第96話 関係が変わった結果は激的でした

 週明け。

 週明けである。

 僕は頑張りました。

 頑張って頑張って頑張り抜きました。


「あ”あ”〜・・・太陽が黄色い・・・」

「あはは・・・ごめん。」


 みんなも少し申し訳無さそうにしているようです。


 あれから、僕はそれぞれとその・・・頑張りました。

 翠叔母さんだけは拒否したけど。


 あんまり詳しい描写は恥ずかしくて言えないけど・・・そうだね、


 クォンは貪欲に、流石は獣人だと思った。

 ジェミニはやばかった・・・サキュバス怖いぃ・・・

 リリィはねっとりと・・・聖女どこ行ったの?

 ラピスは、意外と恥ずかしげだったのは記憶に凄く残っている。

 美咲は、照れている面を見せないように、気丈に振る舞っていたけど・・・すぐに崩れていたね。

 あのギャップはやばかったなぁ・・・なんか、ゾクゾク来て思いっきりしちゃった・・・

 美玲は、いつもの無表情気味の表情を、トロトロにさせてた。

 可愛かった。

 美玖ちゃんは、なんというかお互いに凄く恥ずかしかったけど、途中から泣きながら抱きしめてくるのが可愛くて・・・

 フォーティは・・・始まるまでは視線も合わせられなかったのに、いざ始まると、凄く求めて来た。

 とても可愛かった。

 


 ああ、駄目だ。

 頭が回らない。

 朝からこんな事考えてる場合じゃない。

 これから学校なのに・・・


「大丈夫シュンくん?おっぱい揉む?」

「・・・揉みません。」


 ジェミニは何言ってるの?

 その、舌で唇舐めながら言うのやめて?

 学校行けなくなっちゃうから。


 学校に着き、ホームルームがあり、授業を受け、昼ごはんを食べ、そして放課後となる。

 ちなみに、今日は担任の先生は来ていたよ。

 心無しか、疲れているようだった。

 多分・・・いや、何も言うまい。


 激的に変わった事がある。


 それはみんなの態度だ。

 

 まず、美咲と美玖ちゃんと美玲が学校でもべったりするようになった。

 他のみんなは今までもしてたけど、この三人はどちらかというとそういうのは無かったから。

 美嘉とジェミニ、クォン、リリィ、ラピス、フォーティは変わらない・・・ように見せかけてそうでもない。

 フォーティはそこまででも無いけど、他のみんなは、学校でも手付きがなんというか・・・エッチな感じになった。

 あれ、隙あらば・・・って思ってるよね、多分。

 学校ではしません!

 

 フォーティはちょっと違う。

 笑顔を見せるようになった。

 僕だけにだけど。

 これはちょっと嬉しい。


 クラスメイト・・・というか、学校の他の生徒達の嫉妬の視線が凄かったよ。

 

 そして、帰宅する。


「お帰りなさ〜い。」


 翠叔母さんが出迎えてくれる・・・って何やってるの!?


「ママ・・・何その格好?」

「え?何か変?」

「「「「「「「「「変」」」」」」」」


 翠叔母さんの格好・・・裸エプロンです。


 そう、翠叔母さんも、露骨に誘惑してくるようになった。

 いつかパクリと食べられそうで怖い・・・

 たまに、ジェミニと何か相談してるのも凄く怖い。


 そんなこんなで日々は続いていく。


 ちなみに、僕はほぼ毎日あの部屋に連れ込まれる。

 普段は、一日一巡。

 アルバイトがある日は5人。

 痛み?

 回復魔法を駆使する凄腕の聖女がいるので無縁のようです。

 というか、スキルのおかげもあって、その辺はあまり痛く無かったみたい。

 それに・・・もう慣れてきているっぽいし。


 でも、いくらスキルがあっても、疲れは溜まるみたい。

 主に僕が。


 二週間を越えたくらいで僕はギブアップ宣言をした。


「限界です!!」

「シュン、勿論却下だよ。」


 認めてもらえませんでした。


 週末はもっと厳しい。


 取り敢えず、最低二巡、場合によっては三巡四巡。

 

 ・・・これは駄目だ。

 駄目になる!


 週明け前に、僕は真剣に話し合う事にした。

 もう少し節度を持って欲しいと!


「シュンくん・・・私達の事、嫌い?」


 みんなが目をうるうるとさせながら詰め寄る

 うう・・・許しちゃいそう・・・でも・・・


「何も、しないとは言ってないんだ。ただ、このままこんな風だと、実生活を駄目にしそうで・・・」

「「う”っ!?」」


 痛い所を突かれたという人が二人。

 美咲と美玖ちゃんだ。

 この二人も仕事がある。

 

 それも、会社の経営に関わる事と、モデル業。

 美咲は、時間を見つけては仕事をしてるし、翠叔母さんも優秀らしいし、最近、美嘉やジェミニも手伝う事があるらしいからまだいい。

 でも、美玖ちゃんの方は、一身上の都合・・・つまり、親が離婚した事や引っ越しという体裁で仕事を断っているけど、そろそろ限界だ。

 こんな生活じゃあ、モデルのように美容を気にしなければいけない仕事は厳しいと思う。


 それに、美嘉達だって、『アナザーワールド』の経営がある筈だ。

 言うほど余裕は無いはず。


「ね?分かって?これは、僕だけじゃないんだ。みんなの為でもあるんだから。」

「「「「「「「「「「・・・」」」」」」」」」」


 ボクの言葉で、渋々納得してくれた美嘉達。

 ふぅ・・・これで少しは余裕が・・・


「じゃあ、平日はみんな仕事、休日はプライベート優先、美玖はどうしても週末も仕事を外せないだろうから、週末は美玖優先、でどう?」

「あ、それだと助かるなぁ。ありがと美嘉!」

「私もそれで良いです。」

「しょうがないなぁ・・・休日に仕事を残さないように、平日頑張りましょう。」

「「「「「賛成!」」」」」


 美嘉の言葉に、美玖ちゃんと美咲、ジェミニがそう言って、みんなも賛成した・・・って・・・


「・・・あれ?聞き間違いかな?僕も休日にアルバイトある時もあるんだけど・・・僕の休みは・・・」

「「「「「「「「「「・・・」」」」」」」」」」


 ああ、駄目だ。

 無言で徹底抗戦の構え。


 どうやら、僕の負担は減りそうにありません。

 そう言えば、もうすぐ試験もあるね。

 その後は冬休み、クリスマス、年明けと続くのか・・・


 色々、大丈夫かなぁ・・・

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