義理の妹を二番目の彼女にした~エロい妹を彼女にしたら理性崩壊。その上一番好きだった女の子や普通の女友達までグイグイ来ておっぱいを鷲掴みにしたりビキニのパンツを下ろしたり……お兄ちゃん、しよ♪~
第12話 俺君、それは簡単なことで、なるほどと思った
第12話 俺君、それは簡単なことで、なるほどと思った
「禁断の__恋ってやつか?」
「お前が言うな」
秋月の言う通りだ。俺には秋月をからかう資格はない。
血は繋がっていなくても、妹に手を出すなんてな。
我ながらよくこんな大胆なことができたものだ。親父になんて言おうか?
陽葵が可愛いすぎるから悪いんだ。俺は責任転嫁をして秋月の言葉に耳を傾けた。
「まあ、だいたいの事情はわかった。実は冬月に言われてな。磯風に妹なんていなかった筈だってな。冬月とは同じ中学だったよな?」
「ああ、確かに。冬月がなんで俺の家族関係覚えてたのかは不思議だけど__」
「お前なー!」
「え? 何?」
「いや、その件はいい。それよりお前らの問題は簡単じゃないか? 俺らより余程簡単だ。まあ、バレたら、同じ家で暮らすとかは学校が黙っていないと思うが、それ以上の問題じゃない」
まあ、血が繋がっていない兄と妹の結婚は法律上合法だから、教師と生徒の関係の秋月たちよりは障害は少ないのかもしれない__二番目の彼氏彼女じゃなきゃな。
「お前は__ちょっと背徳感を楽しんでいたろ?」
「ぶー!」
今度はアイスコーヒーを吹いた。
「わかるから白状しろ。義理とはいえ、妹と、そして二番目の彼女って背徳感と罪悪感感じるだろ? それが燃えるんだろ? 俺たちもそうだからな」
いや、秋月たちの方がヤバ過ぎんか?
「俺は義理の妹ってことには何も罪悪感なんて感じてない。それより陽葵を二番目の彼女にしてしまったことの方が罪悪感を感じる」
「背徳感は否定しないのな?」
「しない」
言い切った。実際、陽葵からお兄ちゃんと呼ばれる度にゾクゾクする。
秋月の前だと本音が言える。
「まあ、義理って言うところで安心した。流石の俺も血が繋がった兄妹なら別れることを勧めた。結ばれないなんて不幸過ぎる。遺伝子的にもヤバいだろ?」
「秋月は大丈夫なのか? バレたらどうなるんだ?」
「うん? 俺たちのことがバレた時か? まず、ちびはるちゃんは懲戒免職だな。俺も転校を余儀なくされるだろうな」
「お前らの方がヤバくないか?」
いや、これ、ヤバいだろ? ちびはるちゃん、社会人として一生ダメになる。
秋月だって、将来はどうなるんだ?
「だから言ったろ? ちびはるちゃんは一生俺が守るって、家出て、学校やめて、就職してちびはるちゃんと結婚する。俺は来年の3月に18歳になるんだ。どこに問題ある?」
問題だらけだと思うが、頭のいい秋月がこんなに情熱的だとは思わなかった。
「だから言ったろ? 恋は盲目だって。損得で考えるもんじゃない」
「そっか。確かに秋月の言う通りだな。俺は合法的に妹と結婚できる幸せ者だな。でもな__俺は陽葵を二番目の彼女にしてしまった。あいつには一番がいるんだ」
コーヒーを啜っていた秋月は俺を一瞥すると。
「だからお前は変に真面目過ぎるんだ。お前は妹さんが一番好きなんだろ? なら、自分の一番が誰なのか言って、妹さんの一番から掻っ攫えばいいだけだ」
「__あっ!」
俺は自分の間抜けぶりに驚いた。そうだ、何も律儀にルールを守る必要なんてない。
そもそも約束は二人がお互い二番目に好きって言うシチュエーションから始まった。
俺の一番は今は陽葵、天津風さん、つまり天使様は憧れてはいるけど、憧れと恋は違う。
俺にはそれがわかった。
「秋月! ありがとう! 俺はバカだった! なんでこんな簡単なことに気が付かなかったんだ! じゃ、俺、すぐ行くから!」
俺はそう言うと、その場を慌てて去った。
何故か秋月が俺のことを恨めしそうに見るが、俺がコーヒー代を払ってないことに気がついた。だけど、今はそれより早く家に__いや、陽葵に告白したい。
コーヒー代は明日でもいいだろう?
☆☆☆
俺は慌てて家に戻って来た。
陽葵に告白しよう。
そう思って、家のドアを開ける。
「ただいまー。陽葵、いる?」
いない筈がないけど、聞いてみる。
しかし、返事がない。不思議に思ってリビングに行くと__陽葵はテーブルに突っ伏して眠っていた。
すやすやと寝息を立てている。
流石に今起こすのは可哀想だ。
時計を見るとPM8:00頃だった。
「まあ、多分途中で起きるだろう」
この時間なら昼寝の範疇だろう。今日は海に行って疲れたんだろう。
よく考えたら、俺以外誰も知らない人達と行ったんだから当然昨日は緊張して眠れなかったのかもしれない。
あの秋月も直接陽葵のLin○eのアドレスを知っていた訳じゃなかった。
知り合い経由だったらしく、初対面だった。
「これは途中でお腹を空かせて起きるパターンだな」
俺はそう思ってキッチンでサンドイッチを作った。二人分。
「陽葵が起きるまでソファーでくつろぐか」
そう言って俺はソファーでだらしなく寝転んだ。
陽葵の可愛い寝顔を見ながら俺は幸せな気持ちになった。
だけど、疲れていたのは陽葵だけじゃなかった。
気がつくと俺は眠りに落ちていた。
この時陽葵を起こしていたら、どんなに問題は簡単に済んでいただろうか?
俺は、後日この日のことを後悔した。
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