第10話 気づけること

私は、物心ついた頃から、父親が大嫌いだった

記憶があるところでは、3歳

母親以外では、触られるのも嫌だった

父方の親戚だけ

母方の親戚はそれほど嫌じゃなく

母が入院していたころ、やむ無く父親に面倒をみてもらっていた

それでも、嫌いでしかなかった

今でも、未成年だった当時、父親から酷い事を受け

それを許すことは出来ても、受け入れる事はできない

ネグレクト

今になって、父親とトラブルで暴言を吐かれ、とうとう耐えかね

やむ無く車中生活を余儀なく選んだ

帰ることを考えると、頭はパニックを起こし

夜もよく眠れなくなり、朝起きると、顔面真っ白

それでも、大切な人の支えがあって、今までもこれからも、私は強くいられる

私は弱くなかったけど、それは、きっと彼の精神的支えがあったから

ダメダメな彼と向き合って、息子の障害と向き合って

いろいろあっても、何だかんだ言っても言われても

彼の支えがあるから、私は強くあることが出来てる

お金貯めて、一緒に暮らそうと言ってくれた彼

給料は、とてもじゃないけど、そんなにない彼

でも、2人で働けば暮らせる

どんな時も、弱かった彼は少しずつ、私と向き合って、強くなってくれた

私の想い、思いに応えてくれた

いつも、一生懸命でいてくれて、私を支えようと彼なりに努力してくれた

そんな大切な人だから、私は、こうして、車中生活でも、仕事をして頑張れる

息子と向き合ってきたことも、きっと、無駄じゃないと思える

そう、気づける事に感謝

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る