第13話 林間学校2日目 大きいクモ⁉︎
修正が間に合っておりません。申し訳ありません。
私たちはペンションへ向かうために歩いている。
夜風 「思ったより遠くない?」
光輝 「ずーっと木しか見えないね」
ビュオォーー!
夜風 「この風、雨降る前兆じゃない?雨降る前は風が吹くって言うじゃん!」
紫音 「昨日も大雨降ったから、降るかもね」
炎 「急ごうぜ!」
氷 「走るぞ」
山道を5人で走っている。だいぶキツい。しかし、夜風は風が吹いていると元気になるらしく、普通に走っている。5人ともスタミナが異常だ。
夜風 「着いたー!!」
ペンションにやっと着いた。もう夕方だ。着いた瞬間に大雨が降ってきた。あっぶね。
クラスのみんなで、夕飯を食べた。就寝時間まで、自由だ。部屋は夜風、レイカ、ひよりの3人と、イケメン4人に分かれた。隣部屋だ。昨日はなんで7人、一緒に寝たのかは分からない。
部屋で私たち3人は1つのベッドの上で楽しく話をしている。
夜風 「バス降りたあとはずーっと走ってたんだ!」
ひより「あの山道を?」
夜風 「そうだよ!疲れたよ」
レイカ「私も走ってみたかった」
レイカは親がヤクザ系だからなのか、辛いことをやりたいらしい。どういうことだよ!
カサッカサ!ササッ!
3人 「え?」
黒くて大きいシルエットのなにかがベッドの上を素早く動いた。
夜風 「クモ?!」
ひより「ギャアアアーー!!」
レイカ「あんな大きいクモ見たことない」
クモはベッドの下に隠れた。夜風とレイカは冷静にクモを探している。ひよりは虫が大の苦手なので、部屋を素早く出た。イケメン4人が部屋に来た。
炎 「どうした!?」
ひより「でっかいクモがー!!」
氷 「クモに刺されたのか!?」
夜風 「誰も刺されてないよ、ただ大きいクモが出ただけだよ」
紫音 「どんぐらいの大きさだった?」
レイカ「CD1枚ぐらいの大きさだった」
光輝 「それはアシダカグモじゃない?」
光輝は小さい頃、虫が大好きだったから知っている。
夜風 「毒とかないの?」
光輝 「ないよ。それにこのクモはゴキブリが大好物で、一晩で20匹以上を捕食した例があるんだよ!だから良いクモなんだよ!」
夜風 「へ〜!そうなんだ!意外に良いやつなんだ〜」
光輝 「虫に悪いやつなんていないよ!」
ひよりは部屋の外でビビってる。
光輝は素手でベッドの下のクモを捕まえた。クモの全貌が見えた。
紫音 「ギャアアアアーー!!」
紫音も虫が苦手で、部屋を出て行った。
夜風 「でかっ!」
窓から外へ逃した。
光輝 「またね〜」
レイカ「すごいね!あんな大きいのよく捕まえられるね!」
光輝 「それほどでもないよ〜」
ひより「私、あんな大きいクモがいた部屋で寝れないよ!」
炎 「じゃあ俺たちの部屋で寝るか?」
ひより「いいの?」
炎 「おう!」
氷 「それなら夜風も来いよ」
夜風 「別に、この部屋で寝れるよ」
紫音 「もしまたあのでかいクモが出たら夜風を守れないだろ!」
夜風 「いや!紫音が真っ先に逃げただろ」
紫音 「逃げてなんかないぞ!」
「警戒しただけだ!」
夜風 「それが逃げたっていうの!」
「まぁいいよ。7人で寝るほうが楽しそうだし」
部屋には4つしかベッドがない。2人一緒に寝るベッドが3つと、1人寝るベッドが1つだ。それが4つのベッドで7人が寝る方法だ。レイカとひよりが2人で寝るのは決まった。ひよりは炎と寝たいがそんな大胆なことはできないと思った。
次に誰が夜風と一緒のベッドで寝るのかという話になった。
氷 「夜風は俺と一緒に寝よう」
炎 「俺と寝たいだろ!」
光輝 「僕とでしょ?」
紫音 「俺だろ!」
夜風 「昨日、紫音と一緒に寝たから今日はナシ!!」
紫音 「えーーー」
夜風 「今日は紫音を除いた3人のうち1人と寝るね」
「というか、寝るって言ってると誤解されそうだけど大丈夫そう?」
「ただ、一緒に寝るだけだからな!」
3人 「知ってるよ!」
顔がニヤニヤしている。
夜風 「誰を選べばいいのー!」
「うーん……」
「そうだな!今日は光輝が1番カッコいいと思ったから光輝と寝る!」
(カッコいいと思った理由は平然とクモを素手で捕まえていたから!)
光輝 「本当に!?やったぁーー!!」
氷、炎、紫音はものすごく悲しそうな顔をしている。
夜風 「また機会があったら一緒に寝ようね!」
(私はお母さんかよ!寝かしつけるみたいな感じじゃん!!)
レイカとひよりはこのやりとりを聞いていた。そこで思った。なんで夜風は4人にこんなに好かれてるのかが疑問だった。夜風を悪く言ってるわけじゃなくて、4人は何が理由で夜風のことが好きになったのかが気になった。
レイカとひより、夜風と光輝、炎と紫音、氷で寝た。
夜風が寝て、みんなが寝たあと、光輝は静かに「夜風、大好きだよ」と言って、夜風のことを抱きしめて、一緒に寝た。
その頃、炎と紫音は寝ながらお互いを蹴り合っていた。
炎 「う〜ん、邪魔!」
紫音 「邪魔だなぁ〜!」
これは寝言なの?というぐらいの大きい声だった。
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