第8話ロマンスの神様
仕事復帰して、通常業務を終わらせると、あおなみ線のホームで電話がかかってきた。
「おい、羽弦、いつもの居酒屋に来い!かわいい姉ちゃんが皿洗いしてるぞ」
「じゃ、行きます」
行き付けの居酒屋で先輩はビールを飲んでいた。
「羽弦、こっちこっち」
と、呼ばれた。
「まずは、駆けつけ3杯だ!」
そこに、かわいい女の子がおしぼりを持ってきた。
「君は学生さん?」
「いいえ、昼間は会社員です」
「へぇー、頑張ってね」
「羽弦、何を期待してんだ?」
「もしかすると、もしかするかも」
僕は女の子のメールアドレスを聞き、メールでやり取りを始めた。
一人で飲みに行く日は、彼女は僕の隣いいですか?と、聞いてまかないを食べていた。
知り合って3ヶ月後、僕は彼女に付き合って下さい!というと、OKだった。
ロマンスの神様ありがとう。
その彼女が今の嫁さんなのだ。
吾輩が二十八歳の出来事である。
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