5話 森探検
草を踏み、森の奥に入るライム。
「夜の森って不気味だなぁ。うわっ、なんだ鳥か。」
ライムはビビりながら奥へ進む。森の奥に進むと開けた場所に出る。中心には人型の銅像が立っていた。なんなんだ?これは。恐る恐る銅像に近づく。銅像には、よくわからない言語で何かが書いてあった。解読を諦め更に奥に進む。
ガサッガサッ。
いた、ゴブリンだ。2年前、お父さんが森にモンスターがいるって言っていた。どうやら討伐しきれていなかったようだ。初めて見たモンスターに興奮が抑えきれず、手が震える。震える手で武器を取り出した。弾を入れて、トリガーを引く。ゴブリンの脳天を撃ち抜いた。
(よしっ。成功だ)
俺が作った武器は、銃だ。銃と言っても火薬を使う物では無い。磁石の力で弾を弾き出す。音が出ない銃。サイレント銃。弾も丸い弾ではなく、先が尖っている棘みたいな物だ。丸い弾だと、貫通力が弱く使い物にならなかったので、改良を加えた。発射した後、横向きになったり。空気抵抗で標準がズレたり完成までに、すごい時間が掛かった理由の一つである。
ゴブリンの体内にある魔石を取り出し更に奥に進む。
森の奥に進むと、血の痕跡を見つけた。血が固まっていない。どうやらまだ新しいみたいだ。
血の跡を追いゴブリンの集落にたどり着く。
(間違いなく誰かが捕まってるって事だよなぁ。ゴブリンくらいなら、俺1人でも大丈夫だよな。ちょっくら助けに行きますか。)
見張りのゴブリン二匹に弾丸を打ち込み血の痕跡を追う。どうやらあの洞窟の中だ。洞窟内のゴブリンを倒し奥に進むと、牢屋を見つける。そこには、同い年くらいの女の子がいた。手足にロープを巻かれ身動きが取れない状態になっていた。倒したゴブリンから鍵を奪い、牢屋を開ける。手足のロープをナイフで切って女の子を解放し、ほっぺを叩いて起こす。
「あひぇ?パパ?」
「ごめんね。僕は君のパパじゃないんだ。」
目を覚ました女の子は顔が真っ赤になった。
「ごめんなさい。森に入って、、私ゴブリンに攫われて、、あなたが助けてくれたんですか?」
「うん。一様そうなるかな。血の痕跡を見つけたから辿ってみたら君がいた。って所」
女の子はモジモジしながら話しかける。
「助けてくれてありがとうございます。お礼は、体でお支払いしますわ。あなたが助けてくれなければ、私の純血は奪われていたでしょうから。ゴブリンは、人間のメスを苗床にしますから、、、」
うーーーん。この子めっちゃ可愛い。今すぐイチャイチャしたいけど、そうは行かなそうなんだよなぁ。タイミングが悪いと言うか。はぁ。
「僕はライム。君の名前は?」
「ミーシャです。」
「ミーシャちゃん。ごめんね。少し下がってじっとしててくれませんか?」
「わかりました。私はあなたのものです。あなたのお願いには、逆らいませんわ。」
「ありがとう。」
ライムは後ろを振り返ると、奥からゴブリンオーガが現れる。あーやっぱりぃ。何かきてるなぁって思ってはいたんだよ。これだけ大きな集落だ。ボスぐらいいるよなぁ。
ゴブリンオーガは、ゴブリンの1.5倍デカく大剣を持っていた。魔物図鑑で読んだ事がある。ゴブリンの突然変異で知能が高く、体も丈夫。Cランクの強さを誇るって。ゴブリンがGランクだ。
ゴブリンオーガに銃を撃つが剣で弾かれた。
「女の子を見捨てて逃げるようなクズじゃ無いんだよ!」
洞窟に手をつきながら走り回る。
「マグネット化!」
ゴブリンオーガの剣が磁石によって吸い寄せられた。ゴブリンオーガは、大剣を放しこちらへ、ダッシュで向かって来る。
「そう来ると思ったよ!秘密兵器散弾銃!!ぶっ飛びやがれ!!!」
ゴブリンオーガに向かって沢山の弾が放たれる。
「やったか?」
がしかしゴブリンオーガは、無傷だった。
「嘘だろ、、、」
ゴブリンオーガがエレンの顔面を目掛けて拳を振り下ろした。俺は目を閉じる。
グシャッッッ。
嫌な音が鳴り響く。
「遅くなって悪かった。よくやった。馬鹿弟子。」
目を開けるとそこには先生が居た。
「あとは任せておけ。」
一瞬だった。圧倒的な強さ。ゴブリンオーガの首が吹き飛んだ。
「さぁ、帰ろうか。馬鹿弟子よ。なんで泣いてるんだよ、ライム。」
「うんっ......」
その後は、あまり覚えていない。
ミーシャと先生と一緒に帰り。お父さんにものすごく怒られた事。お母さんに泣かれた事。ミーシャのお父さんがユーリスだった事。
次の日。
先生とのお別れの日だ。どうやらダンジョン攻略に戻るらしい。先生は右目を失った。ゴブリンオーガの攻撃から俺を守った時だ。先生は、「気にするな。馬鹿弟子を守るのが師匠の役目だ。」と言って俺を責めることは、一度もなかった。
「先生。俺、ダンジョンの最下層を目指す。」
「よわっちぃお前に、本当にできるのか?」
「できるよ。ダンジョンには、なんでも直す薬があるんだ。その薬ならきっと、」
「ライム。お前にはこれを渡そう。」
エレンの腰にいつも着けていた刀をライムに渡す。
「この刀は、俺の友人から引き継いだ刀だ。大事に使えよ。」
「うん。大事にする。先生、、
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