本気とは真剣に行うこと、全力とは全てを出し切ること
「はーい、休憩終了でーす。うちのバティンが偵察戦闘を終えたので情報を垂れ流しまーす」
バティンからの情報が入ってきたので話を再開する。冒険者達は特に何も言わずに集まってくれる。ありがたい。
「
私の言葉に、全員が頷いた。先程までとは比べるまでもなく、とても真剣な表情で。
「つまり、正面戦闘は確実に避けるべきだ。しかし確実に原因はこいつ。どうにかして討伐しなければならない。それも理解できるな?」
またもや全員が頷く。私はその言葉を聞きたかった。
「じゃ、討伐はやめにしようか」
私のその言葉に、やはり全員が驚いた。レイカとフェイとアリスだけはなんかニヤニヤしてるけど無視だ無視。
「今からやるのは、ただの狩りだ。いいか?ただの狩りだ。騎士様みたいに真正面から戦うなんてしない。狩人のように、魔物と戦うのではなく、獲物を狩る為の罠と作戦を二重三重にも張り巡らせて、一方的に狩り殺す。
そう、そうだ。勝てればいいのだ。何をしようと勝てれば勝ちだ。私らは騎士ではなく、私らは冒険者だ。あらゆる全てを使って目的を達成する冒険者だ。武器防具や道具に人手、罠に作戦それから地形、更には環境、あらゆる全てを活用し、あらゆる全てを使いこなしてこそ冒険者だと、私は思っている。
「だから、今回は狩り殺す。戦いなんて無駄なだけだ。ただ殺す。一方的に狩り殺す。罠と作戦で雁字搦めにして狩り殺す。戦わず、ただ殺す。いいな?これからやるのはただの狩りだ。華々しい戦闘なんぞではなく、悪辣で悪虐で悪質で悪意のある、罠と作戦に塗れた狩りだ。いくら相手が狡猾だろうと、そんなもの所詮は戦闘の中でだけのものだ。裏をかき、予想を覆し、希望を絶望へと叩き落とす。さ、やろうぜ?これからやる、狩りってやつを」
そして私は、狩りの作戦を提示した。
今回の作戦で最も重要なのは何か?そんなものは簡単だ。馬鹿でも分かるだろう。ズバリ、私達が行うべきものは狩りであって戦闘ではない、という事だ。つまり、
『さて、諸君。準備はいいか?』
そう言って、私は念話で冒険者全員に作戦をもう一度伝えていく。これは、本来契約を行った生物相手のみにしか使用出来ない
『準備は良さそうだな。では、狩りを始めよう。では第一班、領主様から言質は既に取ってある。さぁ、存分に、燃やせ』
第一班の仕事は放火。魔法でもいい、魔剣でもいい、とにかく大量の火種を作れる冒険者は第一班に突っ込んでいる。火を出せれば誰でもいいので、バティンとフェイもこの班で活躍してもらっている。あくまでも、火力が欲しいわけではない。ただ森を燃やす、その一点だけをさせている。なので、魔法自体の火力はかなり控えめにしてもらった。火力が高過ぎると即座に焼け消えるからな。それでは意味が無い。外縁部をとことん燃やしてもらう。これによって、森林は外縁部から徐々に延焼し続ける森林に囲まれてしまう。また、森林自体から発生する煙のせいで、外縁部より先の濃霧結界が機能しなくなるようにする目的もある。あくまでもあれは濃霧に由来する感知能力であり、生命だけを感知する結界なのだから、火ではどうにもならない。それ以前に濃霧でなくしてしまえばそれでいいのだ。一応、霧と言っても水の塊ではあるから、消化し辛いように油も一緒に巻いて貰ってるけど。森林全体をぐるっと一周させるように燃やし終えたら、即座にバティンによる集団転移で第一班は即座に撤退だ。そう命令してある。
『次、第二班。準備はいいな?では、竜巻を起こせ』
第二班の仕事は竜巻。外縁部で燃え続ける森林全域を囲むように竜巻を作り出してもらう。ただ、その竜巻は決して速度は速くもないし、殺傷能力など皆無なものだ。ただの回転する空気の壁とも言えるだろう。これによって、炎と煙を起点とする壁が出来上がった事になる。モクモクと発生し続ける煙を取り込んでスモークグレネードのような煙の壁に変貌する特性付きだ。こちらも濃霧の影響を森林の外に出させない為の小細工である。濃霧の範囲が分からないのであれば、こうして明確に判断出来る様にしてしまえばいいのだ。というか、広域で風を起こせる程の冒険者は流石にAランクにもあんまり居ないので、これ以上をさせると消耗が激しいのだ。ちなみに、フェイには続投させている。後で沢山神聖属性の魔力を食べさせたげる約束をしたので許してほしい。
『第二班はそのまま竜巻を維持し続けてくれ。では次、第三班。事前準備は済ませているな?では、フレッシュ・ゴーレムを逐次投入開始。タイミングと位置をズラして投入させるのを忘れるなよ』
第三班の仕事はゴーレム投入。フレッシュ・ゴーレムと言われるタイプの血肉を材料としたゴーレムを錬金属性の魔法で作成し、そのゴーレムによる人海戦術で獲物を混乱に陥れるのだ。四方八方から投入する事で感知能力を使いものにさせなくするのが目的である。しかも、今回のフレッシュ・ゴーレムには、その全てに毒属性による多種多様な毒物が味付けとして付与されており、獲物の配下は勿論、獲物自身すら喰らった瞬間に状態異常を与えられるだろう。しかも、その全てが遅効性の毒であるので、食べ切ってから影響が出る事すら考えられる。毒属性の使い手というのは冒険者の中にも割と居るので、これくらいなら余裕だった。ちなみに私も手伝った。フレッシュ・ゴーレム自体の材料は、カモタサの街で大量の肉と捨てる部分である血と骨と内臓すら貰ってきて、テキパキと作ってもらったのである。出来るだけ人間の形に寄せ、人間の動きをするようにしている。また、これらのフレッシュ・ゴーレムには契約属性由来の自爆機能が搭載されており、自爆自体の威力は小さいものの、内包されている毒物を出来るだけ派手に巻き散らせるように作ってもらった。ゴーレムはアリスにも手伝ってもらって作って貰っていたりする。
『では第四班、まぁぶっちゃけるとレイカだけなんだけど、とりあえず、爆音用意!全員耳を塞ぐことを忘れないように!』
第四班の仕事は、音属性による拡声効果の魔法を付与された市販の普通の打楽器によるはちゃめちゃな演奏だ。最初そう言った時には何言ってんのって言われたけど、これは単純に巨大な音を、魔法に依らないで、連続で出して欲しいだけだ。別に打楽器じゃなくて地面を殴り続けてもらっても構わないが、そうなるとレイカ1人だとキツいので複数人が必要となる。この謎の奇行にすらちゃんと意味はある。放火と竜巻による感知の無効化と混乱、フレッシュ・ゴーレムの毒による疑念、そこに謎の連続音によって不安感と焦燥感を煽るのだ。何か分からないというのは、それが単純なただの音であっても混乱し、不安を感じ、焦りすら覚えるものだ。この状況を例えるなら、ホラゲーが一番近いだろう。放火という明確な危険、竜巻という謎の現象、ゴーレムという疑惑の罠、そこにただの音を混ぜるだけで、簡単に、知性あるものは不安を感じ、焦り始める。
………こいつは無駄に頭が良い。無駄に狡猾で、無駄に慎重だ。
だからこそ、こいつは狩り殺せる。私はそう思った。
こいつの思考は人間に近い。だからこそ、ホラゲーの定番が効いている。獲物は、
戦うか、留まるか、逃げるか。
恐怖に立ち向かうか、恐怖に脚が竦むか、恐怖から逃げるか。獲物の取る選択肢は、たったそれだけ。最高なのは留まる選択肢だ。戦うか逃げるかは割とどうでもいい。どちらもその場を移動するという点では変わらないのだから。
『さて、さて。諸君、ここまでよくやった。これら褒められて然るべき功績だろう。獲物は現在、レイカ、第四班の方向に向かっている。こいつは恐怖と戦う道を選んだらしい』
そして、こいつは王だ。王が止まる事は許されないし、王が逃げる事はもっと許されない。こいつは、王なのだ。どこまでもどこまでも、こいつは1人の王なのだ。自ら戦う王なのだ。知恵ある王なのだ。狡猾な王なのだ。慎重な王なのだ。だからこそ、あぁ、だからこそ。
『あぁ、そして』
だからこそ──
『私達の勝ちだ』
──その足元を、こうして掬われるのだ。
今回、私が考えた作戦は、簡単に言うならこうだ。
①第一班が森林の外周のみをとにかく燃やす。
②第二班が竜巻による大気の壁を作り出す。
③第三班が罠と囮のフレッシュ・ゴーレムを投入する。
④第四班が拡声魔法で爆音を鳴らす。
⑤事前に通達した3択により行動変化。留まるならばそこを私が狙撃、逃げるならばそこを私が狙い撃ち、戦うならば落とし穴にかけてからそこを狙撃する。
そう、これだけなのだ。本音を言うなら、別に私達のパーティーだけでもやる事は出来る。第一班はバティン、第二班はフェイ、第三班がアリス、第四班がレイカ、そして最後の一撃が私、という風に出来なくはないのだ。でも、どうせ沢山戦力が居るなら使った方が良いでしょう?それに、この作戦をするには他の人間が中に居た場合出来ないので、どちらにしてもこの場の冒険者全員には協力をしてもらう必要があった。
貴族であるミラーノさんからは、かなり感謝された。本当にいい貴族さんなんだなぁと本当に思ったくらいには何度も頭を下げてお礼を言ってくるので、今回の件で発生した損害を請求しないでほしいと言ってみたら、普通にOKされたので満足だ。私の攻撃魔法だと何をしても死体すら残らないので、今回はとにかく狩り殺せるよう、念入りに何度も
「づがれだー………」
そんな大活躍(ほぼ指揮をしただけ)をした私だが、今、韋駄天による思考加速を使い過ぎた反動というか、頭を使い過ぎたより戻しが身体にきており、こうしてルナートの街の宿屋『バードン』の自室にバティンの集団転移で楽々戻ってきたのはいいものの、肉体と精神の疲労がかなり来ていた。ベッドに横になっているのに眠たくもならないというのがヤバい。普通は疲れてたら眠い筈なのに眠たくないのがやばい。やばたにえんってやつかもしれない。
「お母さん、今日はお疲れ様!カッコ良かったよ!最高だった!凄いって思った!」
「!!、!!!、!!」
「んー、んー………レイカとフェイ、ありがとなー………あ゛ー………嬉しいよー………」
疲れて眠れない。こんな体験初めてだ。身体はめちゃめちゃ怠いのに、肝心の身体が睡眠という休みへと誘われない。眠らせておくれ。何?何なの?私はコーヒーでもがぶ飲みしたの?いやまぁコーヒーは稀に飲むけど、でも眠れなくなるまで飲むこと無いよ?そもそも昨日と今日は別に一滴も飲んでないし。
「アオイ………大丈夫、ですか?」
「んー………だいじょばない………寝たい………」
割と本気でだいじょばない。疲れてるのに眠れないって割と辛い。いつもは頭を使うと頭痛くなるのに、今は痛みとか欠片もないのがなんかやばい気がする。気がするだけだけど。
「そうですね………では。安らかに眠れるように、頭でも撫でましょうか?膝枕も一緒にすれば眠れると思います。そうやって寝ている子を見た事があるので」
「あー………うん。やってくれるんなら、お願い………」
子供扱いっぽい感じだけど、正直そんな事気にしている余裕が無い。というか、こうして思考できているのが先ずおかしいのだ。あんだけ頭を使ったのにこうしてまともな思考が出来ているというのがやばい。正直言ってやめた方が良いのだが、身体が動かない分頭を回してしまう。明日頭痛やばそう………
「では………よい、しょ。はい、どうぞ」
「うぅ………ふぅ………」
アリスが良い位置に移動してくれたので、辛い身体に鞭を打ってでもアリスの膝に頭を乗せる。美少女に膝枕をしてもらうという状況を考えると、正直お金も払って良いレベルだ。丁度さっきまで依頼をしてたし、その依頼の報酬として白金貨5枚を貰ってきて、うち2枚は私のものに、残り3枚はレイカとフェイとアリスの3人が1枚ずつ懐に入れる事になったので、今ならお金沢山あるよ?白金貨1枚くらいなら支払うよ?
「アオイ、寝心地はどうですか?」
「最高………控えめに言っても至上………」
アリスの膝枕は寝心地が非常に素晴らしい。太ももの感触が低反発枕の上位互換だ。また、その肌触りは低反発枕と比べものにならないくらいに良い。これは眠れるわ………実際眠気が良い感じだ………
「ふふっ、最高だなんて、嬉しいですね。このままアオイが眠りにつくまでこうしてあげますから、ゆっくり、静かに、眠ってくださいね。アオイは今日、とっても頑張りましたから」
「ん………うん………」
瞼が閉じられる。意識が落ちかける。私はそれを決して拒まず、夢の世界へと旅立つのだった。
1週間後、私はいつも通りにベッドの上でゴロゴロを繰り返していた。3日前まで慢性的な頭痛のせいで本来の仕事も休み、今も寝転がっているベッドの上で沢山睡眠を取っていた。起きてると頭が痛かったので夢に逃げたとも言う。まさかこんな所でコルトさんに教えてもらった複合魔法である
いやまぁ、他人の複合魔法とか、一応使用できるだけでほぼ活用できたりなんてしてないんだけど。複合魔法は大抵というか基本的に、その性質的にもその人物にとって使い易いようになっているので、私では活用の機会が回って来ないのだ。私はその人じゃないのでね。そもそも冒険者で複合魔法を使っている人が持ってるのって攻撃魔法の類が多いから、手に入れても攻撃魔法だと威力が過剰になるので使えないのだが。
ちなみに、
「あー………」
とりあえず今日は、借りてる本を返してから新しく借りつつコルトさんの寝顔を見てそのついでにお礼をするでしょ?後はそう、なんか頭痛薬らしいのをくれた薬屋のお客さん──未だに名前が覚えられない難解な名前の人──にもお礼するでしょ?あー、後は、そう。絶対にやる必要とか無いんだけど、うん。
「火炎瓶が作りたい………」
火炎瓶が作りたい。あの依頼で森に放火したのだが、やっぱりというかなんというか、燃え上がる炎って………いいよね。焚き火を見てると落ち着くのと同じ理屈だと思うんだけど。それかキャンプファイヤーか。でもさ、なんかデカい物を燃やすのって、案外楽しいよね。や、本当は拳銃というか、パイプ銃みたいなのが作りたかったんだけどね?流石に私の技術じゃ無理。で、妥協に妥協を重ねて、辿り着いたのが火炎瓶って訳。ほら、アルコールの入った瓶に導火線浸して酒が溢れないようにすれば良いんじゃ?ってなったのよ。ま、火種持って………るな。持ってないな!とか言うつもりだったけど、ほら、王都に行った時に買ったじゃんか。『消えぬ炎』。今も首から下げてるし。
ちなみに、『消えぬ炎』は分間で100の魔力を消費して、決して消えない炎を灯すライター型の魔法道具だ。ライターの炎を他の物質に移す、つまり何かを燃やしている炎自体は通常の炎になってしまうが、ライターから灯っている間だけなら、例え水中でもその炎は消えはしないという魔法道具である。何処でも誰でも魔力さえあれば、決して消えない火種が手に入ると考えれば、かなり有用ではある。しかし、炎の勢いは通常のライターと遜色無いレベルで、消費魔力を考えると火力が極端に低いし、炎の温度も普通のライターレベルだ。なので、本当に火を灯すだけにしか使えない魔法道具である。しかも、大抵の人は簡単な火属性魔法なら普通に使えるので、殊更使い道が無い。ただ、私は火属性の魔法を使えないので、本当に火種としてなら活用可能だ。いやまぁ、実を言うなら光属性か雷属性で代用とか割と出来るんだが。光を集めれば黒いものなら簡単に燃やせるし、電撃は燃え易いものに流せば焦げるんだから焼けるし。
「でもなー………」
火炎瓶とか、作ったこと無いんだよな………まぁ、私としても、なんとなく作りたいなーってだけで、そして今一番作れそうなものが火炎瓶ってだけで、本気で欲しい訳じゃないし、その辺は試行錯誤だけど。ま、依頼のお陰でお金はあるから、その辺りの心配は今だけはしなくていい。
………というか、よくよく考えてみれば、白金貨なんだよな、貰ったの。円換算にして多分1枚で100万くらいのやつ。クソ雑計算だから間違えてる可能性も大いにあるけど、でもやっぱりそんな感じのやつ。正直に言うなら、白金貨1枚だけでもう億万長者みたいな感じで、無駄遣いしなけりゃ相当長い間生きていけるレベルなんだがなぁ。ここで働く意味すら無いレベルだ。むしろ家とか買えるレベルなんだが。でもなぁ、この店かなり繁盛してて、給料の金払いいいからなぁ。1週間で金貨2枚とか、普通こんなに貰えないし。精々1週間で銀貨1枚くらいが普通らしいし?そう考えると、この店って良い店だよなぁ。なんでか店員の数が少ないけど。でもまぁ、職場と家が同じっての、かなり楽だしな………朝昼夜の食事付き、洗濯物も全員共有だぜ?食事はともかく、洗濯は当番制だけど。学校から家までの移動距離でいつも疲れてたくらいのクソ雑魚体力のこちらからしてみれば、毎日向かう場所が下の階ってのが凄く楽なんだよなぁ。小中は徒歩、高校は自転車だけど、肝心の移動時間もそこまで変わり無いからどうせ疲れる事に変わりはない。や、むしろ自転車通学の方が疲れてるかもしれない。坂が辛いんだ、坂が。下り坂なら良いんだけど、上り坂だと本当に辛い。頑張れば登り切れるけど、それなら押して登った方が楽だし。
「考えるだけ無駄かな………」
最近思ったのだけれど、なんかこうして昼仕事終わりにこうしてだらだら過ごすのがルーティーンになっているような気がしなくもないんだよな………でも、仕事の後だとあんまり気力が湧かないのも事実だしなぁ。なんというか、お客さんと会話するのが疲れると言うか。根っからの陰キャで引きこもりでインドア派で1人の方が好きな私なので、他人と話すのは割と体力を使うのだろう。あー、疲れた。
「………とりあえず」
やっぱり火炎瓶は作らなくていいや!だって危険だしな!
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