14話 幼馴染とデート




 委員長とデートした次の日、今日は幼馴染の佳奈とデートの約束をしている。


 今日の待ち合わせは私の家に佳奈が来る事になっているので、朝食と昼の準備をする。佳奈も一緒に食べるかもしれないし、昼は多めにカレーライスの作り置きをする。


 今朝は起きたら気付かないうちに事後になっていたので、朝の生理現象をカレンが処理してくれていたのだろう。いや、違うか?カレンが自分から処理していたのだろう。


 カレンの重さで目が覚めたくらいだったし、自分カレンの昇天した顔は凄く可愛くて見慣れててもとても恥ずかしいものがあった。


 もしかしてカレンって結構可愛いのかしら?


 ちょっと顔が熱くなるのを感じた。


 いやいやいや。


 時折り自分カレンの顔が女の子に見えてくるのは危険だと判断する。


 そう、カレンは男の娘なのよね。


 もう、このまま結婚しちゃっても構わないんじゃないか?と言う考えを頭を横に振って霧散させる。


 だめよ、今日は佳奈とのデートなんだから。


 遅い朝食を食べて暫くすると、呼び鈴が鳴る。


「ピンポーン」


 お昼にはまだ早い時間だ。


「おはよう真君」

「うん、おはよう!遥」


 デートにはまだ早い時間。遥が遊びに来た。

 実は遥には、私が不在の間カレンの事を頼んであるのだ。


「お、カレーの匂いがするね」


「お昼は、佳奈も来るし、みんなで食べようと思ってね」


「早く、早く、カレー食べたいです!マコ様のカレー♡じゅる」


「まぁ、遥なら大丈夫だと思うけど、カレンの事よろしく頼むわ」


「任せてくれ、カレン君には指一本触れないし、触れさせないよ?」


「いや、そこまでしなくても良いけど?」


「それは、一本ぐらいなら触れても良いって事かい?」


 うん、その一本が何かにもよるけどね?


「遥なら大丈夫だって信じてるよ?」


 遥は昨日のワンピースではなく、長ズボンにジャケットとラフな服を着てきている。

 お昼前になり、佳奈も遊びに来たので、狭いけどみんなで一緒に昼ご飯にする。


「佳奈も食べてくでしょ?」


「うん、食べるよ?食べるのは良いんだけどさ、何で雫ちゃんも、ここにいるのかな?」


「そこにお兄ちゃんがいるからですよ?」


「いや、どっかの登山家みたいに、「そこに山があるから」みたいに言わないで!?」


「どうせまたカレンさん狙いで来たんでしょ?」


「ていうか、なんでまだ藍沢先輩がいるんですか?今日はデートですよね?」


「話そらさない。今日は午後からデートにしたんだから、別にいいでしょ?」



 部屋は狭いけど、コタツテーブルに五人が座り、カレーをよそっていく。


 さぁどうぞ、普通のじゃがいもニンジン玉ねぎのカレーだけど、お代わりもあるからね。


「「「「いただきまーす!」」」」


 カレンは、すごいい勢いで食べまくっている。本当に美味しそうにたべるのね。


「お代わりです!」


「いいけど、もっとゆっくり食べないと喉につまるわよ?」


「だいじょうぶです!カレーは飲み物です!」


 残りの三人は普通に食べているのが対照的で見ていて飽きない。


「真君はいいお嫁さんになれそうだね?」

「おっぱいが大きくて、料理も出来て、美少女で可愛くて私、真に勝てる要素が無い?」


「お兄ちゃんに勝とうなんて、貧乳の藍沢先輩には100年早いですね」


「ちょっと、100年待ったら死んじゃうよ?」


「一生無理ってことですよー?」


「ぐぬぬ、雫ちゃんのおっぱいは大きすぎなのよ!この、揉んでやるぅ!」

「ひゃははは、いやだめ!そんなに揉んじゃ……お兄ちゃんのおっぱいの方が大きいから!」


「真!あんたも揉んでやるぅぅぅ!」

「ちょ、佳奈、ああん♡揉みしだかないでぇ!」

「もう!どうせ私は小さいもん!」

「小さくはないわ、私は佳奈の大きさ、手に収まる感じ、ちょうど良くて好きだから!」


「本当?私小さくない?」

「私の手には、ちょうど良い大きさよ?」


「真!大好きぃぃぃ!♡」


「あ、そろそろ、デートの時間だから行きましょう佳奈?」


「うん、行く♡」


 食器の片付けは残った三人に任せ、家を出る。


「それで、行く場所は決まってるの?」


「うん、行くよ!まずは、ホテルでしっぽりフリータイム?」


「ちょっと、それは早すぎるでしょ!?」


「だよねー!でも、早すぎるって事は?遅ければ、行っても構わないという?」


「任せるわ」


「そうそう真、昨日のこと聞いていい?委員長とはどこまで行ったの?」


「昨日は、映画見てからスイーツバイキング言って、食べ過ぎたから散歩して休憩、もとい遥の自宅に遊びに行ったわ」


「へぇ、ちゃんとデートしてるんじゃない?」


「そうね」


「で?どこまで行ったの?」


「………………」


「そう、言えないとこまで行ったの?」


「……最後まで」


「へぇ……したんだ?しちゃったんだ委員長と?私より先に」


「…………成り行きで?」


「よし、今日のコースは決まったね?」


「え?」


「行くよ?秋葉原!」


「なんで?」


 それから佳奈と二人で電車に乗り、電気と趣味の町秋葉原へと到着した。

 秋葉原と言っても様々な店が立ち並んでいて、何を買いに来たのかちょっと分からなかった。


「本当にこれ買うの?」

「私たちには必要でしょ?大きさは色々あるね」


 所謂アダルトショップ。大人が入る店ね。

 佳奈の行動力にはちょっとびっくりした。


「買うものも買ったし、ちょっと遊んでから帰る?」


 それからゲームセンターでクレーンゲームをやったり、プリクラを撮ったり、アニメショップを回ったりして秋葉原を堪能してからまた電車に乗って帰ることになった。


「まだ早いから家に寄ってくよね?」

「私の実家に近いけど、この体なら気にしなくてもいいのね」


「遅くなっても女恋人同士だから問題ないでしょ?」


◇◇


 隣の駅から歩いて佳奈の家まで歩く。佳奈の家は私の実家の向かいにあるので昔からの幼馴染なのよね。


「ただいまー」

「おじゃまします?」


「あらいらっしゃい。新しいお友達?うわぁ、すっごく可愛いわねぇ。外国の方?」

「まぁ、そんな感じです」


 私は金髪の異世界人なので、普通は日本人とは思わないわね。

 佳奈のお母さんは久しぶりに見るけど、見た目も若くて綺麗な人。


「それじゃ真、私の部屋で待っててね?飲み物持ってくるから」

「分かったわ」


 佳奈の部屋に入るのも久しぶりね。ちょっと物が増えたかな?相変わらず良い匂いがするわ。

 深呼吸して佳奈の匂いを堪能する。んんっ……ちょっと濡れてきちゃった。


「おまたせー!ジュースとお菓子持ってきたよ?こういうのは、自分でやらないとお母さん勝手に部屋に持ってくるからねぇ」


 なるほど、邪魔されたくないのね。


「あと、洗ってきたから」


 何を洗ったのかと思ったけど、あぁ……今日買った物だろうと思い当たってしまう。


「そうなのね?」


「うん、私、初めては本当の真がいいの」


「だから?私なの?私には付いてないけど?女の子だけど?」


「カレンさんじゃダメなの。私が好きなのはカレンさんじゃなくて真。あなたなの」


 佳奈は本気のようね。私は覚悟を決めて、既に準備完了している自分の中に買ってきた物を……。


「はぁ♡……んん♡いいのね?」


「うん、真♡優しく、してね?」


 佳奈は既に私に負けないくらい準備が出来ていた。

 私は佳奈に優しくキスをすると、自分に入れた反対側を佳奈にも入れてあげる。


「!!!んっ」 


 ねぇ、ポッキー美味しい?


「んんっ♡入ってくる、ポッキーが入ってくるの♡あぁ……ポッキー、チョコが溶けちゃうっ」


「はぁはぁ……もう一本食べる?」


「もっと、もっと欲しいの♡あぁ……溶けちゃう♡」



 買ってきたポッキーは、二人で美味しくいただきました。



 佳奈の部屋でポッキーを食べてから、家に帰ると委員長と雫はもう帰った後だった。


 何もなかったよね?多分。委員長は大丈夫だって信じてるよ?


 カレンは遊び疲れたのか、横なって寝ている。ベッドは乱れていないので、多分何も無かったのだろう?


 さて、カレンが寝ているうちに夜ご飯何か作っておきましょうかね。







あとがき



佳奈ちゃん頑張れ!百合も大好き!と思われましたら、

執筆を続ける励みになりますので☆☆☆、♡にて応援の方、よろしくお願いします。

コメントもお待ちしております。



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