2話 カレンと俺の家


 カレンに召喚され、なんだかんだで婚約者?になった私は、カレンがこっちの世界で問題なく生活出来るようにサポートする事にした。


 カレンにとっては、異世界にたった一人で放り出されたようなものだ。

 

 私の代わりに生活してもらうのだから、不本意ではあるけど、私が責任を持って、付きっ切りで教える必要がある。


「お腹が空きました!」


 私はこっちでは一人暮らしだったので、家族に気兼ねする必要が無いのが救いではある。


「もうこんな時間なのね……今用意するから待ってて」


 時刻は午後7時を回った所で、カレンといちゃいちゃしてから、もう数時間は経っている。


「カレンは元気ね、若いって良いわ」


 勝手知ったる自分の家。私は昔のように夕飯の準備をする。


 今日は時間も無いのでパスタを茹でてカルボナーラだ。


「はいどうぞ、今日はカルボナーラよ」

「うわぁ!凄いです!マコ様は料理も出来るのですね!」

「ちょっと待って、この国、日本では食べる前に「いただきます!」て言うの」

「板抱きます?」


 うん、板は抱かないでいいから。


「いいから見てて、手を合わせてこうよ?」

「いただきます!はい一緒に」

「「いただきます!」」

「よく出来たわね。食べて良いわよ」


「ん〜〜!!!美味しいです!!」

「マコ様は最高の料理人ですよ!♡」

「レトルトだし、こんなの誰でも作れるから」


 それから私は、トイレの使い方、お風呂の入り方、手洗い歯磨きなどの生活の基本をカレンに教えてから寝ることにした。


 洋式だけどカレンだったら、座ったほうが用を足しやすいと思ったので、アレを掴む方法は用途外ということにして、お風呂にしましょう。


 カレンのお屋敷にもお風呂はあったけど、入り方は全く違うので説明しながらの入浴となった。


 そう、混浴なのよ。


 でも。カレンの裸は見慣れた自分の体なので特に問題はないわ。


「シャンプーは気に入ったようね?」

「はい!これ泡立ちが良くて良い匂いがします!この体洗う方のも好きです!」


 ボディーソープも向こうには無かったわね。


「そっちに体洗う用のタオルが掛けてあるからそれで洗うのよ?」

わたくしはマコ様に洗って欲しいです!」

「もしかして、上流貴族だから自分で洗ったりしなかったのかしら?」

「はい、実はそうなんです。マコ様に洗って欲しいんです」


「分かったわ」

「やった♡マコ様大好きです♡」


「あ♡、あぁぁ……んちゅ♡ちゅぱちゅぱ♡んん♡、はぁはぁ♡」


 結局ソープじゃない液体までいっぱいかけられて、汚されたので自分の体を2度に渡って洗うことになったわ。


 買い置きから新しい歯磨きを出して自分も磨く。

 新しい方をカレンに渡してから気付く。

 新しいのは私で良かったんじゃないのよ。


 カレンの体はなんだからと愚痴る。


 問題は寝る場所なのだけど、この家は部屋が2つしかない。一つは寝室でもう一つは台所、いわゆる1Kいうものである。


 もちろんベッドは一つでソファーなどという大きな家具は無い。

 二人であっても寝るとなればベッドしかないのだ。


 でも問題などはない。


 二人は心と体は入れ替わっていたとしてもバッテン付ければ同一人物なんだから。


 問題無い。無いったら無い。



◇◇



「さぁ寝ましょう、カレン。布団は一つしかないから狭いけど我慢してね」


「大丈夫です!わたくしがマコ様に抱き着けばOKですよ」

「ちょっと、そんなにくっ付くと暑いんですけど?」

「マコ様、どうして向こう向くんですか?こっち見てください」

「いや、寝る時くらいは静かに寝たいというか?」


 はぁ、自分の顔見ながら寝るって、……鏡と思えばいいのよね。


わたくしはマコ様のお顔が見たいです」


 カレンが私のおっぱいをまさぐってくる。


「ああん、アソコが当たってるんですけど?」

「当ててるんですよ?マコ様♡」

「それって男が言うセリフじゃないわよ?」

わたくしは元女の子だからいいんです」


 さらにカレンの手は私の下腹部を愛撫してくる。


「マコ様♡わたくしもう我慢出来ません♡」

「昼とお風呂で、散々いちゃいちゃしたでしょぅ?」

「はぁはぁ……マコ様♡」


「……そこまでよカレン!」


「はぁ♡ああん♡ 冷たいマコ様も大好きです♡あはぁ♡」


 カレンを何とか寝かしつけて、やっと寝ることが出来たのよ。 





あとがき


カレンの真の呼び方をマコ様に順次変更します。


冷たいマコ様もいいと思いましたら、応援よろしくお願いします。

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