職、転職なんかはそうですよね。


これまでたくさん迷子になってきました。勉強が思うように進まず、みんなからかなり遅れをとっていた小・中・高校時代。やりたいことがあったから頑張って勉強して進んだはずの大学で、就職の厳しさや社会の厳しさを知ったときなどなど、数えきれません。


そのたびに思ったものです。「私の居場所は本当にここでいいんだろうか」と。

迷い道に入ったまま数日間出てこれなかったことがしばしばありました。


これからも迷子になる瞬間がたくさんあるかもしれません。ちょっぴりつらいけれど、そんな瞬間も時間が経てば、きっと思い出になりますよね。


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