32話 清川先生も引越ししたい
夏と言えば、夏休み。生徒会の活動は一時休止となる。
夏休みだからと言って、毎日の日課が終わる事は無く、友達と会えなくなるなんて事も無い。
でも、清川先生だけは違っていた。
「カレンちゃぁん!先生は寂しいです!」
夏休みでも、私達6人は一緒に住んでいるので毎日会えるけど、先生は違う。
いっそのこと、先生も一緒に住んでもらおうかしら?
私達と同じ部屋は流石に無理だけど……。隣の部屋なら?
ここの集合住宅……まるごと遥が購入したけど、まだ部屋は空いている。
私は、遥に相談してみたら、先生が住むくらいなら問題ないと言ってくれた。
逆に社会人なので、部屋代を払ってもらって住んでくれるなら嬉しいと言っていた。部屋は、1K(風呂トイレ彼女付き)となる。
早速、清川先生に聞いてみたら、「是非お願いします!」と言ってくれたので、清川先生の引っ越しが決まった。
学校には、どう説明するのかちょっと困ったけど、先生には私と暮らしてもいいように、私の保護者となって貰う事にした。
保護者になるので、私の住所も先生と同じにしておけば、先生と一緒に居る所を見られても、手を繋いでても保護者です。って説明で行けるかもしれない?
……でも、清川先生と私の身長は、ほぼ同じなので小学生同士にしか見えないかもしれないわね……。
「と、いう事で……先生もここに引っ越してきます……」
私は、雫達に先生も来ることを伝えたら、やっぱりね……みたいな顔をされてしまった。
「もう、寝る所は無いんだけど?どうするの?お兄ちゃん?」
「先生は、流石に同じ部屋には住めないでしょ?……だから、物置部屋の隣の空き部屋に来る予定だから一緒には寝ないよ?ほら、先生だし?」
「じゃ、今工事しているのは?物置部屋に、またドア付けてるみたいなんだけど?」
「それは、先生用の玄関よ?」
雫は、私をジト目で見て来た。
「今、先生だし?って言った人は、どこ行ったのかな?」
雫の顔が近づいてきて……キスするくらいの距離になったけど、私は目をそらした。
「ほら、建前ってのが必要でしょ?先生だよ?先生は生徒に手を出せないんだから察してよ」
雫が私の顔を両手のひらで挟み込んで、ぐいって私の瞳を覗きこんでくる。
「だったら、生徒が先生に手を出しちゃダメでしょ?」
雫は、もっともな事を言って来たけど、手を出しちゃったものは仕方が無い。
「だって……ね?清川先生に告白されたら、断れないよ?」
すでに部屋の工事は進んでいて、先生の受け入れ準備は進んでいる。
清川先生は、実家暮らしだったので持ってくる荷物は少ない。寝泊まり出来る布団くらいあれば充分だとは言っていたけど……。
布団だけって……流石にねぇ?
そろそろ、夏休みの計画を立てなくてはならないけど、清川先生が来てから相談して決めようと思う。
合宿とかするにしても、引率の先生がいた方が良いだろう。
毎日が合宿のような私達でも、旅行くらいは行きたい。
◇◇
部屋の工事が終わり、清川先生がやって来たのは夏休み初日だった。
「ふぅ……後は布団を押入れに入れて終わりね」
先生の部屋は、机に椅子。押入れに布団と着替えと言うシンプルなものだった。
部屋に入ると机と椅子しかない。どこかの事務所か?って感じなので、仕事場にしか見えない。
「清川先生?もしかして……ここで仕事をするつもりですか?」
「先生はね?これでも忙しいのよ?在宅ワークだってするんだから……」
先生は、生徒が休みでも仕事があるらしい。なるほど、先生は部屋が別で良かったかも。私達と同じ部屋では、仕事は出来ないだろうし……。エッチ的な意味で……。
「大変なんですね?先生も」
「そうなのよ?宿題考えるのも大変だったよ?さあ……宿題しましょう?」
「えええ……もう、ですか?まだ、夏休み初日ですけど?」
先生と暮らす弊害ね……勉強優先は勘弁して欲しいわ……。
「先生が、必死に考えた自信作の宿題なの♡」
「そうなんですね?うわぁ嬉しいなぁ……」
「大丈夫♡異世界留学生のカレンちゃんには、先生が手取り足とり教えてあげるから安心して?」
うん、清川先生の気持ちは嬉しいけど、全然安心出来ないよ?
「ありがとうございます……」
「ふふん!この先生に任せて?」
「それで、先生?こっちのドアなんですけど、隣の七菜香先輩の書庫に繋がっているので……書庫の先が私の部屋です」
先生の為に、書庫に繋がるドアには鍵が掛けられるようにしてある。テスト問題とか見られていけないものがあると困るので、プライベートを考えた結果だ。
「このドアね?うわぁ本当……この部屋は、本が一杯ね……この本!読みたかった本だわ♡これも、このシリーズも揃ってる!?ねぇ!カレンちゃん?ここの本読んで良い?」
「ええ、ここは先輩の余り物なので、ご自由にどうぞ?保存用布教様とか言ってましたし……」
倉庫は、あれから本棚を増設して書庫に改造したのだ。
段ボールに入れたままでは可哀想だし?
「良いの?嬉しい!なんか本屋さんに住んでいるみたいね?」
先生に喜んで貰えて嬉しいけど、それは先輩の私物なのよね。
「それと、先生?先生の部屋からは、鍵が掛けられるので、生徒に見せられない物を持ち込んだ場合は、ちゃんと鍵を掛けて下さいね?テスト問題とか?」
「鍵?かかるんだ?」
「かかりますよ?ほら……」
カチャっと音がして、部屋には鍵がかかった。
「……これで、二人きりになれたわね?カレンちゃん♡」
えっと?
清川先生の顔は、獲物を狙う猫にようになっていた。
キラーン⭐︎
私は、清川先生に抱きしめられ、熱いキスをされた。
「んん……ちゅ♡……んん♡ちゅぱ♡」
「はぁん♡せんせい♡」
先生とは久しぶりだったし、先生は……かなり溜まっていたようで、激しく私を求めてきた。
「カレンちゃん♡んちゅ♡」
この部屋には机と椅子しかないので、このままでは……って思ったら、先生は片手で押入れを開けて布団を散り出すと、床に敷いて私を押し倒した。
「んあ♡……」
あっという間に脱がされた私は、先生のなすがままに……気持ち良くされていった。
「カレンちゃん♡いいの?良いのね?」
「んあああ♡しぇん…しぇぃ♡んふぅ♡」
「大好きよ♡カレンちゃん♡んああ♡」
「もう……んふぅ……らめぇ♡あは♡ああああああああ♡」
先生の小さな手でおっぱいを弄られて……私は、胸だけでいかされてしまったのよ?
あとがき
ここまでお読みくださりありがとうございました。
執筆の励みになりますので、続きが読みたい。
更新頑張ってと感じて下さいましたら、
☆☆☆、♡にて応援をよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます