第14話 林間学校3日目 朝!?
林間学校3日目 最終日
夜風 (息が……苦しい!)
バッ!!
夜風は勢いよく起きた。
夜風 「おーい!!なんで同じベッドに寝てるんだよ!」
今の状況は夜風のベッドにイケメン4人が一緒に寝ている。昨日は光輝と一緒に寝たはずなのに。
夜風 「炎の腕が私の首に当たって、息出来なかったわ!」
「てか、5人で1つのベッドに寝るなんてあり得ないだろ!」
光輝はベッドから落とされたらしく、足だけがベッドに乗っている。他3人は夜風を下敷きにして重なり合うように寝ている。
炎 「う〜ん。おはよう、夜風」
夜風 「おはよう、じゃないわ!なんでお前らが一緒のベッドにいるの?!」
紫音 「え?……なんで俺、夜風のベッドに寝てるんだ!?」
夜風 「昨日もこの会話があったような気がするけど、デジャブか?」
氷 「俺は夜中にちょうど起きたからそのときに夜風のベッドの中に入った」
「そのときは夜風と光輝しかいなかった。紫音と炎はいなかった」
夜風 「いや!なんでベッドに入るんだよ!」
氷 「夜風と寝るチャンスなんて滅多にないから」
炎 「俺、なんで夜風のベッドに入ったか覚えてない」
紫音 「俺も」
光輝 「俺は炎にベッドから落とされた」
夜風 「私も炎に首締められた」
紫音 「大丈夫か?!」
「おい!炎、なにやってんだ!」
炎は1番寝相が悪い。今日は大の字に寝ていて、その伸びていた腕がちょうど、夜風の首の上だった。
炎 「ごめん」
「夜風に嫌な思いさせた」
炎はものすごく反省していて、悲しそうな顔をしている。
私はその悲しそうな顔にキュンときた。
夜風 「全然大丈夫だよ!寝相の悪さは小さい頃からそうだもんね!」
(小さい頃に5人でお昼寝したときも同じようなことあったな)
炎 「ありがとな」
レイカとひよりが起きた。
紫音 「俺と炎が夜風のベッドに入ってたところ知ってる?」
「全く記憶になくて、不思議なんだよ」
レイカ「知らないよ」
ひよりも首を振っていて知らないみたいだ。
◆ ◆ ◆
誰も知らないから回想してやる!
今日の朝方。
夜風のベッドには夜風、光輝、氷だけだ。他のベッドは紫音と炎で寝ている。
紫音は炎の寝相の悪さで、起きた。水を飲み、また寝ようとした。元いた炎と一緒のベッドに入ろうとしたが、夜風たち3人が寝ているところを見た。3人は行儀良く寝ていて、きつそうではない。まだ1人ぐらいのスペースはありそうだ。それなら夜風のベッドで寝よ。炎の寝相の悪さには驚くなぁ。(氷のベッドは今、誰もいないので、そこで寝ればいいのに……by夜風)そうして、夜風のベッドには4人寝ることになった。
夜風が起きる直前。炎は寝相が悪すぎて、ベッドから落ちた。それでも起きなかった。寝たまま、床から這い上がって隣のベッドでまた寝た。その隣のベッドが夜風のベッドであった。こうして、5人が一緒のベッドで寝ることになったのだ。
◆ ◆ ◆
夜風 「次、宿泊行事があったとしても、一緒の部屋では絶対に寝ないからね!」
4人 「え〜」
ひより(次の宿泊行事があったら、炎くんのベッドに入り込む!一緒に寝てても炎くんの寝相の悪さを理由にできそう!)
こうして騒がしい朝が始まった。
次は朝食だ。ペンションを運営してくれている、オーナーのおじちゃんが朝食を作ってくれた。
朝食の内容はミネストローネ、ベーコンエッグ、おいしそうなパン、ゼリー、紅茶だ!
クラスの人々「わぁ〜!!」
「おいしそう!!」
光輝 「皆さん、席に着いてください」
「朝食を作ってくださった、オーナーさんに感謝の気持ちを持って、食べましょう。いただきます!」
クラスの人々「いただきます!」
夜風 (なんとなく、小学生のような雰囲気だけど、これは高校生だよね?)
ひより「おいしい!!」
紫音 「うまっ!」
みんなも、おいしそうに食べている。
オーナーさんは私たちの笑顔を見て、にっこりしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます