第16話 林間学校3日目 4人に新たな敵!?

 もうお昼だ。私たちはまだお花畑で遊んでいる。花かんむりを作っている人もいれば、動物と触れ合っている人もいる。馬を繋いでいる木の周りに色んな動物が集まっている。この動物たちはすべてオーナーさんが飼っているみたいだ。


 私はひよりとレイカ、イケメン4人で、動物たちと遊んでいる。ひよりの周りにはたくさん動物が集まっている。この場所は天国のようだ。お花畑に動物、女の子たち(クラスメイト)がたくさんいて、楽しそうにしている。私って死んだの?と思うくらい素敵な場所だ。


夜風 (お腹空いてきたなぁ〜)


 パカラッパカラッ!


 馬のひづめの音がする。誰かが来たのかな?


?  「わぁ〜!女の子たちがいっぱいだ!」


夜風 「誰?」


オーナー「私の息子、翼(つばさ)です」


翼  「いつもは競馬の騎手をやってるよ!」


 翼は王子様系イケメンだ。20歳ぐらいかな。めっちゃカッコいい。なにかを言うごとにキラリーンって感じのオーラが出ている。これはクラスのみんなが虜になるぞ!


 私は翼を見つめていた。翼は夜風の視線に気づいて、ウインクをした。


 4人が私の前に立ち塞がった。


炎  「夜風を取ろうとしても無駄だからな!」


紫音 「こんなやつに引っかかるなよ!夜風!」


氷  「夜風は誰にも渡さない」


光輝 「夜風は後ろに下がって!」


翼  「だいぶ交戦的だなぁ。別に、夜風ちゃんを取ろうとなんてしてないよ。でも夜風ちゃんはかわいい子だね!」


夜風 「どうも」


翼  「この学校は女子校だよね?なんで男子が4人だけいるの?」


レイカ「校長が勝手に今年から共学にしたんです。したのはいいんですけど、応募してくれたのが、この4人しかいなかったんですよ。だから今は学校に男子が4人しかいないんです」


翼  「本当に!?すごいね。じゃあ4人はハーレム状態だね。羨ましい」

   「あ、でも4人は夜風ちゃんのことが好きみたいだから、夜風ちゃんは逆ハーレム状態だね!」

   「なんか面白いね!ハハッ!」

   

夜風 「面白くなんてないですよ!」


翼  「そういう、勝ち気なところもかわいいね!」


夜風 「はぁ。」

   (うわ!こういう系ね。ホストにいそうだね。あ、でも私はホストになんか行ったことないから、知らないけどね。てか、そんなにかわいい、かわいいって言われてもねぇ、どうも思わないよね)


クラスの人々「きゃぁ〜!カッコいい!!」


翼  「かわいい子がたくさんだね!4人が羨ましいよ!」


 4人は翼のことを睨んでいる。夜風を奪われてたまるか!ということらしい。


翼  「……ちょっと待って。4人もかわいい!その睨んでる目とかいいね!」


夜風 (色んな女の子を落とすには、すぐに褒めることが重要なのかもね)


 4人は夜風を連れて、距離を取った。


光輝 「翼さんはなんのためにここに来たんですか!?」


翼  「あぁ〜ごめん。忘れてた!」

   「みんなにお昼ご飯のランチボックス持ってきたよ!」

   「馬の荷台にあるから取ってってね」


 クラスのみんなはお昼ご飯を取って、翼と仲良く話している。


翼  「おーい。4人と夜風ちゃんはランチボックス取らないの〜?」


紫音 「昼なんて抜いてやる!」


夜風 「でも、お腹空いた」

   (ランチボックスの中身知りたいなぁ!みんなの反応見てると、めっちゃ美味しそうに見える)


氷  「夜風は翼のところなんていかなくていい、俺が取ってくる」


夜風 「いや、大丈夫だよ。翼さんは悪い人じゃないし、ランチボックス取るだけだし」


炎  「俺らにとっちゃ、悪い人だ!」


翼  「夜風ちゃんを守ろうとしてる姿、カッコいいね〜」


 光輝が動いた!ものすごいスピードで走って、5人分のランチボックスを取ってきた。


夜風 「速っ!」

   「そうだ!4人の中で1番、足速かったね」


翼  「速かったって過去形?見てるだけで5人は面白いね!もっと話聞かせてよ!」


夜風 「翼さんの話も聞きたいな!競馬の騎手なんでしょ?」


翼  「そうだよ!僕の話が聞きたければこっち来て〜!」


夜風 「うん!分かった!」


4人 『行くな!』


 などと、昼飯を食べながら、茶番を繰り返していた。


 ところで、ランチボックスの中身はサンドイッチだ!タマゴサンドや、ハムチーズサンド、フルーツサンドなど、色んな種類が入っていた。全部おいしかった!これを作ったのは翼らしい。



***

今回の話で夜風が惚れたのは……光輝!!光の速さのように足が速くて驚いた!徒競走のときはあんなに速くないけどなぁ。いつもはセーブしてるってことかな?すごいなぁ。

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