5話 ち〇びでイケるように開発してあげるわ!



 今日は土曜日、学校は休みなので家には妹が遊びに来ていた。

 妹は不満そうな顔でベッドに腰かけている。


 そもそもワンルームなので、座る場所は限られているのだけど。


「私は、お兄ちゃんに不満があります!」


「雫? それで、私に何の不満があるのかしら?私は、分け隔てなく雫を愛しているつもりだけど?」


「分け隔ててよお兄ちゃん!私はお兄ちゃんの1番になりたいの!」


「……それは無理な相談ね?」


「でも!」


「私は、カレン(の召喚)無しじゃ、生きていけない身体なのよ?」


 妹の言う事も分からないでも無い。


 最近生徒会で忙しくて相手をしてやれてなかったからだ。


「私はお兄ちゃんの彼女として、待遇改善を要求します!」


「具体的にどうしろと?」


「私もここに住みます!」


「だから、それは親が許さないでしょ?何のために私が一人暮らししてると思ってるの?」


「じゃぁ、言うけど?この状況は一人暮らしって言えるんですか?完全にカレンさんと同棲してるよね?」


「それを言われると……同棲してます。としか言えないわね」


「なので許可は貰ってきました!」


「え?本当に?」


「不束者ですが、今日からよろしくお願いします!お兄ちゃん♡」


 妹はそう言うとベッドに三つ指立てて頭を下げてきたのよ。



◇◇



 今日から妹の雫もここに住むというんだけど、そもそもここは一人暮らし用のワンルームなので寝る場所は限られている。


 流石に一人用ベッドに3人は狭い。


 工夫しないとベッドに3人寝ることは出来なそうなので、もし寝るときは私は雫かカレンに憑依して寝ればいいんじゃない?と軽く考えてしまった。


 更新エッチするだけなら憑依する必要はない。逆に更新エッチするには憑依してはいけないという条件は忘れないようにして置く。


 ようするには、更新エッチしてから憑依すればいいだけの話だ。


 ただ、妹がいるという事は、これからは妹のいる前でカレンと更新エッチしなければならないと言う訳で……。


 やっぱり一緒に住むのは、拒否したほうがいいかしら?



◇◇



「プールに行きたいです!」


 カレンが温水プールのサービス券を貰ってきたというので、仕方ないからみんなでプールに行くことになった。


 ただ、水着が無いので今日は、近くのショッピングモールにカレンと雫を連れて水着を買いに来たというわけよ。


 水着売り場は5月にもかかわらず、色とりどりのデザインの水着が売っていた。


 私に合うサイズはあるかしら?私は特に胸が大きいので、大きめのサイズのビキニしかなさそうね。


「マコ様、これなんかどうですか?マコ様に似合いそうです」


「いいんじゃないかしら?」


 カレンにとって、私の水着を選ぶという事は、自分の水着を選んでいるのと同じ事なので、私の服を選ぶ時なんかは、カレンに任せる事にしている。


 カレンの楽しそうな顔を見るのが好きだから。


「ちょっと試着してみるわ」


「これも試着してください!」


 カレンに水色と黄色、2着の水着を渡されたので試着室に入り、まずは水色のビキニを試着してみる。


「水色を付けてみたけど、どうかしら?」


「良いです!これにしましょう!」


「折角だし、黄色も着てみる?」


「はい!」


 カーテンを閉めて、今度は黄色のビキニを付けてみる。

 黄色のビキニは布面積がちょっと少ないので色々はみ出していて恥ずかしい。


「カレン?どう……かな?」


「マコ様、エロいです!これは家で着ましょう!」


 ……結局、買うのね?


 あとは雫の水着を見てあげて、可愛いの選んでいるじゃない?


 ビキニなんだけど、フリフリがついていて、胸を隠すようになっている。


「お兄ちゃん?どうかな?」


「可愛いくて、そのまま食べたいくらい?」


「ええええ?じゃこれ買います!」


 カレンは、男用のしか着れないので膝まであるズボンタイプの水着から選ぶんだけど。


「マコ様?胸を隠せません!」


「男は、胸出してもいいのよ?」

 

「恥ずかしいです!」


「カレンが女用着てたら、そっちの方が恥ずかしいわよ?」


「ビキニがいいです!」


「それだけはやめて」


 カレンが胸を出すのを恥ずかしがるので、上半身は水にも入れるシャツを選んであげたわよ?



◇◇



 水着を買って家に帰ってきた私達は、プールに行く前に試着大会を開いていた。


 私はプールでは着る予定が無い黄色のエロい水着。布面積が狭いので私のおっぱいは布からはみ出していてちょっとヤバい。


 カレンは男なのでエロい水着は無いんだけど上半身裸なので恥ずかしいらしい。


 雫も胸は大きい方なのでビキニを着ると胸が強調されて……うんエロい。


 雫のビキニで、ご飯何杯でもいけそうだわ。


「うわぁお兄ちゃんエロ過ぎぃ♡ほれほれ♡ここがええのか?」


 雫は、そう言うと私の胸を後ろから揉みしだいて来た。


「やったわね!雫♡ほらほら♡気持ちいいいでしょ?」


 やられたら、やり返す!オッパイ返しだ!


 なーんてしてたら、カレンが泣き出した。


「酷いです!マコ様ぁ!カレンも揉んでください!」


「カレンは、胸無いでしょ?揉めないわよ?」


「じゃ、せめて……舐めて下さい……♡」


 あー、そうきたのね?いいわよ?覚悟するのね?

 ち〇びでイケるように開発してあげるわ!


 なんだかんだで、今日の更新エッチは知らないうちに終わっていたのよ?


 それから、今日から雫も一緒に寝ることになったので、どっちかに憑依して寝るだけなんだけど……。


 男になるか女になるかの究極の選択を迫られていた。


 いや、これ毎日が究極の選択なのかしら?



 ――それで、今日はカレンに憑依することにしたわ。



 もし、私が寝ている間にあっても知らないわよ?



 

あとがき


久しぶりの買い物回でした。

また、執筆の励みになりますので、続きが読みたい。

更新頑張ってと感じて下さいましたら

☆☆☆、♡にて応援をよろしくお願いします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る