第5話

じめじめむしむし暑ーい。彼ピ、何とかして~!梅雨前線?太平洋高気圧?知らないよぉ!今は勉強のことを言わないで!頭がおかしくなるから!へ?これも中学校で習う……?知らないよ!私見たことない!だって習った記憶ないから!


とゆうか彼ピは暑くないの?ん?なにこれ?はっ!保冷剤じゃん!チートアイテムじゃん!なんでこれ持ってるの?!体育の授業の時頭にボールが当たったから冷やしてる……?病院に行かなくて大丈夫なの?!


ボールが柔らかかったからセーフ?ならいいけどさ。彼ピ、具合が悪くなったら私に言うんだよ?保健委員である私が保健室まで運んであげるから!


なんでぽかんとしてんの?あっ、もしかして彼ピは私が保健委員会なのを初めて知った感じ?なんで?4月の初めのHRホームルームの時間に決めたはずだけど?その時ラノベ読んでた?彼ピはやりたい委員会とかなかったの?ないってさ、即答すんなし。


(つんつん)


ひゃー!冷たい!あっ、そうだ!私、保冷剤支えてあげよっか?いらない?なんで?!涼みたいのがばればれ?そうだよ!仕方ないじゃん!冷たくて気持ちいいんだから!とゆうか彼ピだけズルいズルい~!


やたー!彼ピありがと!はぁ~、じめじめむしむし感が消えていく~!


ん?授業中も触ってるのって?仕方ないよね。じめじめむしむしして暑いんだもん。彼ピ、ペットボトルを私に差し出してどうかしたの?触ってって?いいけど。ひゃっ!え?なにこれ?!なんでこんなに冷たいの?!水を凍らせて持ってきた?すごっ!私に貸してくれるの?ありがと!いやぁ、授業が快適になるね!


~昼休み~


彼ピどこ行くの?保冷剤を返却しに保健室に?私も行く!1人で待ってるの嫌だから。それに、彼ピが急に具合が悪くなって倒れないか心配だし。今まで平気だから大丈夫?テレビで見たんだけどさ、そうゆう時って一番危険なんだって。だからついて行く。ついてくんなって言われてもついて行く。


心配してくれてありがとう?当たり前じゃん!彼ピを心配しないとかありえないから。じゃあ一緒に保健室に行こ?



保健室の先生がいてよかったね。昼休みに返しに行くって言ったから?あ~、なるほど。最初に言っておいたんだね!さすが!先生を探して歩くのがめんどくさいから?あ~、わかる!いないのに探し回るとか嫌だもんね!


あっ、購買だ~。混んでるね~。まあ、だからどうしたって話だけどね。だって私が作ったお弁当あるもんね!じゃあ早く教室に行ってご飯食べよ!今日は彼ピが好きな料理をメインにしてみたんだ♪初挑戦だから美味しくないかもだけど。


別にいい?うん、ありがと。


~お弁当タイム~


……どうかな?え?おいしい?!はぁ~、よかったぁ。私、彼ピの胃袋掴めそう?そっか!よかった!


次はキャラクター弁当に挑戦してみようと思うんだ♪私、絵心ないから下手かもしれないけど。手始めに彼ピが推してるキャラをやってみようかな♪まずは簡単なキャラクターから?そ、そうだよねー!うんうん!知ってた!

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