本読む!って気分の時に思考に耽るのは半ば癖だよね


私がソフィアに蕎麦を作った(流水麺だったので水で流しただけ)日から1週間後の7月3日。そろそろ夏が近づいてきて暑くなってきている頃ではあるが、悪魔の姿であれば暑さとか関係ないという事実を最近知ったので、作成予定だった気温変化に対応するアップデートは作らない事にした。よくよく考えてみれば、人間の姿の時に暑いってのに汗一つかかないのは普通に考えても異常だしね。だったら特に魔法作る必要ないなぁ、って思って。過剰な熱変動だったら第二アップデートが防いでくれるし。


それに、暑くてもう無理!って時は第十二アップデートの転移門で寒い地域と繋げるとかするよ。寒い時は逆の事すればいいし、なんかもうそれで良くね?って気分になってるから………まぁ、その辺の対策は雑でいいかな。どうせ、学校以外じゃ我が家の中でゆったり冷房の効いてる部屋にいるだけだろうし。出掛けるとしてもソフィアの家までは転移で行くし………


というか、私の4つあるユニークスキルの中に『魔炎粘液体質』があるじゃん?その効果の中に暑さへの耐性があるんだよね………何なら寒さへの耐性も内包されてるから、日本の夏の暑さくらいなら割と余裕で耐えられるんすよ。そろそろ暑くなって来たなぁって思ってたらそうでもねぇな?ってなって、何でだろって悩んでたらまぁ思い出したよね、暑さの耐性あったの。便利なユニークスキルやでぇ………


そんな夏の暑さへの対策を考えた私は今、とあるテレビ番組をソフィアの家の大画面テレビで、いつものようにソファに沈んでぐーたらしているソフィアと一緒に見ていた。


「あぁ………またテレビに………」


「妾に言われてどうにもならんぞー」


「ですわよね………」


そのテレビ番組の内容としては、私が1週間前に投稿した、この私キングプロテア・スカーレットが『Second Reality Online』の製作者であり運営という事と、運営もゲームするから迷惑をかけないでほしいと言っている、非常に簡素な自己紹介動画のようなもの………それに対してコメンテーター達が色々言ってるようなタイプの、まぁ割とよくあるようなワイドショーであった。


少し違うのは、司会者から研究者、果ては芸能人まで、このワイドショーに参加している全員が『Second Reality Online』を以前にプレイした事があるという1点と、他のワイドショーのように幾つもの関係のない事柄を次々に見るとか話すとかではなく、ゲームの中の出来事などを次々に語らっている、という事の2点だろうか。全員が同じゲームを既プレイであるという事もあり、ちょっとした情報交換会みたいな構図になっているのが若干面白い所でもある。


そして、その中で語られたものの中で、未だ謎に包まれている『Second Reality Online』の運営及び製作者についての話題が出てきたのである。まぁ、謎と言っても1週間前に動画は出したから、私の姿は周知されてるけど、今の所はそれだけしか情報が無いのも事実。だからこうしてテレビで扱えるような話題になるんだしね。


………そうして。私について話している内に、参加しているメンバーの誰かが言ったのだ。『そういえば、運営って腕章を着けてる人が居たけど、あの時の人がこのゲームの運営なのだろうか?』と。


そしたら出てくるわ出てくるわ運営腕章の目撃情報が。王国の街中の喫茶店でお茶しているのを見たとか、帝国の雑貨屋でぬいぐるみを見ているのを見たとか、聖国の教会の中で本を読んでいる姿を見たとか、魔国にある闘技場で観客として見かけたとか………もう色々と、私のプライバシーはゼロに等しかった。しかも後からソフィアに教えてもらったが、何ならこのテレビの事を話してた雑談板では私の目撃情報がかなり細かに纏められてたらしいし。何なら、目撃場所があまりに転々とし過ぎているから転移的な能力を保有しているのでは無いか?とか、割とバレても良いことはどんどんバレていた。


「まぁ………良いんですのよ。動画を無断で使用されてるのは。わたくし自ら止めろとは言えませんし、わたくしが連絡先なんてホームページに書いてませんからアポなんて出来るわけないですし………」


「連絡先があったら今頃着信音が鳴りっぱなしだろうからのー」


「そうですわよねー………」


いやね?別に良いんだよ、私の動画がテレビで放映されるのは。初めっから周知の為に動画投稿したんだから、むしろテレビでも放送されて周知ってのは完璧までもあるし、何なら無料で凄い広告を流してるみたいな感じだよね。そしてね。ここ最近、こういう風に私の投稿した動画を取り上げるテレビの番組が多くてね………


「なんというか………ここ最近、この動画を取り上げるテレビが多過ぎですわよね………なんかもう、わたくしわたくし自身の影響力を垣間見ている気がしますわー………」


「VRMMOとかいう技術の最先端を作った存在じゃからのー。注目されて当然じゃろ?」


「ソフィアはゲーム内だと前人未踏の地に居ますから見つかってませんし………」


「妾はちなっちゃんを強化するのに忙しいからのー」


ソフィアのナイフは初日から更に強化されまくていったというのに、今ではもう、生物としての頂点と言っても過言では無いあのドラゴンすら一撃でぶっ殺せる程度の性能にはなっている、らしい。少なくとも、ソフィアはナイフの一突きでドラゴンを虐殺してるそうだ。ただ信用ならないのは、ソフィアは多分素手でもドラゴンを一撃でぶっ殺せる所である。ナイフでソフィアの力が一点に集中してるから一撃必殺なんじゃ?………いやまぁ。実の所、私も素手でドラゴンくらいは倒せそうだからあんまり言わないけどさ………レイカは倒せてたし。


ちなみに、ソフィアはあのナイフをいつの間にか"ちなっちゃん"とかいう名前で呼んでいて、今ではもう肉体から1ミリも離れてくれない呪いの武器みたいな事になっているらしいし、何ならちなっちゃん以外の武器を手に持つと爆散して武器だけが破壊され、ソフィアの肉体に中々のダメージを発生させてしまうらしい。それはもうお祓いとかした方がいいのでは?私は訝しんだ。


「妾はもうちなっちゃんから離れられぬからの………一蓮托生じゃ」


「ちなっちゃん以外使えないが正解ではなくって?」


「まぁそうじゃな。ちなっちゃんはその辺の木の枝でも機嫌を損ねるからのー」


「判定が結構ガバガバですわね………」


「あの時は妾が木の棒って武器なんじゃろうかって思ってたからじゃよ。木の棒は素材じゃよなって思っておった時は爆散せんかったからの」


「思考の盗聴されてますわね………」


所有者を破滅させる呪いの魔剣かよ。


「妾から離れてくれんから、最近は体内に入れて保管しておる」


「えぇ………それはそれで何なんですの………?」


「いやぁ、妾に内臓とか筋肉とか骨とか神経とか、そういう邪魔なのは初めっからないしのぉ。全身血液の女じゃぞ?ちなっちゃんは妾の血液を吸収し続けられる、妾はオートで最強の武器を作り出せる。ほれ、Win-Winじゃろ?」


「まぁ、貴女自身がそう言うならそうなんでしょうけれど」


それでええんか?それで。『血液』の権能と不老不死による自己再生能力によって無制限に生成され続ける自分自身を構成する血液を吸収させ続けるって………それ人間で例えるなら、自分の肉片をちょっとずつ食べさせているのと同じなのでは?やってる事が馬鹿じゃん………まぁそれでも良いんだけどね?私がやってるわけじゃ無いから究極的にはどうでも良いし。


「ちなっちゃんの強化も程々になさいな。あんまりし過ぎると現実に憑いて来ますわよ」


「ありそうで怖いのぉ………」


実際、ソフィアの血液は吸収しまくってるワケで。まぁゲーム内のアバターというか肉体は完全にコピーの偽物なんだけど、でもソフィアの場合、体内の血液って多分ソフィアそのものなんだよ。ソフィアには『血液』の権能があるからさ、アバターだろうと偽物だろうと、それが自分の肉体であると思っている以上、体内の血液は権能に由来するモノになってると思うんだよね。そういうのだけは出来るように作ってあるから。


なんならこのゲーム、元から権能使用者を優先するような作りだし。私以外の権能使用者いねぇかなぁ、って思ったから作った世界でもあるし。そりゃあ権能持ちの存在にはバッチリと優遇するよ。………いや、まぁ。別に私が優遇しなくても、権能って言ってしまえば自分ルールを世界に押し付けるモノだから、予め私が色々やってなくてもゲーム内の法則を無視して権能の発動はできるだろうけどね。


話を戻すけど、そうして権能で作られた血液って事はさ?アバターでも現実でも同じじゃない?となると、ちなっちゃんがソフィアと一時も離れたくなくて血液を頼りに空間転移とかするかもしれないじゃん?なんか割と意思あるっぽいし。となるとね、現実に来ちまうんですよね………ちなっちゃんが。


「まぁ、その時はあなたがちなっちゃんを制御しなさいな。街中で爆散なんてしたら大変ですわよ?」


「安心せい。爆散は全身の血液の急速沸騰が原因らしくての?仕組みさえわかっておれば耐えられるもんじゃ」


「それ、血液が沸騰してたんですのね………」


「ただのぉ、全身が沸騰するくらい熱くての………されるとサウナに強制的にぶち込まれたような気分になるんじゃ」


そりゃあソフィアは肉体全部が血液だからなぁ。全身の血液の急速沸騰ってつまり、肉体全てが沸騰してる状態だし。沸騰って事は気体になるくらいに熱せられてる訳で。いやまぁ、ソフィアは吸血鬼だから全身を血の霧とかに出来るらしいですけどね?だとしても自分でなるのと熱せられて血の霧になるのは違うっしょ。例えるなら、魔法で変身して魔法少女になるのと、勝手に改造されて魔法少女になるのくらい違う。結果が同じでも過程が別なら別物なんだよなぁ。


「まぁよい。妾はこの後もSROに向かうが、お主はどうする?」


「あぁ、わたくしもやりますわ。テレビで色々言われてましたけれど、辞める義理もございませんし」


というかあの世界、ステータスに認められる程度には私の世界だし。所有者たる私が遊べなくて、部外者であるプレイヤー達が遊べる世界とか、それは無いでしょ?不法侵入してきた奴らが家を占拠してしまったから帰れない家主みたいじゃん。そんなんされたら全員宇宙空間にでも転移させるが?いやまぁ、本当にそんな事にはならないだろうけどね?


ちなみに『SRO』とは、『Second Reality Online』の略称の事である。SNSだとその3文字の英単語がめちゃくちゃバズったらしいが、自分がめちゃくちゃ有名になっている姿を見たくなかったので見ていない。


「では、今からゲーム開始じゃ!」


「はいはい、わたくしは後で行きますわね」


私とソフィアはそんな掛け合いをしながら、ゲームの中へと向かうのだった。










私は『Second Reality Online』の中に入り、プレイヤー達にもっぱら"王国"と呼ばれる国の中でも1番人の多い王都、その街の一角にある、前回のゲームを終了した地点でもある宿屋の部屋の中で目を覚ました。この部屋、かれこれゲーム内換算で10週間くらいは連続で借りている部屋だったりする。朝日が登る瞬間が見えるちょっとお高めな三階の部屋なので、割とお気に入りだ。


今日の私の予定としては、読書である。なんてったってこの世界、私の知らない所で自動的に世界が生成された弊害というか恩恵として、世界の創造主たる私が知らない物語の本が大量に存在しているのである。これね、私の知らない物語を各国のあちこちから漁るのクッソ楽しいからね?これ。色んな書店の中で私好みのお宝探してる気分になるから。まぁこの惑星、基本的に印刷技術があんまりだし、何より上から下まで揃いも揃って羊皮紙を使っているので、本の値段は基本的に割高なんすけどね。本はどっちかって言うと貴重品の類だから、カフェで優雅に読書なんてした後に人の少ない所なんか行ったら襲われるから(1敗)。


「今日はゆっくりいたしましょうか………ふぅ」


しかし、この私にはお金がある。イ型世界の私とは違い、ここはゲーム世界、私の作った遊び場だ。別にそんな事しなくても賽銭箱経由のお金はあるのだが、体裁を整えるという意味でもお金儲けをしているのである。具体的な内容としては、冒険者でもなんでも無いけど状態の良い魔物の素材を無差別に売り付ける商人やってるからな、私。今居るこの国、基本的に露店で何か売るのに資格も費用も必要無いから、外に風呂敷(の形をしてるだけの悪魔)を敷くだけで露店が完成するんだよね。めっちゃ楽。


ちなみに、私が普段売ってる魔物の素材だが、今の人類では侵入すら敵わない地域の魔物の素材を売ってるから売れてるらしい。いやね?ソフィアがめっちゃ転送して来るんだよ。丁寧に血抜きされたやつ………っていうか、魔物の身体の中から血の一雫までも完全に搾り取られてる魔物の死骸がね、転送されて来るんだよ。私がソフィアに渡した魔法道具(悪魔)の転送専用インベントリに、毎日大量に。


売れはするんだよ、売れは。この世界の通貨は国毎に全く違ったりするが、私の場合は世界中に設置されている賽銭箱がある。適当にその辺りの教会の賽銭箱に全額ぶっ込んどけば回り回って私の所持金になるし、お金を突っ込んだ賽銭箱から周辺へ与えられる恩恵の段階も進むし、しかも使用する国家で使用されている通貨へ全自動で両替するからな、この賽銭箱。めっちゃ便利だろ?メリットしかないワケよ。


話が逸れたけど、売れはするんだ。でもね、転送されて来てる魔物の素材の方が多いんすよ。概算で概ね100倍くらい。私が10個の魔物素材を露店商売で売る間、ソフィアが1000体分くらいの魔物の死骸を丸ごと送って来やがるからな。私の手が足りなくなったんで、別空間で大量の悪魔達に魔物の死骸の解体作業を行わせてるけどな!どうせなら解体技術は身につけておいた方が良いとは思っていたんだが、いかんせん解体作業には解体するものが無いとどうにもならんからな。送られて来る素材の数が物凄いのも悪魔のマンパワーでどうにかできるし。


しかしなぁ。そろそろ私1人じゃ捌ききれない量まで来てるんだよな。ソフィアは血液の存在する生物相手だったら無双出来るから、もうどんどこ狩まくってるし。最近はソフィアの無双による魔物の絶滅を危惧して、私がわざわざこの世界に欠片も存在しなかったダンジョンも作ったからね?侵入する度に内部構造や環境などが完全ランダムに変化して、魔物が無限に湧き続け、10階層に一回はボスも居るっていう、物語の中にありそうな典型的なダンジョンを、わざわざ作ったからね!


しかも、ダンジョンは無限に続くし、深く深く潜り続ければ潜り続けるほど総合的に強い魔物が出現する仕様だぜ?上の階層だと尖った性能の奴が多いけれど、下の階層に進めば進むほどにオールラウンダー気質の奴が増えるんだよね。更に言うなら階層が1000を越えると敵も権能っぽいのを使って来る仕様にした。一応、階層が1万を越えたらそれ以上強くならないようにして、それ以降は数が増える方向性になっている。


ただ、ソフィアは自分の外部に権能を扱えない為、その辺りでかなり苦戦しているようだ。相手の権能の防御は出来ても、ソフィアの攻撃がほぼ通らないだろうからな。これでソフィアも権能を完璧に扱えるようになればいいのだが………


「ソフィアは今………1057階層ですのね。1050の壁は越えましたか」


ちなみにこの無限ダンジョン、まだ一般プレイヤーに公開はしていない。最低でも1年後辺りに公開予定だったりする。まだまだ色々とバランスの調整をしている最中なので。ソフィア?あぁ、ソフィアは運営側だから良いんだよ。というか、ソフィアに無限ダンジョンをしてもらってるのはバランス調整の為でもあるから。私が一体何のためにソフィアを運営側にしたと思ってるんだ?自分で作った世界を自分で体験しても改善点が分かるわけないじゃん。


というか、私以外の視点が欲しいからソフィアにやって貰ってるんだよね。私が幾らマンパワーを無限に作れるって言っても、その根底にあるのが私である悪魔達じゃあ多角的な視点は得られないだろう。いやまぁ、多角的に物事を把握する用に調整すれば多分出来るけど、今回の場合は私とは違う権能の持ち主って意味でソフィアが適任なんだよ。


さっき言ったでしょ?1000階以降は権能を持つ魔物が現れるって。私の場合はさ、無限だろうが何だろうが常に悪魔を創造し続けてダンジョンの中に流し込み続ければ攻略出来るんだよ。出来てしまうんだよ。しかも、ダンジョン内でうちの子が1人でも魔物と遭遇してしまえば、その遭遇した魔物の情報は全悪魔に伝達されるんだぜ?更に言うなら、うちの子がダンジョン内で戦えば戦うほど、全悪魔の技術やら何やらが飛躍的に向上してくんだぜ?後はもう、相手が権能持ちの魔物だろうがなんだろうが無双できるくらいになるまでうちの子をダンジョンに流し込み続ければお終いだよ。何なら全員器用だから相手の技術の模倣も完璧に出来るから、その方向からも戦闘能力の向上を図れるし。


けどさ、私だけがクリア出来るんじゃダメでしょ?一応このダンジョン、一般プレイヤーにも公開するんだから。じゃあどうするかって、私とは違って権能も性格も個人戦闘に長けていて、自分の内側って制限はあるけど権能を扱えるソフィアを投入すりゃ良いんですよ。ソフィアは強いからね。権能アリなら私が勝つけど、権能ナシなら勝ち負け分かんない程度には、ソフィアは強いぜ?


「んー………考えられる突破方法としては………自分の肉体を血液属性の魔法で武器へと変化させ、自分の体内にのみ存在している権能で相手の権能の防御を突き破って………とか、ですかしらね。それとも、順当に権能を身に付けた………のは無いですわね。特に通知も来ていませんし」


どうしてソフィアが未だに権能を完全に扱えていないのかを判断したのかと言われたら、単純。このゲーム世界の何処かで権能を扱った者がいる場合、私に通知が届くようになっているからだ。その通知が無いと言う事は、ソフィアは未だに自分の内側にのみ展開されている権能でどうにかしている、というワケである。全く、よくやるぜ。


というか、自分の内側のみであっても権能を使えてるって事は、自己の認識は出来てるんだよな。それ以外が未熟だったりそもそも使えていなかったりするだけで。………うーん、私の方からアドバイスでも言った方が良いのかなぁ………ただなぁ、こういうのって私のやり方を聞いても出来ない可能性の方が高いんだよね。こういうのって個人の色が出るから………何なら、権能を扱うのに初歩も初歩である自己の認識から、それはもう全く違うと思う。


「んー………権能に必要な四工程の作麼生説破でもしてみましょうかしら………?」


ふむ。自己の認識、世界の把握、自己の展開、世界の掌握という権能に必要な四工程。これらに対して問いただす、と言うのは割と良いのではないか?例えば………貴女にとって"自己"とは?とか、貴女にとって"世界"とは?とか。そうやって問いただして………自分で気が付いて貰うなら良いのでは?あ、なんかいけそうな気がして来た。今度やろう。


「………読書も良いですけれど、思考に耽るのも良いものですわね………」


読書しようと思ってたのに、色々と考えちゃったなぁ。まぁこれはこれで楽しいから良いんですけど。

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