第9話海外挙式

僕は高校生時代から、自分の結婚式はフランスのプロバンスで挙げようと考えていた。

僕は九州出身で彼女は名古屋だから、親戚を集めるのは難しい。

だから、彼女に結婚式は海外でしたいんだけど、どこの国がいい?と尋ねたら、

「暖かいところ」

「ハワイ?」

「バリ島」

てな、会話をしてバリ島で2人だけで挙式した。

観光地のチャペルで神父に、ワケわからない事を言われたが、

「YES」と言った。


海外でもケーキカットはあった。観光客が僕たちの姿をカメラに収めていた。

「I am Japanese movies actor」

と、言ったらめちゃくちゃ写真を撮られた。

場所は移り、狭い部屋でピンクのドンペリで乾杯した。

嫁さんはドレスで腹を絞めているため、あまり飲めなくて、ドンペリ1本、赤ワイン、白ワイン2本飲んだ。

僕は気持ちよく酔い、ホテルに戻ろうとすると、まだ写真撮影があった。


浜辺で手を繋いだり、風船を飛ばしたり、ジャンプさせられたり。

夜はダウンして、ポカリスエットしか口に出来なかった。

4泊5日のバリ島観光はお土産屋さんで終了した。

しこたま、酒を飲んだ。一生に一度の結婚式である。そうでない人もいるが。

出来上がったアルバムを見ると、挙式までは普通の僕だが、会食、浜辺での顔は紅くなっていた。

このアルバムだけで、30万円もすると思うと、結婚式は1回だけでいいと思う。

以外に、ミーゴレン、ナシゴレンは美味しかった。


嫁さんにウェディングドレスを着させる事が出来て良かった。結婚式費用で僕は嫁さんに銀行通帳を渡しており、まさか嫁さんもいくらか出すだろうから、100万円は残ってるだろうと、返ってきた通帳を見たら残高735円だった。

結婚式って、お金がかかりますね。嫁さんも相当使ったらしい。

そして、僕は今でも貧乏生活をしている。

都合で別居してるので、ケンカにならないから長続きするのだ。

今年で結婚13年目だな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る