1-7 見据えるものへの対価
己の身一つで全てを
しかし己の内と外、一度どちらかへの
他者を
魔術師たるもの
二匹の
日持ちのせぬ
時が惜しければ、骨皮は多少値は落ちれど塩漬けにしてもかまわない。
特に血液は一滴残らず搾り取るべし。血管をナイフの背でしごき出し
ノートル・ダムのほど近く、サンジェルマン通りから裏手のドマ通りへと入れば、道まで漂う薬草の香りが向かうべき場所を示してくれるだろう。
この店は、魔術の心得のある者ならば一度は
この店を訪れるものは魔術師のみならず、不調を
店と裏手の家を繋ぐ隠し通路へ入れば、まことの店主が有益な品々の収められた部屋にて待つため、右手の甲を胸に当て、足を閉じての一礼をもって取引の開始となる。この
この店の商いが、金銭によって行われることはまずもってなく、支払いには相応の品を引き渡すのがこの店の規約である。こちらの要望は相応の対価によって
扱う品は数知れず、薬草に錬金薬、
たとえ
それほどまでにこの店は危険を
ここまで来たならば、もう後戻りすべきではない。余の望みに
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