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「…何、これ」
秋乃は、呆けた表情で手紙を見つめている。
彼女の気持ちも、分からなくはない。
手紙に書かれていた内容は、私の予想していたものとは、かなりかけ離れていて、不可解だった。
「これは、短歌…?」
にしては、少しめちゃくちゃな気もする。
和歌や短歌のルールに則ったものではない。
何にせよ、行方を眩ました中学生の少女が、こんな暗号めいた文面の手紙を書いたのだとしたら、何かしらの事件性を考慮しておいた方がいいかもしれない。
「何か、小難しいわねぇ。今の中学生って、こんなやり取りしてんの?」
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