迷子

 たくさんの記憶たちを探しに

 この街にきたけれど

 ない、なんにもない

 あまりにも変わりすぎていて

 見つからない


 広い野原に一人ぼっち

 置き去りにされたみたいな空しさが襲う


 記憶には色が付いていて

 とても鮮やかだった

 見るたびに安心できて

 ここにいていいんだって思わせてくれた


 どこに行っちゃったんだろう

 たくさんの記憶


 変わりゆく景色の中

 私、迷子になった

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