第2話
さて、しつこい男もいなくなり純におもい
を伝えなきゃって思ってたら…
純…
「合コンうまくいったみたいだな。早速送っ
てもらってさ。」
なんて言われた。
あの…そうじゃなくて…
言えない。
とても言える空気じゃなくなった。
「あー、まあね…」
沈黙のまま家についた。
「じゃあな」
「あっじゃあ。」
もーっ‼︎
せっかくおもいを伝える時だったのにー‼︎
仕方ない。
明日きちんと誤解を解いて気持ちきちんと
伝えよう。
朝、駅まで一緒に純と行こっと。
そろそろ出てくるはず。
ガチャ。
ほらほら来た。
偶然を装い
「純おはよ、駅まで一緒に行こ」
頭をボリボリかきながら、
「あー、しゃーねーな。いいよ」
って…なんだよ。その返事。仕方なくみた
いなさ。
でも、めげない。
「あのさ、昨日の人彼氏とかじゃないんだ」
「あっそうなんだー。」
なんか、どうでも良さそうな返事じゃん⁉︎
「でも、ナツの事探してんじゃん?」
えーっ‼︎
昨日バイバイした家の前であの男待ってん
じゃん!
本当ストーカーか!
「えっどうしよう。そうだ純。彼氏のふりし
てよ」
「は?やだよ。巻き込まれたくない。それに
思わせぶりな態度とるナツがわるいんだろ。
自分で頑張れよ」
なんて冷たい言葉を浴びせ、純は行ってし
まった…
私は、あの男に見つからないようにそっと
別の道から登校した。
なんなのよ!全くさ!昨日から人のじゃま
ばっかり!
それに、なんで純助けてくれないのさ‼︎
もういい‼︎
私は、恋なんてしないんだから!
純のバカ‼︎
バカバカバカー‼︎
で、私は恋なんてしないで友達と楽しい学
生生活をエンジョイした。
別に彼氏なんていなくても楽しいんだから
ね。
それから、高校三年間彼氏なしを貫いた。
純は、相変わらず色んな女をとっかえひっ
かえしていた。
もう、うちにも夜ご飯を食べに来る事もな
くなった。
やっと卒業して、純と大学も別々になり
ホッと安心した。
あんまり会わなくなったおかげで新しい恋
をしたくなった。
そして大学で素敵な彼に出会った。
優しくていつも私を気にかけてくれる。
休みの日、
デートだからるんるんしながら家を出た。
すると、玄関にしゃがみ込んでる純…
朝から何やってんだ?って思ってたら純が
こっちに向かってくるじゃない!
何 ?
すると純が何やら怒った様子で
「彼氏できたんだって?昨日おばちゃんから
きいたよ。おめでとー」って言ってきた。
「あっ、ありがとう。じゃあ、私行くね」
待ち合わせに間に合わなくなっちゃうって
思って急いで行こうとしたら、
ガシッ。
腕を掴まれた⁉︎
「ちょっと純?何⁇時間ないんだけど。」
「その彼氏さー本当に好きなの?」
なんて聞いてきた。
「え…まだ付き合い始めだしよくわからない
けど、これから好きになっていくの。」
そう答えると
「なら、まだ引き返せんじゃん。そんな奴の
とこ行くなよ。」
って言いながら純が私にキスしてきた…
純…
やっと私だけをみてくれたんだね。
そしてデートをやめて純のそばにいるって
決めた。
いい人だったけど、やっぱり純がいい‼︎
久々に純の部屋に上がらせてもらった。
あー、なんか久しぶり〜。
ドキドキワクワクしながら座ってると、純
の携帯が鳴った。
「ごめん。電話してくる」
部屋を出る純。
早く戻ってこないかな〜。
なんて思ってたら、部屋に戻るなり着替え
出した。
ん?これから私と外に出かけてくれるのか
と思ってたら、急用ができた。
また、連絡するって言って部屋を出て行っ
てしまった。
… … …
置いてきぼり…
でもぉ、やっと思いが通じ合ったんだもん。
ま、いっか〜。
後で連絡するって言ってたもんな。
そんな呑気にしてたら、その日連絡なし…
部屋の電気もつかないままだった。
きっと大変な用事なんだ。
うん。そう。きっとそうに決まってる。
そして、連絡が来ないまま二日が過ぎた…
もう思い切ってこっちから連絡してみた。
「あー、ナツ。何?」
なんて言ってきた純。
「後で連絡するって言ってたじゃん。」
「そうだっけ?で、用事は?」
はぁー⁉︎
なんだそれ‼︎
返事に困ってると電話越しに
「ねぇ、だれー?まさか浮気相手じゃないで
しょうねぇ。」なんて電話の向こうから女
の声が聞こえてくるじゃない。
ムッカー‼︎
なんなの⁈
純が帰ってきたら詳しく話し聞かせてもら
おうじゃない‼︎
あの、バカやろうめ‼︎
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