第4話 コージ監修
《世の中には真実だと語り続けられたことが後に、虚構であることが判明することがしばしばあります。また、昔話の多くは真実を湾曲されておとぎ話となり人々に言い伝えられた話多く語り継がれています。その中の1つが『桃太郎』である。桃太郎のサポート役で登場する、犬・サル・キジは実は人間であり、また能力者でもあった。
犬→犬彦。嗅覚・張力優れ、スピードとパワーそして強烈な牙をもっている。
キジ→赤鳥。優れた跳躍力と視野を持ち、敵の配置や陣形を瞬時に読み取ることができる。
サル→猿太夫。高度な知力を持ち、鋭い爪と優れた俊敏性で敵を攻撃する。
そう、実は桃太郎は、この犬彦、赤鳥、猿太夫の3人と一緒に鬼ヶ島に行ったのだった。そしていっしょに行動すことにより、桃太郎はこの3人の能力も身に着けてしまった。ご存知の通り一行は鬼ヶ島に行、鬼が宴会をしている最中に襲撃し、鬼たちを駆逐し財宝を村に持ち帰ったこととなっているが、実は桃太郎は帰路の途中で財宝を独り占めした。犬彦、赤鳥、猿太夫の3人は阻止しようとしたがすべての能力を身に着けた桃太郎には敵わず、北の方への逃亡を許してしまったのが真実である。
それから、3年後、桃太郎を育てたお爺さんとお婆さんの所に、10歳位の少女が訪ねてきて鬼姫と名乗った。話を聞くと、鬼ヶ島から桃太郎を探しに来たとのことだった。襲撃を受けた鬼の中の一人が格闘中に桃太郎に傷を負わせ、その際に鬼の血が傷口から入っていった。少量の為、影響はなかったが、この少女はその鬼の娘で、血の匂いを感じることが出来るのだった。桃太郎の噂を聞きつけて、少女は一緒に桃太郎に復讐したいメンバーを集めるためにお爺さんとお婆さんの所に来たのだった。お爺さん達は、桃太郎が逃亡したことで村人から村八分にされていた。すぐに犬彦、赤鳥、猿太夫に声をかけあらましを説明すると恨みを持つ3人は二つ返事で合意した。
鬼姫・犬彦・赤鳥・猿太夫の3人は北に向かって桃太郎退治にでかけたのだった。》
コージは、石原から送られたメールに添付された、『The fact of peach boys』を読んでいた。
(これが、石原が電話で監修の依頼をしてきた作品か。桃太郎の話なのに、タイトルが何故英語?それより続き読むの面倒臭いなあ。長いし時間勿体無いなあ。まあ、あいつには女スナイパーでプロゴルファーの案貰ったからとりあえず、監修の契約書にサインして送ればいいか、ギャラも少し入るみたいだしね。)深く考えずに、コージは書類にサインしPDFでメールに添付し送り返した。
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