第2話 2人目!?

それから俺は、彼女と学校で会う度たくさん話して、登下校は毎日一緒にしていた。

(初めての彼女でこんな美人ゲットとか人生勝ち組じゃね?それに、毎日楽しいし充実してるなー。)

「ひかる!楽しーね!」

彼女は、小林なつき。

「ん、そーだなっ、毎日遊んで金足りるか?」

「今月絶対金欠なるよぉー」

こんな話をして教室につき、それぞれ引き出しに必要なものを入れていた。

すると、机の中に何か入っていたので、手に取ると、ラブレターだった。

(は?誰だ?)

そう思い、誰にも見られないよう隠しながら手紙を読んだ。

そこには、「ひかるさんへ 今日の放課後、音楽室に来てください。話したいことがあります。」と書いてあった。

すると、

「おっはよーー!お?ひかる何見てんだ?」

唯が来てしまった…。

「あぁ、いや、なんでもないさ!」

そう言い、手紙を隠そうとしたところ唯に手紙を取られてしまった。

「うんうん、ん!?これ、ラブレターじゃね!?ラブレターじゃん!おいおい、ひかるモテるねー!?」

唯が大きい声で言うものだから、なつきが反応してしまった…。

「何?ひかる、ラブレター貰ったの?誰から?ねぇ、誰から!?」

なつきは嫉妬から、俺を責め、最終怒ってしまい1日無視された…。



ー放課後ー

(音楽室…あ、ここか。呼ばれたから来ない訳にもいかないし、聞くだけ聞くだけ。)

そう自分に言い聞かし、音楽室のドアを開けた。

そこには美女が待っていて、自分には勿体ないと言っても過言ではない美顔だった。

「あー、お待たせ、初めまして。三石ひかるです。」

「初めまして、私は夢野咲菜(ゆめのさな)よ。あなたに話があったの。」

「それで、どうしたんだ?」

そう聞くと、咲菜は、

「あの、あなたのことを入学式の時から見惚れていました。こんな私で良ければお付き合い願います。あなたの、ひかるさんの返事をお願いします。」

急で上品な告白に俺は戸惑ったが、

「あなたは初めて出会い、まだお互い何も知らない状態だが、少しずつ知っていけたらいいなと思う。」

「えっ、それは本当なのですか?」

「まぁ、分かりやすく言えば、よろしくだな。」

俺は今から二股します…。

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