第6話
親分は殺し屋を手放したくありませんでした。
腕がいいだけではなく、なんて言ったらいいか、居なくなってほしくないのでした。
「そうだ、いい女を紹介してやろう」
「興味ない」
「じゃあ、報酬を2倍にしよう。どうだ?」
「いらない」
「仕方のないやつだな。特別に3倍だ。これからは指名料をつけてやる」
「金なんてほしくない。邪魔なだけだ」
「なんだと! 生意気なことを言うんじゃない!」
まるで親子喧嘩のようでした。
その後、屋敷を出た殺し屋を子分たちが待ち構えて痛めつけようとしましたが、逆に全員が病院送りとなりました。
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そして、ついに。
屋上に刺客が現れました。
親分が雇ったのです。
本当は殺し屋のターゲットですが、殺し屋が始末しないので親分が殺し合いをさせるために送り込んできたのです。
刺客に気づいた殺し屋は反射的に物陰に隠れました。
「もう生きているのも面倒くさいかもしれない」
そう思っても襲われると避けてしまいます。
「いっそのこと終わりにしてしまおうか」
そう言いつつ相手の手からナイフを落としています。
銃を持つ手を捻って相手の動きを封じています。
おもちゃのように軽々と相手の首を捻っています。
何も考えずとも体が動いてしまうのでした。
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