第2話 再スタート
私はどうやら異世界にいるらしい。うん、どうして?ま、まあいいや!そんなこと気にしたって意味がないよね.....
私は勝手に納得して、一回考えるのをやめた。
ひとまず、目の前にいる人の言っていることを聞くことにした。
「まず、あなたがここにいることについてだけど......私が連れてきた」
「えっ.......ま、マジなの......?」
少女は頷く。
私は耳を疑った。ついにとち狂ったのかと思ってしまうほど目の前にいる少女が常識的に考えておかしいことを言ったからだ。まあ、私常識的とかわからないけどね!でも、そんなことは今はどうでもいいし、今後もどうでもいいことだけど..........
ほ、本当に目の前の少女に連れてこられたのか半信半疑だったので、もう一度聞くことにしてみた。
「もう一度聞くけど、さっき言ってたことってほ、本当.....?」
「?そうだけど」
やっぱり本当だった!えっ、じゃあなに?私どうしてここに連れてこられたの?
私は心のなかで疑問やら考えたりしていると、少女が話掛けてきた。
「連れてきた理由はね、特にない!」
は?私は思わずそう言いそうになった。だって、特に理由がないのにこの世界に連れてこられたんだよ!
「まあ、本当のことを言うと人生楽しんでいなさそうだったからだけどね」
「そ、そう.....」
「だからさ、この世界で人生やり直さない?」
少女は私に笑顔を向け、明るく言ってくれた。人生をやり直す........私やり直せるのかな......?私がいた世界では私の扱いは最悪で最低だった。だから、この世界でも変わらないんじゃと思っている私がいる。それに関してはしょうがないと私自身でもそう思ってる。
だからって、この世界があの世界と同じというわけではない。
この世界でやり直せば、楽しいと思う。やり直さなければ、私はあの世界でなくなっているのだから永遠にさまよい続けることになる。だったら、この世界でやり直せば........!
私は覚悟を決め、少女に言う。
「わかった。私この世界でやり直すことにする」
すると、少女は跳び跳ねて喜んでいた。私は戸惑ったが、そんなことは気にしないようにした。
「うん、わかったよ!じゃあ、私からあなたにプレゼントを贈るよ!」
すると、私の周りが光始め、私の足元に魔法陣が出ていた。私はビックリしたが、とりあえずじっとしてみることにした。
それから数秒で魔法陣と光が消えた。
私は少女に何が起きたのか聞いてみることにした
「えぇっと、今さっき何が起きたの?」
「プレゼントだよ!」
何を言っているのかよくわからなかった、というよりかは言っている意味がわからなかった。
何を言っているのかな?この少女は。私がポカーンとしているとそれに気づいた少女は謝ってきた。
「あっ!説明不足だったよね?ごめんね。単刀直入言うと、私があなたに能力など色々プレゼントしたってことだよ。これでわかった?」
「う、うん.....わかったけど、その能力って?」
「能力っていうよりかはスキルなんだけどね.......はい、この紙に書いてあること読んでみて」
私は渡された紙に書いてあることを読み上げることにした。
「スキル起動、ログイン」
私は書いてあることを読み上げた。すると、私の目の前に色々な情報が載っている何かが出た。
「何これ?」
「これはね、君のもといた世界でいう、ホログラム?かな?」
「ほろぐらむ?」
私はホログラムというもの知らなかった。
「知らないならいいけど.......このスキルの効果はね、魔法を使うときに唱える詠唱がいらなくなることと、全魔法がその宙にあるホログラムで確認できたりすることかな」
このスキルはどうやら凄そう!そんな感じがする。
私は目を輝かせていると、少女はこのスキルの名前を言ってきた。
「このスキルの名前は......やっぱりやめた」
「えっ......ど、どうして?」
「気分かな?まあ、そんなことは気にしないでこの世界での人生楽しんでね!」
焦れったいな~、まあ、いいっか。思ったけど、私どうやって生活すればいいの.....?
私はそんなことを考えてると、少女は私の方に戻ってきてこう言った。
「おっと、言い忘れてた。あなたには学校に行ってもらわなきゃいけないんだった」
「学校.......」
「大丈夫だよ安心して!連れてってあげるからね?」
学校.....大丈夫だよね.....少女だって、大丈夫って言ってるし。
私はそんなことを思いつつも、大人しく少女についてった。
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