第20話
再び完全復活!
何事もなかったかのように話す私、カッコいい
「百瀬先輩と千歳先輩の関係は
「ウッ、痛いところを突かれたな、、、」
「いやお前も放課後俺と二人で居ただろうがよ。」
「ですね。」
思えばあの時先輩が来てくれたのってかなりの奇跡なんだよね
また話せるようになって良かった
「、、、百瀬後輩と十束後輩の関係も気になるのだが?」
ここで『恋人同士』とか答えたいけど、絶対先輩否定するし怒るしなぁ
真面目に答えておこっと
「私が告り、先輩がフッた仲です。」
「うぉい⁉」
だって事実だもんね♪
「何、本当か⁉ この前話題に出した子は十束後輩のことだったのか。 何故君は言わなかった!」
「えぇ⁉ 百瀬先輩話してなかったんですか⁉」
「だって面倒くさいことになるだろうし、、、」
「誰が面倒くさいって⁉」
「すみません先輩。」
うーん、、、なんかごちゃごちゃしてきたな
数分後、落ち着いた私達がいた
「すまんな十束後輩、取り乱した。」
「いえいえ、話してなかった百瀬先輩の責任ですし気にしてませんよ。」
「流れるように責任を押し付けようとするな。」
「それで十束後輩、君は百瀬後輩に用があって来たんじゃなかったのかい?」
あ、色々ありすぎて本題を忘れてしまっていた
でもしょうがないじゃん‼
風紀委員室に入ったら先輩が女性を襲ってるし(襲ってない)、その女性が風紀委員長で、おまけに凄いイケメンだし!
まぁ、この事は一旦置いといて本題に戻りましょう
「私は席を空けておいたほうがいいかな?」
「いえ、私達はここで失礼します。 先輩もそれでいいですよね?」
「あぁそうだな。 それでは先輩、失礼します。」
「そうか、また来るといい。」
出来ればあまりお世話になりたくない
生徒会室を後にした私と先輩は昨日の放課後の使った空き教室に移動した
取り調べセットはまだ残ってるし、話す場所としては良い
「それで、さっきから話していた本題って何なんだ?」
「実はですね、朝に雪先輩と話しまして、、、」
「今度は何をやらかした?」
「やらかしてないですよ‼ 先輩のことについて話してただけです!」
失礼ですねこの人は!
私がやらかすのは先輩相手だけです
「とにかく、雪先輩と話したわけです。 百瀬先輩が言っていた通り、雪先輩の嘘の告白には背景があったのは確認しました。」
「、、、」
「雪先輩はその告白のことで百瀬先輩に謝りたいんだそうです。」
「今更謝らなくても、気にしてないから別にいいぞ?」
はい、拗らせた先輩はそう言うと思ってました、、、
「謝らなくては気が済まないようです。 それが自己満足だと理解した上で、会いたいんだそうです。」
「一度騙された身としてはあまり乗り気にはなれないな。 そいつが指定された場所に現れず、」
「私からもお願いします。 どうか雪先輩と話してください。」
私は深く頭を下げた
雪先輩が後輩である私にまで頭を下げて、その想いに応えると私は言った
なら私がここで頭を下げてまで頼まないでどうする?
十秒にも満たない静寂が過ぎ、先輩がゆっくりと口を開ける
「、、、分かった。 九重雪と話すだけでいいんだな?」
「ッ‼ 先輩ありがとうございます! 、、、でもどうして?」
てっきり断られるかと思ってた
そうなったら先輩を気絶させてでも連れてこさせたケド
「言っただろ? お前のコクハクは信じれないが、お前のことは信じてやるって。 その十束が信用したんだ。
、、、あぁもうこの人はもう!
拗らせてるくせに!
私の想いに応えてくれないくせに!
なんでこんな時だけカッコいいんですか⁉
、、、惚れ直しちゃいましたよ
絶対逃したりなんかさせてあげませんから、、、カクゴ、しててくださいね♡
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